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第45日 〜2003.5.4(日)〜

上ノ国駅前→江差駅前→長万部駅前

291.上ノ国駅前9:33→9:41江差ターミナル(函館バス)240円 函館22か・・・7 日デ/富士重工
上ノ国駅前の函館バス  昨日中断した江差駅前からでもよかったのだが、1時間半乗るバスに始発の江差ターミナルから乗りたかった。江差駅からターミナルへのよい便がなく、昨日の経路と重複するものの、上ノ国駅前からターミナルに向かうことにした。
 昨夜も函館に泊まったから、今朝はJR江差線の列車に乗ってやってきた。終点の江差まで乗らずに、ひと駅手前の上ノ国で降りる。駅前バス停はすぐに見つかった。
 海が近いからか、霧が出ている。その霧が風に流されているのがわかるくらいだ。ライトをつけて走っている車が多い。バスも3分ほど遅れて、ライトをつけてやって来た。そのバスは前ドアの古い観光タイプだった。前の方に固まってお客さんが乗っていた。
 その先も停留所ごとに、ひとり二人と乗ってくる。けっこう、江差の中心街に向かう人の流れがあるようだ。
 そんな江差の市街地へは行かずに、ずっと手前にある江差ターミナルでバスを降りる。さすがにここで降りたのは自分だけだった。ターミナルには、車庫・窓口・待合室とそろっていて、ちょっと古いながらもバス駅の雰囲気を十分楽しめるところだった。
292.江差ターミナル10:31→12:02あわび山荘前(函館バス)1830円 函22あ・871 三菱
旧塗色の函館バス  次に乗る大成学校前行きのバスは、白地に金と赤の旧塗色のバスだった。函館の市街地でも見かけたのだが、実際に乗るのはこれが初めてだ。
 ターミナルから4人の乗客を乗せて発車。駅前へ着くまでに数人のお客さんが乗ってきたものの、大半が細長い江差の街中で降りてしまった。市街地の北端にある江差病院を出たところで、車内は5人ほどになっていた。
 病院を出るとすぐに、熊石方面と函館方面の国道の分岐点に出る。当然、熊石方面へ行くと思っていたのだが、そうではなかった。どこへ行くのかと思ったら、すぐに細道を左折する。そのわずか100mの道には「函館バス専用道、一般車通行禁止」と書かれていて、柳崎バス停が立っていた。
 専用道を出て右折すれば、あとは日本海に沿った国道229号線をひたすら走っていく。乙部十字街で若い女性2人が降りてしまうと、ついに貸切になってしまった。
 その先、道はますます海に近づく。海岸には奇岩・奇石も多く、中には名前のプレートが立ててあるものもあった。「母子熊」などは、言われてみればソックリに見える。江差から1時間半かかって、あわび山荘前バス停で降りた。
昼食 あわび山荘へ
あわび山荘 あわび山荘前バス停  国民宿舎「あわび山荘」がある大成町は、エゾアワビの養殖で有名。そのエゾアワビを使った料理が「あわび山荘」で、比較的安価に食べられるという。もちろん温泉もある。
 バス停から山の方に緩い坂道を登って10分ほど。まずは、国民宿舎へ行く。玄関の脇には貝取澗簡易郵便局の看板が下がっている。なんと、国民宿舎のフロントが郵便局になっていたのだ。
 食堂の様子を聞くと、アワビ釜飯だけは時間が30分ほどかかるので、事前予約が必要とのこと。それではと予約してから、別棟の温泉へ向かった。
 ここのお湯は茶色い濁った温泉で、露天風呂へ行くと空気はひんやりしているものの、お湯は熱いくらいだ。なかなか気持ちがよかった。そろそろ釜飯が炊きあがる時間と、食堂へ向かうことにした。
 その他のものは券売機でとのことだったので、瓶ビールとアワビ刺身の券を買って釜飯の待つ席へ。店内はゴールデンウィークで大忙しの様相だ。それでもしばらくしてビールと刺身がとどく。
 エゾアワビは小ぶりで、欲を言えばもう少し食べたいくらい。今度は泊まりに来ておもいっきり食べようではないかという気になる。実現するのは、いつのことになるかわからないけれども。
