第2日 〜2010.9.18(土)前半〜

伊東駅→旧天城トンネル→河津七滝

8.伊東駅8:10→9:07修善寺駅(中伊豆東海バス)1100円 伊豆230あ・638 三菱
伊東駅前に並ぶバス
修善寺駅の中伊豆東海バス 峠の標識  第2日は、昨日中断した伊東駅から再開する。東海岸は、昨日乗った赤沢海岸以南が、東伊豆町の北川まで断線している。そこで、今日は伊東からいったん修善寺へ出て、そこから下田街道(国道414号線)を通って河津へ。そこからは、海沿いの国道135号線を走って下田まで行くことにする。河津町と下田市の間も、バスは1日1往復しか走っていないが、幸い利用しやすい時間帯に走っているので、それに乗っていくことにした。
 伊東駅のバス乗り場は、駅舎の前にずらりと並んでいるのだが、待機場は駅前の通りを挟んだ向かい側にある。そこには、いろいろな型のバスが並んでいる。ほとんどが伊豆東海バスなのだが、1台だけ中伊豆東海バスと書かれていて、伊東駅の行き先を出している。どうやらあのバスが、折り返しの修善寺行きになるようだ。
 伊東の市街地を出ると、どんどん坂道を登っていく。やがて道は狭くなり、大型車のすれ違いもやっとといった狭隘路になっているところもあった。
 冷川峠を過ぎると、坂は下りに変わった。ここで伊東市から伊豆の国市に入ったようだ。細道の下り坂が続いていく。そんな途中にある下尾野口バス停付近で、大型トラックからパワーショベルを降ろす作業をしていた。狭い道路をふさいでの作業なので、バスは数分停まって作業終了を待つしかなかった。
 徳永の手前からは、道路も広くなり順調に走っていく。思ったよりも遅れは少なく、何とか乗り継げる時間に修善寺駅に到着した。
峠道を行く
9.修善寺駅9:15→9:53昭和の森会館(中伊豆東海バス)930円 伊豆230あ・651 日野
修善寺駅の中伊豆東海バス  修善寺駅からは、下田街道を行く河津駅行きのバスに乗る。乗り場に待っていたのは、観光タイプのバスだった。前面の塗色は路線バスと同じで、側面は観光バスと同じという出で立ちのバスだ。
 今日から三連休ということもあってか、荷物を持った観光客がけっこう乗っている。大きな荷物を持っていても、みな後ろの方へ行くので前の方に座って行くことにした。
 駅前を出て右折するのに少々手間取る。修善寺橋を渡って国道414号線に入る。バスは快調に走っていく。途中で何回か路線バスと行き違うのだけれども、こちらと同じ観光タイプのバスに出会わない。もちろん、すべてが長距離路線というわけではないのだろうけれども。どうやら、今回のバスは当たりだったようだ。
 みんなどこまで乗っていくのだろうと思っていると、月ヶ瀬と湯ヶ島で若干の下車があり、浄蓮の滝でほとんどの人が降りてしまった。残った乗客は数人になった。その残った数人も、みんな昭和の森会館で降りてしまった。まだ午前中なので、一気に河津七滝や河津駅まで行く人は少ないのだろう。
道の駅『天城越え』
道の駅きっぷ わさびラムネ  バス停の名前は昭和の森会館だけれども、ここは道の駅『天城越え』という施設になっている。さっそくここでも道の駅の記念きっぷを買っておく。裏面の図案は、今日これから行く予定の旧天城峠トンネルが描かれていた。
 今日はこれから3kmあまりの徒歩がある。昼食も13時近くになりそうなので、軽く腹ごしらえをしておこう。三連休の道の駅は、すでにたくさんのお客さんが来ている。もちろん、たくさんのお店がすでに開店している。
 まずは、揚げたてのしいたけコロッケを食べることにする。買う人が列を作っていたので、それに並ぶこと数分。渡されたコロッケは、本当に揚げたて熱々だった。
 店内は混んでいるので、そとのベンチに座って食べることにする。まずは写真撮影、そして一口かじってみる。中からざく切りしたシイタケが顔を出す。これだけ大きいと、しっかり食感があり味と香りも抜群だ。キノコ好き、シイタケ好きにはたまらない一品になっている。
 さすがに揚げ物はカロリーが高いので1個にとどめておこう。あとは、ワサビ関係をなにか1つ食べてみたい。ワサビソフトも興味あるのだが、さすがに揚げ物とソフトクリームは避けておこう。何かないかなと売店を見ていくと、ワサビラムネというのを売っていた。
 ラムネも甘いけれども、アルコール飲料よりはカロリーが少ないだろうと、飲んでみることにした。「おとなの味」と書かれているものの、その脇には「原材料にわさびは使用しておりません」との注意書きもある。いったいどんな味なんだろう。
