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第15日 〜2002.8.15(木)〜

明石駅→亀岡

100.明石駅7:00→7:40名谷駅(神姫バス)740円 神戸22か55−69 三菱/西工
明石駅の神姫バス  バス停には「13〜15日は休日ダイヤで運行します」という貼り紙がある。都市圏のバスは、どうやらこれで統一されているらしい。そこで、今日はあらかじめ作っておいたプランのうち、休日用で移動することにしよう。
 まずは7:00の名谷駅行きに乗る。バス停の運賃表を見ると740円。都市部のバスとしては、けっこういい値段だ。今日は神姫バスにたくさん乗る予定なので、運転士さんから回数券を買う。「これしかないけどいいかな」といって、表紙の色の違う1000円券を2冊渡される。中の券種の組み合わせが違うのかなと、よく確かめずに受け取ってしまった。よく見ると、1冊は昼間専用の割引回数券だった。使用時間さえ間違えなければ、割引率が高いからいいだろう。
 乗ってみてわかったのは、この路線は明石〜伊川谷と伊川谷〜名谷の路線を、1つにまとめて運行しているようなものだということだ。だから、明石駅を出てしばらくすると、停留所ごとに乗ってくるのだが、伊川谷駅に着くと自分以外はみんな降りてしまった。
 自分1人だけになったバスは、また少しずつお客を集めて名谷駅に着いたのだった。全線を通して乗ったは、もちろん自分だけだった。
101.名谷駅8:20→8:44病院前しあわせの村(神戸市交通局)250円 神戸22か41−41 三菱/新呉羽
名谷駅の神戸市営バス  ここまで来ると、駅周辺には食事ができる店がたくさんあった。まずは、次に乗るバスの乗り場を確認する。すると雨が落ちてきた。目の前に食事のできるパン屋さんがあったので、そこで朝食。コーヒーもつけて、バスの時間までゆっくりすごさせてもらった。
 しかし、そのゆっくりが裏目に出てしまった。それほど本数の多くない120系統の乗り場には、なんとけっこうな人数が並んでいるのだ。先ほどのバスが空いていたから、こんなに乗客がいるとは予想もしなかった。これでは座るのは無理そうだ。
 やがてやってきたのは、今までの神戸市営バスとはちょっと違った、クリーム色の塗装だった。関西に来て思ったのは、前後ドアのバスが多いということ。今度のバスも前後ドアなのだが、それにもかかわらずリフト付きの表示がある。自分がよく知るリフト付きバスは、引き戸の中ドアにリフトがついている。しかしこのバスは、前ドアにリフトがついていた。その前ドアは折り戸ではなく、両側に分かれて逆ハの字に開くタイプで、他のバスよりも開口部が広くなっていた。
 最後に乗り込むと、案の定車内はすでに立ち客もいる。雨で床が塗れているから、荷物の置き場にも困ってしまう。大きなバッグは肩からしっかりさげていくしかないようだ。
 このバスは、しばらく住宅街を走ると、西神戸道路という有料道路に入っていく。高速道路ではないようで、それなら立ち客がいても問題ないのだろう。次の鵯インターで料金を払って、有料道路を降りる。
 まったく車内に動きはない。みな、しあわせの村までいくのだろうか。いったい、しあわせの村とはどんなところなのだろう。
 バスは、ようやくしあわせの村入口に着いた。どうやら、スポーツやレクリエーション施設、それに病院などがある、広大な公園のようなところらしい。入口にゲートがあり、そこで料金を払うとバーが上がって敷地内に入れるようになっていた。路線バスは、無料でゲートを通過できるようではあったけれども。
 乗客に動きがあったのは、その先のテニスコート前バス停から。その次のしあわせの村中央では、ほとんどの人が降りてしまった。ようやく座れると思ったのもつかの間、次が終点の病院前だった。
名谷駅の神戸市営バス
