第7日 〜2008.3.26(水)〜

上総湊駅→千葉ポートタワー

31.上総湊駅8:35→9:12富津公園(天羽日東バス)670円 袖ヶ浦22あ・・45 日野
上総湊の天羽日東バス マイクロバスの車内  あと1回日程がとれれば、上総湊駅からポートタワーまで乗ることができる。ところが、途中に土休日だと本数が少ないところがある。そこで、何とか1日平日に休みを取って最後の1回を乗ってしまうことにした。
 自宅の長者町から青春18きっぷで上総湊駅へ。上総湊止まりの電車が駅に着いたのが8:27。バスの時間まであまり時間がないので、駅前のバス乗り場へ急ぐ。
 朝のこの時間は、天羽日東バスが一番賑わうとき。8:30の戸面原ダム行きを先頭に、その後ろに8:35の東京湾フェリー行き。さらにその後ろに8:35の富津公園行きが並んでいた。その一番後ろのマイクロバスに乗り込む。
 このバスは、国道127号線を行かず、海岸に近い笹毛というところを経由していく。駅を出すぐに、国道から左の細道に入っていき、内房線の踏切を渡ると細道が続いた。そんな細道の途中から乗ってくる人がけっこういた。桜咲く狭隘路を抜けると、山の上に東京湾観音が白い姿を見せていた。佐貫町駅手前で、乗客は10人。マイクロバスの座席がかなり埋まった感じだ。
 佐貫町駅でJRに乗り換える人が多いのかと思ったら、そうではなかった。降りたのは1人だけ。バスは、ほぼ内房線に沿って走る国道465号線を行く。大貫駅前を過ぎて、君津中央病院の分院がある下口バス停で多くの人が降りていった。
 この先、鉄道と離れて国道は富津岬を目指す。富津公園を入ってすぐの富津公園バス停で降りる。自分以外におじいさんと孫といった雰囲気の2人が乗っており、潮干狩りに来たのだという。
桜咲く細道をゆく
32.富津公園入口9:30→10:15木更津駅(日東交通)600円 袖ヶ浦22か・523 日デ/富士重工
富津公園入口の日東交通 富津公園入口バス停  富津公園バス停は、公園を入った駐車場近くの食堂が数件並ぶ道路上にある。しかし、このポールには「降車線用」の文字がある。夏のジャンボプール開園中は、さらに奥にジャンボプールバス停が設置され、臨時バスはそこまで行くらしいのだが、春はここが終点。岬の先端までは、まだ2kmほどある。
 それよりも問題は乗り場で、バスの始発地点は公園の看板の手前、富津公園入口が始発なのだという。時間があれば、往復1時間かけて岬の展望台まで行くところだが、今日はこの先1日数本の区間があり、急がなければならない。
 菜の花咲く富津公園の入口。その入口の脇にバスが数台停まれる空き地があり、そこが富津公園入口バス停だった。その空き地に、木更津駅の行き先を出したバスが停まっており、これが次に乗るバスだった。
 ここから乗るのは、日東交通。ようやくグループの中心会社のバスになった。この路線の印象は、とにかくお客さんの乗り降りの多い路線だということ。富津岬の市街地を出たときには、すでに10人以上の人が乗車していた。
 ふれあい公園経由となっていたが、青堀駅の手前で、ふれあい公園とイオンモール富津をぐるっと回っていく。イオンモール富津で降りる人が数人いた。
 青堀駅から先は、しばらく国道16号線を走る。そのうち、国道は埋め立て地へ行ってしまい、バスは住宅が点在する県道を走っていく。道は緩やかなカーブが連続していて、そんな道の途中停留所にも待っているお客さんがいた。
 さすがに、平日は20〜30分毎に運転されている路線。だんだんと車内の座席が埋まっていく。富津公園入口から45分ほどかかって、木更津駅の西口にあるバス乗り場に到着した。今日は朝から比較的乗車時間の長い路線が続き、どちらの運賃も500円以上かかった。
富津公園の入口
33.木更津駅11:10→11:58長浦駅(小湊鐵道)500円 千葉200か・・94 いすゞ/富士重工
木更津駅の小湊鐵道  ここからは、再び小湊鐵道のバスに乗っていく。白子車庫で買った回数券を、またここから使うことができる。
 乗車するのは長浦駅行き。ほぼ1時間に1本の運転だ。ただ、10時台のバスはなく、ここで1時間弱の待ち時間になってしまった。このバスも50分近く乗る路線だし、これくらいの待ち時間は気にならない。
