第8日 〜2006.1.6(金)〜

角田ターミナル→仙台駅

46.角田ターミナル8:20→8:53大河原駅前(角田市民・大河原町民バス) 620円 宮城22い・301 日野
角田ターミナルの宮交仙南バス
桜の堤
 
角田ターミナルの市民バス時刻表  今日の行程は、角田→大河原→川崎→仙台と3本乗り継ぐだけ、いたって単純。しかし、そのどれもが4〜5本の運転。おおざっぱに言うと、朝・昼・夕にしか運転されていないのだ。だから、接続は非常に悪く、朝の便で大河原へ。昼の便で川崎へ。そして夕方の便で仙台へ行くしかないのだ。
 角田と大河原を結ぶバス路線は、2005年10月31日までは2系統あったものの、そのうち江尻経由の角田大河原線が廃止されてしまい、今では西根大河原線だけになってしまった。
 角田ターミナルのポールには、『角田市民バスのりば』と書かれていた。やってくるバスは宮交仙南バスなのだが、すべてが市からの委託路線なのだろう。中には、緑の濃淡に塗られ『角田市民バス』とボディーにペイントされたバスも走っていた。
 やって来たバスは日野のリエッセ。行き先は『西根・大河原』と表示している。ターミナルから乗ったのは自分だけ。角田駅前で、運転士さんと顔見知りらしい人がひとり乗ってきた。総合福祉健康センターバス停をでると、「角田市民バス・大河原町民バスをご利用いただきありがとうございます」という放送が流れる。このバスも、2つの自治体の委託をうけて走っているらしい。
 高倉川という川に沿って走る。川の堤防には、どこまでも桜が続いている。花の時期に来たなら、きっときれいなのだろう。今は、白くなった堤防が左手に続いているだけだが。西根地区まで行くと、バスは右折して小さな峠を越える。ここもまだ角田市で、大河原町にはいると、終点の大河原駅まではわずかだった。
47.大河原駅前11:00→11:47川崎役場前(宮城交通) 900円 宮城22か67−35 いすゞ/富士重工
大河原駅の宮城交通
 大河原での待ち時間は2時間。白鳥が飛来するところだそうで、見に行こうかとも思ったのだが、先ほど近くをバスが走って、見たところほとんど姿がなかった。なんでも、コハクチョウは、昼間は水田や畑へ飛んでいってしまうとか。それではと、片道40分かけて仙台駅のコインロッカーに荷物を預けにいった。
 大河原から川崎へ行くバスも、2005年11月1日の改正でわずか5往復に減便されてしまった。そんな路線だから、利用客が少ないのかと思えば、その逆。座席がほとんど埋まるくらいの乗客が、始発の大河原駅前の時点でいるではないか。
 途中から乗ってくる人もいる。やがて、村田の街に入っていく。村田止まりのバスが圧倒的に多いから、利用客も村田までの人がたまたま川崎行きに乗っていたのかと思ったのだが、動きがない。そればかりか、村田の街中からも高校生が乗ってきたりする。
 結局、村田では誰も降りないまま、1日5本しかない川崎への道に入っていく。やがて、小さな峠を越えて川崎の街に下りていく。市街地を入って、鍵型に曲がった先にある、川崎町役場でバスを降りる。まだ、車内にはたくさんの人が乗っていた。
48.役場前13:40→14:36青根温泉(かわさき町民バス) 200円 宮城200さ・808 三菱
別の行き先だった
乗車した青根温泉行き
川崎役場前バス停  川崎から仙台駅へ行くバスは、1日5本。早朝に仙台へ行く便に偏っていて、午後は16時の1本しかない。約4時間の待ち合わせだ。これなら、いろいろなことができる。
 まずは、そばを食べに行く。川崎町のウェブサイトによると、ここは地そばの街なのだとか。役場近くの大勝食堂へ行く。ここは、ウェブサイトでそばのことを発信していたので、それを参考にしてきたのだ。
 そのことについてたずねると「この辺りで『川崎そば』というと、暖かい肉そばのこと。でも、暖かいのは機械打ち。手打ちは、冷たいせいろだけ」とのこと。せっかくだから、せいろ、肉そばの順で1つずついただく。せいろは、細いけれどしっかりした腰のある、味のあるそばだった。
 まだ時間があるので、かわさき町民バスで青根温泉まで往復してこよう。折り返し時間が30分あるので、定刻なら、ひと風呂あびることもできるだろう。
 時間になり、緑と水色のマイクロバスがやってきたが行き先が違う。あれと思っていると、道路の反対側に、ベージュと黄色の青根温泉と行き先を出したバスがやってきた。すでに大勢のお年寄りが乗っている。
 この便は、1日1本だけの枝道に入っていく便。しかもその前に町内循環便を兼ねているそうで、すごい細い路地にも入っていく。ほとんど雪かきができていないから、スリップしないかと心配になってしまうほどだ。
 いろいろと雪道の寄り道があったため、青根温泉到着は10分ほど遅れてしまった。温泉入浴はあきらめて、付近をちょっと歩いていくる
青根温泉にて
青根温泉の足湯