102.病院前しあわせの村8:55→9:25谷上駅(神戸市交通局)450円 神戸200か・475 いすゞ
しあわせの村の神戸市営バス バスの車内  病院の前では、あまり長居はしたくない。次のバスまでは10分ほど。まもなくやってきたのは、これまた水色の塗装の市営バス。昨日見かけた神戸市営バスは、濃い緑と白の塗装のものばかりだったのだが、いろいろなバリエーションがあるようだ。
 この時間にしあわせの村から帰る人は、ほとんどいないようだ。ところが、住宅地にはいると、停留所ごとに乗って人がいる。いつしか、座席がさらりとうまるほどになったのだが、西鈴蘭台駅に到着すると、ほとんどの人が降りてしまった。結局、終点の谷上駅で降りたのは2人だけだった。
 駅前の屋根の着いたバス乗り場で、次の乗り場を確認しておく。
103.谷上駅10:02→10:23有馬温泉(阪急バス)460円 神戸22か45−50 いすゞ/西工
谷上駅の阪急バス  ここからは、三宮と有馬を結ぶバスに乗って、有馬温泉を目指す。阪急バスと神姫バス・神鉄バスの3社共同運行で、やってきたのは阪急バスだった。
 それなりの長距離路線だから、観光タイプかと期待していたのだが、やっぱり前後ドアの路線タイプだった。今まで乗ったバスとちょっと違っていたのは、後ドアよりさらに後ろに2列座席があったこと。今まで見たバスは、後部ドアの後ろには最後部座席が1列あるだけだったのだが。たぶん、ボディーが長いのだろう。
 バスは、ほぼ神戸電鉄有馬線の線路に沿った県道を走っていく。山の中のような雰囲気はそれほどなく、かなり住宅が広がっているというのが印象だった。
 それが、有馬口駅を過ぎて神戸電鉄三田線の線路をくぐった辺りから、突然山の中の雰囲気になってきた。そうこうしているうちに辺りが開けてきて、いつのまにやら有馬駅前の交差点に出てきた。そこを右折すると、温泉街の華やかな街並みが広がっていた。阪急バスの有馬温泉駅2階にコインロッカーがあったので、そこに荷物を預けて温泉に入りに行こう。
104.有馬町12:30→13:00三田駅前(神鉄バス)550円 神戸22か63−53 日デ/西工
有馬町の神鉄バス 有馬御苑  今から20年近く前。高校生の時、修学旅行で泊まったのが有馬温泉。当時は4泊5日で、宿泊は小豆島、有馬温泉、京都が2泊だった。その時有馬で泊まったのが有馬御苑という宿。行ってみると日帰り入浴もある。
 1000円の入浴料を払って、エレベータで最上階の浴場へ行く。当時の記憶では、一面真っ茶色の、いわゆる金泉だった。しかし、それは思い違いのようで、金泉は隅の方に。中央には透明な銀泉の湯船があった。当時はなかった露天風呂もあり、次のバスまで思い出に浸りながら、ゆっくり温泉を楽しんだ。
 阪急バスの有馬温泉ターミナルから少し坂の下にある、神鉄バスの有馬町から三田駅前行きのバスに乗る。この道はこの先行き止まりなのだが、その行き止まりに頭を向けて停まっているのに「乗ってもいい」という。
 車内に入ってみると、座席配置がなかなかおもしろい。ドア側の座席がいわゆるロングシートなのだが、普通の座席と同じようなかなり背もたれの厚い、傾斜のある座席なのだ。なんだか、応接間のソファに座るような感じではないだろうか。
 時間になり出発。いったいどうなるのかと思ったら、誘導員の方の笛にあわせてバック。交差点にハンドルを切りながらはいって方向転換。それから、ようやく前向きに発車していった。
 山の中の雰囲気はごくわずか。阪神高速をくぐると、その先は住宅地になっていた。あとは、住宅地の中を行く、ごく普通の路線バスといった雰囲気。到着した三田駅前は、工事の真っ最中といった雰囲気だった。三田と有馬の間には、かつて軽便鉄道があったとのこと。それなりに人の流れがあったのかもしれないが、今日乗った限りでは終始ガラガラだった。
神鉄バスの車内
