第4日 〜2004.8.18(水)〜

柏駅西口→関宿城博物館

27.柏駅西口9:20→10:04野田車庫(東武バスイースト) 650円 野田200か・134 いすゞ/富士重工(ノンステ)
柏駅西口のバス  野田と常磐線沿いの駅とを結ぶ路線は、これ1つだけ。以前は流山と野田市を結ぶ路線もあったようなのだが。それでも本数は多くなく、1日10本しかない。
 やってきたのは、ノンステップバス。本数は少なくとも、バスは新型が使われているようだ。野田行きのバスだけは柏市立病院には入らないのだが、「暑い中待つより、歩いてもそんなに距離がないから」といって乗り込んでくる人が何人かいた。
 駅を出ると、国道6号線を北上する。渋滞情報に名前が出てくる呼塚交差点を過ぎて左側の道にはいると、北柏駅入口バス停。ここで、関東鉄道と阪東自動車バスとすれ違う。ずいぶん茨城県寄りに来たのだなと実感する。その先の十字路を左折して、後は県道をひたすら走っていく。
 そのうち、立派な高架線の下をくぐる。あれがつくばエクスプレスの高架線のようだ。そして、もうしばらく行くと、利根川と江戸川を短絡させるために作られた利根運河を渡る。今でこそ、船便がないけれども、まだ鉄道がなかった頃は、銚子から江戸へ物資を運ぶのは船。それまでの関宿経由より、この運河経由の方がかなり時間短縮になったとか。その運河を境に、柏市から野田市に入る。
 やがて、大きな観覧車が見えてきた。あればジャスコショッピングセンターノアだろう。ほどなく、終点の野田車庫に到着した。
 東武線野田市駅前には4つのポールが並んでいて、そのうち3つが野田市駅、1つが野田車庫。駅のバスの案内表示には、とくに名称の区別はなく「駅前乗り場の案内」として1〜4の番号が振ってあった。
 つくばエクスプレス開業に伴う大幅な路線再編が行われ、2005年8月23日限りで路線廃止。野田市駅・野田車庫への東武バス路線はなくなった。
28.野田市駅10:41→愛宕駅→10:52庚申前(茨城急行自動車) 160円 野田200か・296 いすゞ(ワンステ)
野田市駅前にて1
 野田市のコミュニティーバス「まめバス」は、野田市駅にはやってこない。隣の愛宕駅が鉄道との接続駅になっている。そこで、愛宕駅までは茨城急行自動車(茨急バス)に乗っていく。社名に茨城が付いているが、本社は埼玉県松伏町。バスは野田市駅前にある野田営業所のバスだから、野田ナンバー。埼玉・千葉・茨城の3県にまたがって路線を伸ばしているバス会社だ。
 乗車するバスは、茨城県の岩井車庫行き。バス共通カードには、「東京都・神奈川県・埼玉県・千葉県内の・・・」とあり茨城県は含まれていなかったが、このバスにも使うことができた。
 バスは野田の市街地を走っていく。やがて、愛宕駅前に到着する。しかし、どうせなら始発から「まめバス」に乗りたかったので、市役所に近い庚申前まで乗ることにした。東武線の踏切を渡れば、庚申前まではわずか10分ほどだった。
野田市駅前にて2
野田市駅前にて3
29.野田市役所11:07→愛宕駅→12:03関宿中央ターミナル(まめバス) 100円 野田230あ・100 プジョー/日野
市役所前のまめバス1
 野田市のコミュニティーバスの愛称は「まめバス」。特産のえだまめを模した作り物が、小型バス「ポンチョ」の屋根上に載っている。発車数分前に着いたら、ほぼ満席の状況。これは立っていくしかないだろう。車体を見ると「茨急バス」の文字があるから、運行は民間の茨城急行自動車に委託されているようだ。
 小型バスの特徴を生かして、けっこう細い道にも入っていく。それにしても、愛宕駅から折りたたみ自転車を持った小学生が乗ってきたのにはビックリした。こんなに小さいバスに、あんなもの持ち込んでいいのだろうか。運転士さんは「しっかり押さえていなさい」とは言ったものの「ダメ」とは言わなかったが。けっきょく、その小学生は川間駅南口まで乗っていった。自転車まで運んでもらって50円なら安いだろう。
 川間駅南口で半分くらい乗客が入れ替わったものの、まだ空席ができたというほどではない。その後も、住宅を見つけるとそこに寄るように、ときどき狭い道に入ったりして走っていく。野田市役所から約1時間かかって、ようやく関宿中央ターミナルに到着した。
 次のバスの時刻を確認すると12:57。すぐそこに見えた喫茶店で昼食にした。
市役所前のまめバス2
関宿中央ターミナルのバス
30.関宿中央ターミナル12:57→13:13関宿城博物館(朝日自動車) 330円 土浦200か・532 日野(ワンステ)
関宿中央ターミナルにて
関宿城博物館バス停  次に乗るのは、朝日自動車(朝日バス)の境町行き。終点の境町は茨城県だ。その境町に営業所があるから、やってきたバスのナンバーも土浦ナンバーになっている。この朝日自動車、先ほど乗った茨城急行自動車同様、千葉・茨城・埼玉の3県にまたがって路線が広げている。今回乗る路線は、東武野田線の川間駅を起点に、関宿中央ターミナルを通って境町まで行く路線だ。
 途中で、東武動物公園から境町に行く路線と経路が重なるものの、枝道を走って博物館まで乗り入れるのは、川間〜境町の日中の便だけだ。
 最後のバスの乗客は、ほんの数名。しかも、みな途中で降りてしまい、関宿の街中を通る頃には、ついに自分だけになってしまった。最後は、水田の中の一本道を通って、数メートル高い堤防上に立つ城の形をした関宿博物館の駐車場に到着した。地図で見ると、バス停だけでなく建物としても千葉県最北端にあるのが、どうやらこの関宿博物館のようだ。
 下の写真は、博物館でお客を降ろして、水田の中の一本道を引き返していくバス。
博物館から県道へ
水田の中を走るバス
関宿城博物館(入館料300円)
博物館入口正面
 今日は特別展をやっているので、入館料は300円。でも、これで利根川の東遷事業(東京湾に注いでいた本流を、銚子側にする事業)の様子を詳しく知ることができた。関宿の語源になった、川にあった関所の話など、けっこう知らないことが多く、なかなか勉強になった博物館だった。
 下の写真は、博物館4階の展望台から、利根川と江戸川の分岐点方向を見たもの。地図で見るとわかるのだが、この辺りは千葉・茨城県境が利根川よりも南にある。写真で見える緑の河川敷は、実はもう茨城県なのだ。バス停だけでなく、この関宿城博物館そのものが、千葉県で最北端の建物になっているようだ。
博物館全景
利根川江戸川分水方向

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