第2日 〜2004.8.16(月)〜

勝浦駅→稲毛駅

9.勝浦駅7:34→8:13大多喜駅(小湊鐵道) 660円 袖ヶ浦200か・395 日デ/富士重工
勝浦駅のバス
 
 以前この路線に乗ったときは中型バスだったのだが、本来なら通学時間帯に当たるからなのだろう、今日は大型バスがやってきた。しかしながら、今は夏休みの最中。しかも、まだ旧盆の休みが続いている人もいるだろう。始発の勝浦駅から乗ったのは、自分だけだった。
 発車すると、国道297号線を走っていく。いきなり急坂を登り始める。その坂の途中にある武道大学入口からお客さんが1人乗ってきた。ようやく坂を登り切って、水田や畑が広がる中、けっこうカーブが多い国道を走っていく。しばらく行った芳賀というところで、さきほどのお客さんが降りてしまい、また1人になってしまった。
 地獄橋バス停の先の小さな橋を渡ると、勝浦市から大多喜町に入る。三又交差点でバイパスになった国道を離れて、元国道の旧道に入っていく。そして、三又大橋バス停からは、元297号線で今は国道465号線になった道を走っていく。
 やがて、大多喜の街中に入っていく。大多喜車庫前に来るが、このまま駅前まで乗っていく。大多喜のバスの運行経路は会社によって違い、小湊鐵道は大多喜車庫が起終点で都自動車は大多喜駅が起終点。小湊鐵道で駅前まで行くのは、勝浦方面からのバスだけ。次の乗り継ぐ茂原行きでも、小湊鐵道バスは駅前には入らない。しかし、乗車予定は都自動車。そんなこともあって、駅前で降りる。
車内風景
行き先表示
10.大多喜駅8:43→9:23茂原駅(都自動車) 690円 袖ヶ浦22か・446 いすゞ/IK COACH
大多喜駅前にて
 都自動車も路線撤退が続き、今では茂原〜大多喜と茂原〜長南の2路線しか残っていない。しかも、そのほとんどが小湊鐵道と同じところを走っている。茂原〜大多喜に関しては、共通定期券も発売されている。ただし、回数券は共通利用できないとのこと。
 やってきたバスは、前中ドアのちょっと古めのワンマンバス。でも、都自動車では、これが当たり前の車両。床は木、運賃表示器は幕式。フロントガラスの下に、ステンレスの切り抜き文字で「MIYAKO」と貼り付けてあるのが、国鉄の通勤電車201系の車番のようでちょっとオシャレ。通勤用の路線バスにしてはなかなか凝っている。それから、都自動車は行き先表示に「行」の字を付けて表示しているのが特徴だ。
 大多喜から茂原へ行くには、いすみ鉄道とJRを使うより安くて早いため、大多喜の街中をぐるっと回るうちに、そこそこお客さんが乗ってくる。大多喜町から長南町に入っても、それなりに乗車がある。この辺りは、普段自家用車で走ることも多いのだが、車高が高いバスからの眺めは、いつもとは違って新鮮な感じがする。終点の茂原駅に着く頃には、車内はほぼ満席になっていた。
運賃表示器
車内風景
11.茂原駅10:25→10:54和樂の郷(小湊鐵道) 550円 袖ヶ浦200か・143 いすゞ/富士重工
茂原駅前のバス
 1時間ほど待ち時間ができた。近くのコンビニで飲み物を買ったりして、時間をつぶす。終点の施設名は房総健康センター和樂の郷。以前は「房総健康センター」だったバス停名・行き先表示も、いまでは「和樂の郷」に変わっている。
 茂原駅からの乗客は多かった。大半が中学生くらい。中学生が和樂の郷のお風呂に入りにいくとも思えないし、いったいどこまで行くのだろうと思ったら、10分ほどの茂原高校入口で降りていった。このバス停の目の前には、映画館もある大型ショッピングセンター「アスモ」があるから、そこへ行くのだろう。車内に残ったのは4人ほどになった。
 長柄中学校前を過ぎると、「鼠坂」という名の長い坂を登る。坂の下も上も長柄町。坂の上に中学校はなく、そこに住む中学生は、通学が大変だろう。
 しばらく行くと、終点に到着。他の3人は、降りるときに運転士さんに何か券をもらって降りていく。どうやら、和樂の郷の割引券のようだ。こちらは、券をもらう代わりに、千葉方面のバス乗り場をたずねる。すると、千葉方面は施設内には入らず、道路上のポールからになるとのこと。実は、発車時刻を調べられたのはこのバスまで。はたしてこの先、ちょうどよい時刻のバスがあるだろうか。
12.和樂の郷11:14→11:23潤井戸団地(小湊鐵道) 270円 千葉200か・908 日野(ワンステ)
和樂の里バス停
 2004年3月にアウトレットコンサート長柄というアウトレットモールが開業して、浜野駅〜和樂の郷だった路線が両端とも延長されて、千葉駅〜アウトレットコンサート長柄になった。だから、これから乗るバスも、以前はここ始発だったのだが、今ではアウトレットコンサート長柄始発便の途中乗車ということになる。ポールで時刻を確認すると、20分ほどの待ち合わせで来ることがわかった。ほぼ1時間ごとの運転だけれども、時間によっては2時間待ちもある。運が良かったといえよう。
 やってきたバスは、LEDの行き先表示のワンステップバス。ナンバーも袖ヶ浦から千葉に変わり、都会に近づいてきた雰囲気になる。このバスは千葉駅行きだから、そのまま乗っていれば千葉駅に着くのだけれども、いろいろな会社のバスに乗ってみたいことと、本数の少ないローカル路線に乗ってみたいこともあって、10分ほどの潤井戸団地でバスを降りた。