 飲んでみると、基本的にラムネなので甘かった。ごくんと飲んだ後の、後味にワサビの辛さが残る感じだ。クセになる人もいるのかなという感じだった。  
しいたけコロッケ
10.昭和の森会館10:41→10:55寒天橋(中伊豆東海バス)360円 伊豆230あ・519 いすゞ/富士重工
昭和の森会館の中伊豆東海バス 寒天橋バス停  伊豆半島を旅するのだから、旧天城峠トンネルは歩いてみたい。しかし、病み上がりだしムリはしたくない。ガイドブックを見ると、水生地下バス停で降りて、そこから旧道を歩き天城トンネルを越えて二階滝バス停に出る6kmのコースが紹介されている。
 できれば、もう少し歩く距離と標高差を減らしたい。地図とにらめっこしてみると、寒天橋というバス停から歩き、天城トンネルを越えて水生地下バス停まで歩くのが、上りが一番少なく距離も短いことがわかった。この寒天橋バス停はどの路線に乗れば行けるのか。調べてみると、1日数本の八丁池口行きに乗らなければならないことがわかった。
 昭和の森会館と八丁池口を結んでいる、観光路線を走るバスは、専用塗色の旧型バスだった。
 昭和の森会館からの乗車は、自分を含めて3名だった。自分以外は、八丁池にハイキングに行くようだ。路線バスなので、途中のバス停から乗車もできるのだが、乗ってくる人はいなかった。天城峠バス停を過ぎると、現在の天城トンネルに入る。トンネルを出ると、左側の細道に入っていく。そんな細道の途中に旧道二階滝バス停があった。
 そこからは、大型バスが走るとすれ違いが出来ないカーブが続く細道を走っていく。対向車は待避所でよけたり、時にはバックしたりしてバスとすれ違っていく。
 そんな細道の途中にあるのが寒天橋バス停だった。ここで、旧天城峠へ向かう道と八丁池へ向かう道が分岐している。八丁池への道はバス専用道。運転士さんはゲートを開けるため、バスはここでしばし停車する。
ラッピングされたバス
バス専用の『寒天車道』へバスが進入する
寒天車道入口
普段はチェーンで通行止めにしてある
運転士さんが降りたバス
運転士さんはバスを離れてハンドルを回してチェーンをゆるめる
バスがゲートを越えていく
ゆるめたチェーンをふんずけて寒天車道に進入する
ゲートを越えたバス
再びハンドルを回してチェーンを張る
ワイヤーが元通りになる
チェーンを張り終わると八丁池口へ向かって出発する
バス専用道の案内板
寒天車道の注意書き
徒歩 寒天橋バス停→旧天城トンネル→水生地下バス停(約3.3km)
旧天城トンネル河津側入口
旧天城トンネルの河津側入口
トンネル内の照明
トンネル内の照明設備
修善寺側の入口
旧天城トンネルの修善寺側入口
修善寺側にあった説明板
修善寺側入口にある説明板
11.水生地下12:05→12:23河津七滝(中伊豆東海バス)550円 伊豆230あ・783 日野(ワンステ)
川端康成の碑 水生地下バス停  天城トンネルを抜けてから、水生地下バス停までは旧国道を1.8kmほど下っていく。トンネルを含めて、道幅は広くはないものの今でも国道であり、もちろん車も通行できる。そのため、未舗装道路をかなりのスピードで走ってく車があり、歩くのも気をつけなければならなかった。
 そんな下り坂の途中に、川端康成と踊り子の碑があった。まだバスには間に合いそうなので、しばし休憩を兼ねて見学していくことにした。
 そこから少し下ると、旧道と現在の国道の分岐点だった。ちょうど工事中で、注意しながら歩いて行く。バス停は分岐点より少し修善寺寄りにあり、そこまで歩道のない国道の端を歩いて行かなければならなかった。
 バス停の名前は水生地下。「すいせいちか」ではなく「すいしょうちした」とバス停にふりがなが振ってあった。
 次に乗車するのは、今朝修善寺から乗車したのと同じ、河津駅行きのバスだ。予定より遅れてやってきたバスは、ワンステップバスだった。今朝の観光タイプとはまったく違うが、これも同じ河津行きだ。
 三連休ということもあり、昼間の峠越えバスに乗っているのは観光客ばかり5人ほど。運転士さんは、そんな観光客に丁寧に案内をしてくれた。
 天城トンネルを越えると、国道は下り坂になる。そんな下り坂もいよいよこれ以上続かなくなると、河津ループ橋になる。グルグルと回りながら高度を下げていく。いったん、国道を離れて川沿いに登ったところが、河津七滝バス停だった。
水生地下の中伊豆東海バス

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