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第48日 〜2003.8.17(日)〜

小樽駅→千歳駅前

314.小樽駅8:00→9:18定山渓湯の町(北海道中央バス)1150円 札幌200か・526 日デ/富士重工
定山渓に着いた中央バス 湖畔を走る  1日に2本の小樽と定山渓を結ぶバスに乗って、定山渓へ向かう。小樽から札幌市内の定山渓へ行くのに、札幌市街地を通らず行けるというルートがおもしろかったのと、JTB時刻表に離れ小島のように載っている、札幌リゾート開発公社の「電気バス」というのがいかなるものなのか、乗ってみたいと思ったからだ。
 小樽駅からの乗車は10人弱。1日2本しかないバスの利用者としては、ずいぶん多いなあというのが第一印象だった。日曜日とはいえ、この時間から定山渓へ向かう人がこれほどいようとは。
 駅前を発車したバスは、ウイングベイ小樽へと向かう。いったいどこだと思っていたら、何のことはない。一昨日「おたる夜景シャトル」に乗った、ヒルトンホテル小樽がある小樽築港駅近くのショッピングモールだった。
 ウイングベイ小樽をすぎて、バスは朝里で国道5号線から定山渓へ向かう道道1号線へ入る。そして朝里川温泉にさしかかると、1人また1人と下車が続く。けっきょく温泉街を抜けたときには、車内は4人しか残っていなかった。
 やがて正面に朝里ダムが見えると、道はループ橋で高度をかせぐ。ループ橋からは朝里川温泉街を見渡すことができた。ダムの造るオタルナイ湖の湖岸を走り、さらに奥へと進んでいく。そして、後志と石狩の境、朝里峠をセミループとトンネルで越える。
 下り坂を行くと、やがて札幌国際スキー場が見えてくる。しかし夏のスキー場というのは寂しい。冬は駐車場になるのだろう、砂利の広場が広がっていた。
 さらに下るとさっぽろ湖の湖岸に出る。この湖を造っている定山渓ダムの上を、この道道1号線が走っていた。そこを過ぎるとすぐにトンネル。再びセミループで下ると、定山渓温泉はもうすぐそこだった。
 定山渓は、かつての定山渓鉄道の流れをくむじょうてつというバス会社のエリアなので、北海道中央バスの停留所は少ない。次に乗るシャトルバスの停車地にもなっている、温泉街の中心、定山渓湯の町でバスを降りた。岩肌を流れる、温泉の滝があった。
定山渓行きのサボ
ループ橋が見える
徒歩 定山渓湯の町→グランドホテル 約600m
 電気バスの乗り場、冷水トンネル前まで、この定山渓温泉から無料の送迎バスが出ているという。この湯の町にも、その送迎バスの案内があるものの、まだ時間がたっぷりあるので、始発地点のグランドホテルまで行ってみよう。宿泊者でなくても利用できる喫茶室くらいあるだろう。
 定山渓の湯の滝を見て、遊歩道を登り国道に出てしばらく行くと、じょうてつの案内所があった。その前にも、観光協会前という送迎バスの乗り場がある。もう少しと歩いていけば、グランドホテルはまもなくだった。
 ちょうどチェックアウトのピークのようで、ホテルの方が観光バスを次々と見送っている。その中の1人に、送迎バスまで中で待てる喫茶室はあるかとたずねると「どうぞ、この奧にございます。それまで、フロントでお荷物をお預かりしましょう」と言ってくれる。宿泊客でもないのに、申し訳ないがお言葉に甘える。朝食をあまり食べていなかったので、ホットケーキセットでひと息つくことができた。
315.グランドホテル10:01→10:24豊平峡ダム駐車場(札幌リゾート開発公社)無料 札幌200せ・・・1 トヨタ
グランドホテルの無料バス フロントガラスの行き先  そろそろバスの時間だなと、荷物を受け取りにホテルのフロントへ行った。するとバスまで重たいバッグを運んでくれたのだ。本当に申し訳なくなってしまう。ありがとう、グランドホテルのみなさん。
 やって来たバスは、トヨタ・コースターハイブリッドEV。無料のシャトルバスといえども、環境にやさしいハイブリッド車が使われているのだった。
 グランドホテルから乗ったのは自分だけだったが、観光協会前からまとまった乗車があった。温泉街をぐるっと一周してお客を集めてから、一路冷水トンネル入口を目指す。
 バスは林の中を走り、途中豊平峡温泉に寄ってさらに登っていく。やがて広い駐車場に出る。ここが冷水トンネル前のようで、この先は一般車が乗り入れ禁止なのだ。
 バスは一番奥の、電気バス乗り場の前に停車する。降りるとすぐそこが電気バスのきっぷ売り場があった。そこには「ただいま10分ごとの運転」との表示があった。