13.潤井戸11:51→12:06誉田駅(千葉中央バス) 310円 千葉200か・354 いすゞ(ワンステ)
潤井戸のバス
潤井戸の千葉中央バス  潤井戸の三叉路に立つバス停、小湊鐵道は潤井戸団地で千葉中央バスは潤井戸。名前は違うが、ほぼ同じ場所だ。小湊鐵道のバスを降りて、横断歩道をを渡れば千葉中央バスの潤井戸バス停。
 すると、目の前を誉田駅行きのバスが走って行くではないか。この路線もローカル路線だし、それほど本数はないはず。これは長い待ち時間になるかなとポールの時間を確認すると、今のバスは11:24。さすがに1分では乗り継げない。しかし、11:51と30分後に次のバスがあるではないか。9時台と10時台は1本もないのに、11時台は2本もある。なんと運のよいことか。
 やってきたのは、ワンステップバス。路線はローカルでも、バスは新しいのが走っているようだ。始発の時点で3人乗車。ちはら台のニュータウンが目の前に見え、その縁にある昔ながらの家や田畑が広がる中の道を走っていく。やがて、道幅の狭い昔ながらの商店街を通って、誉田駅前に到着した。もっと時間がかかるのかと思っていたのだが、乗車時間は15分ほどだった。
14.誉田駅12:46→13:29千葉駅(千葉中央バス) 500円 千葉22か37−41 いすゞ/IK COACH
誉田駅の千葉中央バス
 かつては、千葉から急行「茂原」行き、快速「大網」行きなどというバスが出ていたのだが、今では快速「大網」行きが土休日に1本あるだけ。その快速便1本を除いて、運行も誉田で分断されてしまった。それでも、千葉〜誉田は1時間に3本程度と本数がある。
 本当はここで昼食をと思っていたのだが、駅前にはこれといった食事のできそうな店が見つからない。それなら千葉まで行ってしまおう。
 外房線と平行して走る鎌取駅までは、あまり乗客がいなかったものの、鉄道から離れる鎌取駅からは、乗客が多かった。それにしても、鎌取駅から乗ってきた高校生の女の子には驚いた。なんと虎のつなぎを来てるんだもの。牛さんパジャマというのは見たことあるが、あれの虎バージョン。さすがに頭はかぶってなかったけど。ちゃんとしっぽもついていた。他の乗客の視線も、一瞬固まっているのがわかった。
 途中で乗客の大半は入れ替わったものの、降りる人よりも乗ってくる人の方が多く、千葉駅に到着する頃には立つ人も出てきた。40分以上も乗ったのに500円だったのは、今まで乗ったバスに比べると安いなあと感じた。
15.千葉駅14:18→14:37西千葉駅(千葉内陸バス) 210円 千葉200か・296 日野(ワンステ)
千葉駅の内陸バス
 千葉駅の地下街で、ちょっと遅めの昼食を済ませて、バス乗り場へ向かう。乗車予定は、千葉駅北口行き。千葉駅から同じ駅の北口へと向かう、ちょっと変わったバス。1時間に2本程度なのだが、13時台はまったくないので、昼食を取るにはちょうどよかった。
 この路線を運行しているのは、千葉内陸バス。この会社、千葉駅に乗り入れている会社ではめずらしく、前後ドアの大型車両が多いのだが、この路線は、前中ドアの中型バスだった。
 乗ってみてわかったのは、ずいぶんと狭い住宅街の中を走る路線だということ。ほんのわずかな区間だが、バス1台がやっとの狭隘路もあった。大型バスでは、この道はムリだろう。中型バスが来た理由が乗ってみてわかった。
 昼間の便ということで、それほど乗客はなく、途中の病院前で大半の乗客が入れ替わった。やがて、モノレールの下を走り、右折してまっすぐ行くと、ようやく西千葉駅に到着した。
16.西千葉駅14:45→14:53幸町中央(団地交通) 160円 千葉22あ・163 日野
稲毛駅前のバス
 次に乗るのは、幸町団地と総武線の駅を結ぶバスを運行している団地交通のバス。元々は団地と西千葉駅を結ぶ乗合タクシー会社3社が出資して設立した会社だ。当初はジャンボタクシーだった。
 都市路線にもかかわらず、トップドアの車両を使っている。車内はゆったりした2人掛けの座席。何でも、乗車定員を抑えて小型車登録しているとか。まあ、団地発は乗車がほとんど、駅発は下車がほとんどという特殊性が、このような車両での運行を可能にしているのだろう。
 駅を出ると、団地の入口まで停留所はない。その代わり団地の中には、こまめに停留所がある。センターラインはあるものの、それほど広くない団地内の道を、次々に曲がりながら停留所に寄っていく。その中の中心地、団地中央でバスを降りる。
稲毛駅前、後ろから
到着時行き先変更前
17.幸町中央15:20→15:33稲毛駅(団地交通) 160円 千葉200か・754 日野(ノンステ)
団地中央バス停にて
 西千葉〜幸町団地で始まった団地交通のバス路線も、各停しか停まらない西千葉駅への路線よりも、快速停車駅である稲毛駅への路線が今では主流になってしまった。こちらは2ドアのノンステップバスが多いようだ。やってきたのは、女性運転士のノンステップバスだった。
 運行系統は、稲毛駅〜幸町団地〜稲毛駅の循環系統。駅から乗ってきたのか、降りる人が少しあったけれども、停留所ごとに乗客が乗る人がいて、それなりに座席が埋まっていく。
 団地を出たところで、そこからはノンストップになる。道路脇にはバス停のポールが立っているものの、このバスは通過して稲毛駅へと向かう。

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