 駅前を発車すると、市街地を少し走り外房線の踏切を渡ってから、進路を北に変える。久留里線の踏切を渡ると北長須賀バス停。その先で、年度末恒例の道路工事をやっていて、バスは遅れ気味。運転士さんがイライラして、突然脇道に入ってしまったのかと思ったら、この脇道が正規のバス路線だった。
 住吉四ツ角、高柳と小規模な団地の中の細道をグルッと回っていく。県道に戻り、また北へ向かって走っていく。袖ヶ浦駅前を過ぎ、鉄道なら次が長浦駅だ。もうそろそろかと思ったところで、電話局前バス停の先の立体交差を右折して、高台の方へ上っていく。蔵波台というニュータウンの中を通ってから、長浦駅へと向かった。
34.長浦駅12:12→12:24別荘下(小湊鐵道)260円 千葉200か・・94 いすゞ/富士重工
長浦駅前の小湊鐵道 数少ない姉ヶ崎行き  長浦駅と姉ヶ崎を結ぶバスが少ない。平日5本、土休日3本しかない。土休日は6時、10時、17時台が各1本。この12時台は平日しかなく、上総湊駅からスタートするなら、土休日ではダメだったのだ。
 そんな本数の少ないバス、どこからやって来るのだろうと思ったら、今降りたバスが方向幕を回して、姉ヶ崎ターミナルを出した。乗ってきたバスが、そのまま姉ヶ崎へ向かうのだった。ポールには姉ヶ崎西口の行き先があるが、方向幕はその1つ手前の姉ヶ崎ターミナルを表示していた。
 駅前から数人の乗客が乗り込む。途中の台宿団地までは本数も多いので、その団地までの利用者が乗っているのだろう。駅前五丁目までは、先ほどのバスで通ったニュータウンの中を戻っていく。
 その先の信号を左折して、さらにニュータウンの中を走っていく。そのニュータウンが途切れて、少し行ったところが浜宿団地。小規模な団地だが、ここで降りる人がいた。
 その先、短いトンネルを抜けたところが、またニュータウンになっていた。けやき台、そして折り返し便が多い台宿団地と停まっていく。ところが、思ったほど乗客が降りない。それよりも乗ってくる人がいる。1日数本のバスを乗りこなしている乗客が、こんなにいるとは予想外だった。
 台宿団地を過ぎると、カーブしながら一気に台地を下る。その坂を下ったところが笠上橋バス停。ここからは線路沿いの県道を行き次が別荘下。このバスは、姉ヶ崎駅前には入らないので、次のバスの始発バス停の別荘下で降りることにした。
長浦駅前の小湊鐵道
35.別荘下12:40→13:22八幡宿駅(小湊鐵道)500円 千葉200か16−18 日デ/西工(ワンステ)
折り返し場に待機するバス 別荘下バス停  別荘下バス停は、県道上の普通のバス停だった。このバス停の手前、セブンイレブンの隣にバスが2台ほど停まっている空き地があったので、あそこがバスの折り返し場になっているのだろう。歩いてそこまで行ってみると、どうやら次は西工ボディのバスがやってくるようだ。
 別荘下・姉ヶ崎と八幡宿を結ぶバスは、ほぼ毎時3本と本数が多い。10,30,50と20分間隔の時刻が書き込まれている。ところが、昼間時間帯だけは、その数字がポツポツと抜けて40分間隔になっているところがある。ちょうど12時がそうなっていて、書いてあるのは10と50。ただ、30の上に貼られたシールに薄く40の字が見える。
 予定では30分発のバスに乗る予定だったのだが、ないのではしょうがない。でも40分にあるかもしれないと、そのままバス停で待つ。そのうち、地元の方がやってきてポールに並んだ。これはどうやら40分発があるようだ。
 やってきたのは、先ほど折り返し場に停まっていた、西工ボディのワンステップバスだった。ここから乗ったのは2人だが、姉ヶ崎駅前には大勢の人が待っていた。15人以上乗ったようだ。その人たちも、駅から5分ほどの姉崎新田で半分くらい降りてしまった。
 その先で、内房線を跨いで海側に出る。出てすぐの白塚陸橋下から3人が乗ってきた。その先も乗降が続き、かなり乗客の入れ替わりの頻繁な路線だというのが実感だ。
 国道297号線との交差点を右折して、国道の養老橋で養老川を渡る。川を渡れば、もう国道とはさようなら。すぐに左折してカーブが続く県道に入っていく。その先で、五井駅に到着。ここでかなりの乗客が降りて車内はいったん閑散とする。