105.三田駅14:04→15:15篠山営業所(神姫バス)1000円 神戸200か・379 三菱
三田駅前の神姫バス  バス停前の食堂で、少々遅めの昼食をとる。次に乗るバスは、三宮と篠山を結ぶ特急バス。三田駅前へやってくるほとんどのバスはここが終点始発のようで、誘導員の方が笛を吹いて停車位置に誘導している。しかしながら、ここが始発でない特急バスの乗り場がわからない。たずねてみると、ロータリーの端の所に停まるだろうとのこと。そちらに移動してバスを待つ。
 やってきたバスは、前後ドアの路線バス。正面はガラスが大きく、行き先表示はフロントガラスの下にある。座席のほとんどが2人掛けのハイバックシート。一応座席定員は確保できるようになっている。高速タイプではないものの、一般路線を走る特急仕様のバスなのだろう。
 三田駅を出て、踏切を渡って国道176号線に出ると、あとはその国道を篠山口まで走っていく。途中の草野まで特急運転で、その先は各停留所に停車と放送がある。
 JR篠山口駅に到着。ここでしばらく時間調整する。今日は篠山の街中は「デカンショ祭り」で一部経路変更がある旨の案内があった。そうか、名前は聞いたことがあったけれども、どんな祭りだかは知らないのだった。
 篠山の街中にバスが入って行くと、色とりどりの提灯が街中で揺れていた。
106.篠山営業所15:32→16:00市野々(神姫バス)710円 神戸200か・867 日野
篠山営業所の神姫バス  さっきのバスで昼間回数券を1000円分使ったのだけれども、まだ余っている。神姫バスの昼間回数券は、16時下車までしか使えない。
 そこで、市野々行きの枝線に乗ってこよう。市野々到着はダイヤ上はちょうど16時だから、昼間回数券を有効に使うことができる。元々は、国鉄バスが走っていた路線。さらに元を正せば、篠山口〜篠山〜福住を走っていた国鉄篠山線という鉄道だ。
 やってきたのはリエッセ。かなりあちこちで見かけるようになった、小型のバスだ。篠山営業所を出て市街地を抜けても乗客は3人。そして、市街地を出てから通る道は、やっぱり狭かった。丹波細工所を過ぎると、バスは国道を走る。国道を走っている途中で、他の乗客は降りてしまい自分1人だけになってしまった。
 福井というところで、国道を右折をする。ここからしばらくが、極め付きに狭い集落の中の道を走っていった。
 ようやく広くなった道をしばらく走っていくと、何もない道ばたが終点の市野々だった。多少、道が広くなっていて、そこで折り返しをするのだという。
107.市野々16:04→16:18丹波細工所(神姫バス)380円 神戸200か・867 日野
市野々の神姫バス 市野々バス停  4分ほどの折り返し時間の間に、バスの行き先が篠山営業所に変わった。この行き先もしっかり写真に収めておく。
 このバスに乗って、来た道を今度は丹波細工所まで戻っていく。夕方の時間に、集落から篠山の中心地へ行く人はいないだろうと思っていた。ところが、途中の停留所で待っている人がいたのだ。その人は乗り込むなり「田舎のバスだから、汚い車だと思っていたのに、ずいぶんきれいな車なんですねぇ」と、しきりに感心している。普段、バスになんか乗らない人なのだろう。
 市野々を発車してから15分弱。国道から右に曲がった、JA篠山町村雲支所の敷地の一角が、丹波細工所バス停になっていた。
 この何でもなさそうな停留所がバスの接続地点になっている。すでに、ここから乗車する福住行きは、ドアを開けて待機していた。
108.丹波細工所16:20→16:27福住(神姫バス)230円 神戸200か・873 日野
丹波細工所の神姫バス  その丹波細工所バス停で待っていたのは、大型のバスだった。乗り込んでみると、自分の他に乗客はいない。篠山営業所行きが発車していき、やがて発車時刻になり、こちらもドアを閉めて発車した。