316.冷水トンネル前10:36→10:42豊平峡ダム(札幌リゾート開発公社)往復530円 5 トヨタ
冷水トンネル前の電気バス ダムにかかる虹  ここから乗る、あのJTB時刻表に忽然と現れる「電気バス」は、登録ナンバーのないバスだった。元は、ここまで乗ってきた送迎バスと同じ、トヨタ・コースターハイブリッドEVだそうで、特別改造がしてある。前面デザインが変更されて、側窓はガラスが外されトロッコ列車風になっている。
 やってきたのは「5」のバス。中ドアから乗り込むと、ロングシートのベンチが両側にある。後ろは車イス用のリフトがついていた。
 冷水トンネル前を発車すると、すぐに冷水トンネルにさしかかる。入口に信号機があり、「赤5分15秒、青15秒」の表示がある。10分ごとの運転が最短間隔のようで、頻発させてもこの信号でひっかかってしまうのだろう。トンネルは狭く、しかも脇を仕切って歩道にしてあるから、中で車がすれ違うのは不可能だった。
 冷水トンネルを抜けて橋を渡ると、今度は豊平峡トンネル。そのトンネルを抜ければ、バスの車庫がある終点、豊平峡ダムだった。
 ここはいろいろな施設があるものの、メインとなるのは秋の紅葉シーズンのようで、それ以外は使える施設が少ない。それではと豊平峡ダムの上に立てば、放水の上に虹が見えた。
冷水トンネル前の電気バス
317.豊平峡ダム11:40→11:44冷水トンネル前(札幌リゾート開発公社)往復530円 4 トヨタ
豊平峡ダムの電気バス 豊平峡トンネル  ダムや奧にあるダムミュージアム「ひふみみはなめ」を見学に行く。本来ならここまで電気バスが入るらしいのだが、今は道路工事をしていて、仮設歩道を歩かないと、そこまで行くことはできなかった。
 夏場でもやっている数少ない施設を訪ねて、再び豊平峡バス停まで戻ってきた。せっかくだから、豊平峡トンネルを歩いて往復してからバスに乗ることにした。トンネルを出入りする電気バスの写真を撮ったりして過ごす。どうせなら、行きとは違う番号のバスに乗りたいとタイミングを見てバス停へ戻った。
 帰りは「4」という番号がついたバスだった。今度は中後ドアの2ドア仕様になっている。そのかわり後部にリフトはなかった。台数の多くない電気バスでも、リフト付きと通常型のように、何種類かタイプがあるようだ。ただ、このバスの後ろドアは使っわれていなかったが。
 再び2つのトンネルを抜けて、冷水トンネル入口バス停へと戻っていった。乗車時間が4分ほどで、ちょっと物足りない電気バスだったけれども、時刻表の巻頭地図に忽然と現れるバス路線に実際に乗ることが出来た満足を感じることはできた。
2ドアタイプのバス
318.豊平峡ダム駐車場12:00→12:06豊平峡温泉(札幌リゾート開発公社)無料 札幌200せ・・・1 トヨタ
ダム駐車場の送迎バス 駐車場バス停とバス  発車まで時間があったので、送迎バスをじっくりと見学してみる。すると、正面と横ではまるで違うバスのような塗装だった。
 正面から見ると、ごく普通のマイクロバスなのだが、両サイドはそれぞれデザインが違う豊平峡の花をあしらったものだった。塗装なのかラッピングなのかわからないけれども、かなりリアルな絵が描かれている。
 12時の送迎バスに乗ったのは自分1人だけだった。それも、すぐそこの豊平峡温泉で降りてしまうのだから、運転士さんは張り合いがなかったことだろう。
 この温泉は、ウェブページでも100%源泉の温泉を自慢にしているところ。ここまで来たのだから、ぜひその温泉に入っていこう。水車のある広い露天風呂を十分楽しんだ後は、ちょっと遅めの昼食にしよう。
 なんでも、ここはインド人シェフが作る、本場インドカレーが名物なのだとか。豊平峡スペシャルという、3種類のカレーとナンやサフランライスが付いたセットを注文する。インターネットの割引券で1割引。値段もよかったけれども、量もたっぷりしていて、十分満足できた。
運転席側
319.豊平峡温泉14:02→14:06定山渓車庫(じょうてつ)140円 札幌22か29−15 日野
豊平峡温泉のじょうてつバス  電気バスに乗るには、無料送迎バスに乗るしかないのだけれども、定山渓温泉まで行かずとも豊平峡温泉まで来れば、ここからは、じょうてつの路線バスで定山渓車庫まで行くことができる。
 このバス路線は豊平峡循環線となっているものの、運行径路は循環ではなく、定山渓車庫と豊平峡温泉の間を、単純に往復するだけの路線のようだ。