 ちなみに、アワビ釜飯980円、アワビ刺身690円、瓶ビール(大)560円だった。
あわび釜飯
293.あわび山荘前13:33→13:48大成学校前(函館バス)510円 函館200か・129 日野
あわび山荘の函館バス 大改造バスの室内  温泉とアワビ料理に満足して、バス停に戻る。やってきたバスは噂の大改造バスだった。もともとは都会の3扉車。その中ドアと後ろドアを埋めて、座席もリクライニングシートに交換してあるというもの。実物に出会えるとは、何と幸運なことか。
 ぱっと見た目はそれほどおかしくはないのだが、車内から見るとドアは埋めてあるが、戸袋はそのまま。ドアがないのに2重ガラスの戸袋だけ残っているという、奇妙な痕跡が目立つ。
 床も標準床だから、タイヤハウスが室内に飛び出していて、並んでいるシートがそこだけ上に飛び出している。
 車内は自分を含めて2人。もうひとりも旅行者のようで、彼は北桧山への乗り継ぎ地点、宮野バス停で降りていった。自分も北桧山まで行くのだが、時間があるので終点まで乗って行こうと思う。
 大成町役場の次が終点の大成学校前だった。バス2台分くらいの折返しスペースがある小さなターミナル。折返しの時間まで、じっくりこの珍車の写真を撮らせてもらった。
大成学校の函館バス
294.大成学校前14:05→14:51北桧山(函館バス)1220円 函館200か・118 三菱
大成学校の函館バス  ここから北桧山へ行くバスも本数が少ない。やってきたのは小型のバス。運転席の後ろは2人掛け。ドア側は1人掛け。ところが、運転席側の座席は前3列が幅広で、その後ろ3列が幅狭なのだ。運転士さんに「おもしろい構造ですね」というと、「もともとの座席じゃないから。いろいろ寄せ集めたんだろ」とのこと。
 宮野までは来た道を戻る。宮野バス停で、先ほどのお兄さんが乗ってきた。大成町と北檜山町の間は、海岸沿いの道が途切れている。国道229号線の太櫓越峠を越えないと、北檜山町へ行くことができない。道はだんだんと登りになる。やがて1kmほどの桧山トンネルで峠を越える。
 やがてポン金ヶ沢というバス停と金ヶ沢というバス停を通る。いったいポンとは何なのだろう。調べてみると、アイヌ語で小さいとか子とかいう意味だそうだ。
 時刻表通りで運転しても、北桧山での接続が2分しかない。心配して運転士さんに乗り継ぐ旨を伝えると「接続便になっているから大丈夫。あまり遅れるようなら無線で連絡もとれるから」とのこと。定刻1分遅れで到着したものの、まだ長万部行きの姿はなかった。
295.北桧山14:57→16:21長万部駅前(函館バス)1220円 函館200か・・56 三菱
北桧山の函館バス 北桧山ターミナル  瀬棚線の北桧山駅をそのまま転用した北桧山バスターミナルから、瀬棚線代替バスに乗って長万部駅前へ向かう。バスは5分ほど遅れてやって来た。
 けっこうな人数が乗っている。みんな長万部まで行くのかと思ったが、途中で降りる人もけっこういた。トマンケシという、これまた不思議な名前のバス停でまとまって下車がある。
 今金バス停は、元の鉄道駅敷地をそのまま使っているようだ。ここから北住吉辺りまでは車窓から廃線跡を見ることができた。そこから右折して旧道に入る。花石というところで、先ほどの道と合流して坂を登ると美利河(ぴりか)ダム。さらに美利河峠を越えると下り坂になる。ここで再び車窓に廃線跡が見えた。
 瀬棚線が分岐していた国縫からは、バスも噴火湾沿いの国道5号線を行く。ここからは急行運転になると放送が入る。停車停留所は、町営住宅前、中の沢駅前、長万部駅前、長万部温泉入口、長万部ターミナルとのこと。終点まで乗らずに、長万部駅前で降りた。
函館バスのサボ

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