 この辺りのバス路線は、JRバス園篠本線といって、園部と篠山口を結ぶ兵庫・京都にまたがる国鉄バス時代から続く路線だった。しかしながら、2002年3月31日限りで福住から西の兵庫県の範囲(篠山口〜福住)が神姫バスに移されて、JRバスは撤退してしまったのだ。そういうところだから、もともと乗客は多くはなかったのだろう。
 それにこのバス、丹波細工所〜福住を結ぶ1日2本だけの路線。いったい、どんな目的で走っているのだろうか。神姫バス移管時に廃止されなかったのだから、何か理由があるはずだ。もしかすると、さっき通った村雲小学校の通学輸送があるのだろうか。今は夏休み中なので、その実態はわからないけれども。
 しばらく行くと福住の街中に入っていく。それほど大きな街ではないが、商店などが並ぶ家並みが続いている。結局、自分以外は誰も乗らず貸切のまま、7分ほどで福住に到着した。
109.福住16:33→17:10園部駅(西日本ジェイアールバス)810円 神戸22か56−48 三菱
福住の西日本JRバス  このバスは、園篠本線の残った区間。福住から兵庫・京都の府県境を越えて、京都府の園部まで走るバスだ。だが、この残った区間もまもなく廃止になるらしい。
 福住に車庫があるようで、やってきたのは神戸ナンバーのバスだった。またしても貸切になってしまうのかと思っていたのだが、そんなことはなく、始発の福住で4人ほどが乗車した。
 しばらく行くと、トンネル工事をしている。どうやら、府県境の峠をトンネルで抜けるようになるらしい。まだ完成はしていないので、バスは峠への登りに入る。その天引峠を越えると、兵庫県から京都府に入る。下りの方がカーブもきつく坂も長い。ようやくヘアピンカーブが終わったところが、京都府側のトンネル工事現場だった。この峠区間にバス停はなかったから、トンネルが完成すればバスは当然トンネル経由になってしまい、あの峠道の風景は見られなくなるのだろう。そういう意味では、貴重な区間に乗れたことになる。
 峠を下って京都府に入ると、あとは水田の広がる風景の中を、ひたすら走って園部の街を目指す。乗っていてわかったことは、園部の中心地は園部大橋バス停あたりだということ。JR園部駅はそこから少し走らなければならず、街外れにあった。
110.園部駅17:28→18:35亀岡駅前(京都交通)1150円 京都22か53−79 日野
園部駅の京都交通 狭隘路を行く  JR園部駅へやってくる京都交通のバスは少ない。京都へ向かう快速バスは、中心地の園部大橋は通るのだが、駅前には寄らないだ。
 たまたま、八田経由亀岡行きというのがあるということがわかって、これに乗ることにしたのだが、かなりの遠回りをしてく。そして、なかなかいい道を走るバスだった。
 船阪というところまでは、先ほどのJRバスできた道を戻る。そこで左折すると、その「なかなかいい道」を走るのだ。わざと水田の中の広い道を避けるように、人家が点在する一本隣の細い道に入っていくのだ。
 運転士さんに「かなり狭い道を走りますね」というと、「バイパスを走っても人がおらんしね」という。たしかに、バスが走る狭隘路の両側には、家並みが続いている区間がかなりある。その道を安全を確認しながら、終始30〜40kmで走っていく。
 やがて、バスは湯の花温泉の温泉街に入る。とある温泉の駐車場に、温泉名が書かれたボンネットバスが停まっていた。自宅に戻って調べてみると、湯ノ花温泉の「すみや亀峰庵」という旅館の送迎用として使われているものだということがわかった。
 湯ノ花温泉から25分ほど、始発の園部駅からほぼ1時間という乗車時間で、終着の亀岡駅前に到着した。亀岡の市街地に入っても、けっこう狭い道を走っていくのは予想外だった。1日の終わりに、なかなか楽しい路線に乗れたと、うれしく思ったのだった。
車内風景

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