 ダートの広い駐車場の片隅に立つポールで、カメラを構えてバスを撮っていたら、乗客ではないと思われて通過されるところだった。手を振って止めて乗せてもらう。
 乗ってしまえば、車庫までわずか4分。車内の座席配置をスケッチをしている間に、もう終点に着いてしまった。定山渓車庫は、温泉街よりもずいぶん手前にあるようだ。まあ、車窓はさっきの送迎バスで眺めておいたから、眺める余裕がなくても別に惜しくはないのだが。たった4分で乗り終えてしまうなんて、この旅、最短乗車のバスになるかもしれない。
320.定山渓車庫14:30→15:20真駒内駅(じょうてつ)600円 札幌22か28−60 三菱
定山渓車庫のじょうてつバス  定山渓車庫からは、かつての定山渓鉄道の径路に沿って走る路線に乗っていく。定山渓鉄道は、国鉄白石駅から真駒内を通り定山渓までを結んでいた私鉄で、1969年に廃止された。その線路敷の一部は、地下鉄南北線の用地として活用されているそうだ。
 14:20に札幌行きがあったものの、それは真駒内には行かない。今日は、現在の地下鉄の終点、真駒内までバスに乗って行く。その真駒内での乗り継ぎ時間があまりない。乗車してすぐ運転士さんに、もし渋滞で間に合わないようなら、石山陸橋バス停で降りるから教えて欲しい旨を伝えておく。すると「普段なら楽勝なんだけど。今日もまだ、この時間なら大丈夫でしょう」と言ってくれる。
 初めて走る道だけれども、片側2車線のいい道路が大部分だった。時々その道から外れて、その脇にある旧道を走って停留所に寄っていく。
 そのうち、その広い道路にショッピングセンターが並び始める。そんなバス停からは、買い物袋を持った人たちがたくさん乗ってくる。そして、いくつか乗っただけで降りていく。地元の人の下駄代わりに使われている、生活感のあるバス路線のようだ。
321.真駒内駅前15:36→16:32支笏湖(北海道中央バス)1150円 札幌22か16−17 三菱
支笏湖に着いた中央バス 支笏湖  札幌駅と支笏湖を結ぶバスは冬季運休。真駒内での、その最終便への接続時間は短くあせっていたのだ。しかしながら、お目当てのバスはなかなか現れず、けっきょく9分も遅れてやって来た。
 快適そうなリクライニングシートの大型バスに、先客は1名だけ。しかも、その人はここで降りてしまい、車内の乗客は、真駒内から乗った3人だけだった。前面展望が楽しめるドア側一番前の席には、茶色のビニールシートがかけられ「荷物置場」の表示がある。さすがにそこに座るわけにはいかず、2列目に座っていく。
 支笏湖から札幌へ向かう道は渋滞していたが、旧盆休みの最終日の午後、都会から支笏湖へ向かう人は少なく、こちら側は空いていた。
 道はどこまで行っても森の中。支笏湖までの所要時間は1時間ほど。もう支笏湖が見えるかとカーブのたびに目を凝らすが、なかなか湖面が見えてこない。ようやく湖面が見えてきたのは、45分ほどたったポロピナイというところからだった。
 そこから15分ほど、右手に支笏湖を見ながらバスは走っていく。支笏湖ターミナルというから、立派なバスターミナルを予想したものの、砂利敷きの広場になっているバス停が終点だった。
ポロピナイ分岐点
322.支笏湖17:45→18:23千歳駅前(北海道中央バス)800円 札幌22か26−85 日野
支笏湖の中央バス  曇ってはいるものの、せっかくだから30分ほどの湖上遊覧を楽しむ。その後、周辺を散策してから、バスターミナルへと戻った。
 千歳空港への最終バスで支笏湖を離れる。さすがに最終便だけあって、始発から10人以上の人が乗っている。半分以上は観光客のようだ。ただ車両は、前中ドアの普通の路線車だったが。
 支笏湖を出てしばらくは、まったくの森の中を行く。脇にサイクリングロードが通っているだけで、他に人工物は見えない。そんなところに「分岐点」とか「第一発電所」というバス停がある。発電所といわれても、道路からそれらしき建物は見えない。そんな森の中だから、当然誰も乗ってこない。
 烏柵舞橋というところから、ようやく森を抜けて人家が見えてくるようになった。それでも、この時間から街中に行く人はいないのか、どの停留所も通過していく。いったん、千歳ターミナルに寄るものの、ここでも乗降はなかった。街中を走り、千歳駅前でこのバスを降りることにした。
 夜はビア・ワークス・ちとせまで歩いて、おいしい地ビールと料理に満足した。

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