 JRならば、次の駅が八幡宿。それを、歩道のない大型車のすれ違いができる道幅しかない県道を、バスは走っていく。道路沿いには住宅が多く、停留所にまっている人も多い。八幡宿駅到着時には、ほぼ満席になっていた。
別荘下の小湊鐵道
36.八幡宿駅13:30→14:11千葉駅(小湊鐵道)460円 千葉200か12−53 日野/J-BUS(ノンステ)
八幡宿駅の小湊鐵道  前のバスがほぼ時刻通り走ってくれて、予定通り13:30のバスに乗り継ぐことができた。このバスに乗れないと、今日はゴールできないのだ。定刻で千葉駅についても、乗り継ぎ時間は17分しかない。
 八幡宿駅を出ると、先ほどと同じカーブの多い住宅地の中を通る県道を行く。国道16号線との交差点では、その側道に入っていく。大型車が来たらすれ違えないのではという道を行き、浜野駅前を過ぎる。浜野旭町バス停付近は、センターラインもなくかなり狭かった。
 その先、浜野川を渡ると左折して、大型車の行き違いがやっとの道を進む。その道に塩田営業所があった。小湊鐵道バスの営業所は、塩田と長南の2ヵ所に集約されている。その1つがこんな細道沿いにあるとは知らなかった。
 今井町の先で右折して、蘇我駅へよる。蘇我駅といっても、西側の小さな広場があるだけの方だった。その先も細道を走っていき、寒川大橋バス停を過ぎて、高架になった本千葉駅の下をくぐっていく。その先、道路上に千葉都市モノレールの県庁前駅がある交差点で左折して、いよいよJR千葉駅へ向かう大通りに入った。定刻8分遅れで到着した。
37.千葉駅14:20→14:34千葉ポートタワー(千葉中央バス)210円 千葉200か・982 いすゞ(ノンステ)
千葉駅の千葉中央バス 千葉ポートタワー  千葉ポートタワーへ向かう路線バス。千葉中央バスと小湊鐵道が運行しているが、平日は1日5本しかない。しかも、この14:20が最終バスなのだ。平日は1本を除き千葉中央バスの担当で、この最終便も千葉中央バスがやってきた。
 乗客が少なく、マイクロバスのローザが投入されている路線なのだが、今日は普通の大きさのバスがやってきた。共通バスカードが使えるので、バスカードをリーダに通して乗車する。
 千葉駅から乗車したのは自分だけだった。千葉駅前の道路は、1995年に駅前を南北に貫く道路が地下化されて、大きく変わってしまった。バスは大通りを三越のところまで行き、右折をしてコの字に走って駅の南側に出てくる。信号が多く、何度も停車して数分かかって、ようやく最初の停留所新町を通過する。そこからさらに左折して、海側の国道14号線方面へと進んで行く。
 歩道こそあるものの、昔ながらの住宅地といった中をバスは走っていく。国道14号線より北は、住宅や商店が立ち並んでいる。それが国道を渡って海側に行くと、埋め立て地に変わりホテルやマンションなど、大型の建造物の建つ地区に入る。市役所南口を通り千葉みなと駅までが100円バスの区間。ここを出ると、運賃表示器の運賃が一気に上がる。
 京葉線の高架をくぐって、さらに海側に進む。千葉中央警察署、美術館・中央郵便局とバス停を通過し、次が終点の千葉ポートタワーだ。結局、自分以外の乗客はなかった。
 道路の行き止まり、海辺に広がる千葉ポートパークの入口が、終点の千葉ポートタワーバス停だった。バス停のすぐ脇には、ガラスが光を反射させているポートタワーが建っていた。
ポートタワーの千葉中央バス
見学 千葉ポートタワー(入場料410円)
幕張を眺める ポートタワーの入場券  1986年に開業した千葉ポートタワー。京葉線の車窓から何度も見てはいるのだが、実は中に入って登ったことはなかった。
 ここまで来たのだから、今日はちゃんと登ってみよう。公園には人が多いものの、入場券を買って登ってみる人は、平日の午後ということもあり、それほど多くないようだ。
 券売機で入場券を買って進むと、エレベータの前に入場ゲートがあり、半券を切り取られてエレベータを待つ。展望台まで、一気に上がっていく。
 周りに高い建物のない海岸地帯。幕張新都心の高層ビルが、すぐ近くにあるように見えた。

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