足湯「青根温泉駅」は冬季閉鎖

青根洋館

2階が古賀政男資料館の「青根洋館」

仙台方向を望む  青根温泉のバスターミナルの近くに、足湯の「青根温泉駅」があるのだが、ほとんどお湯が流れていない。よく見ると『冬季休業中』とのこと。温泉ばかりか、足湯にもふられてしまった。
 バスターミナル隣の青根洋館で古賀政男先生のお勉強。二階が資料館になっていて、小さいながらもしっかりしたものになっていた。何より、暖かいのがうれしかった。
 青根温泉への一般路線バスは、白石蔵王〜遠刈田温泉〜青根温泉と、大河原〜遠刈田温泉〜青根温泉の2系統各2本の宮交仙南バスがあったのだが、大河原からの系統は2005年10月31日限りで廃止。今は、白石蔵王からの2本があるだけ。しかも、青根温泉行きは夕方の2本。青根温泉発は朝の2本だから、地元の方か宿泊客でないと利用できないダイヤになっている。
 その他に、今回利用したかわさき町民バスがあるものの、こちらは土日祝運休。週末や休日に青根温泉の日帰り入浴を楽しむには、もはや自家用車がないと不可能になってしまった。
49.青根温泉14:55→15:23川崎駅(かわさき町民バス) 200円 宮城200さ・808 三菱
青根温泉のかわさき町民バス
青根温泉バス停
雪道を行くかわさき町民バス  同じバスに乗って、今度は街外れにある宮城交通の川崎駅に向かう。こんどは、寄り道や町内循環をしない便になるので、若干早く、また来たときとは一部違う道を走る。
 温泉には入れなかったが、片道200円均一という運賃も良心的だし、雪景色も楽しめたし、運転士さんの話もきけたから、それなりに楽しい時間を過ごせた。「地元の人ばかりだからさっきは使わなかったけど、ちゃんと放送もあるんですよ」と帰りは、停留所の放送を流してくれる。「ここが青根の分校」と教えられた建物は、何とも立派。でも生徒数は少なく、ひとケタしかいないらしい。地域のコミュニティセンターの役割を果たしているのだろう。「このピザ屋さんになっているのが、元の小学校の建物」というので見てみると、みごとな木造校舎。帰りは、バス運行の苦労話を含めて、いろいろな話を伺うことができた。
 山形自動車道をくぐると、先ほどとは違い左折して自動車道に沿って走る。川崎インターのところで右折して、インターへの取り付け道路の手前で県道に出た。県道を少し東へ行ったところが、街外れの宮城交通川崎駅だった。宮城交通は単に「川崎」と名乗っているけれども、事務所や窓口、待合室もある小さいけれどしっかりしたバス駅ではないか。町民バスは「川崎駅」と名乗っている。
50.川崎15:45→15:49野上かみ(宮城交通) 210円 宮城200か・・99 日デ/富士重工
川崎駅の宮城交通
宮城交通の川崎駅
町民バスの川崎町バス停  残っている回数券と仙台までの運賃を見比べると、200円ほど余る。それなら、いっそのこと終点の野上(のじょう)かみまで行って、折り返し全区間乗車をしようではないか。どうせ、乗ったバスが折り返すのだからいいだろう。
 バスは10分ほど遅れてやって来た。ここから乗る人は、普段はほとんどいないのだろう。ちょっと遅れて乗車口を開けてくれた。行き先表示は「川崎・野上」となっている。やっぱり川崎町だから、川崎の文字は必要なのだろう。
 バスは県道を西へ走っていく。その道がそのまま、インターの入口のところから国道に変わる。
 走ってしまえば、わずか4分で野上かみに到着。消防小屋の前の一面の雪の広場が終点だった。消防小屋の前に立つ、町民バスのバス停は野上上。やっぱり「かみ」は「上」のことだったのね。
 予想外だったのは、乗ってきたバスは乗客を降ろすと回送になって走り去ってしまったこと。当然、乗ってきたバスが、仙台行き最終便になると思っていたのだが。たしかに、この広場には、もう1台の宮城交通バスが停まっている。ということは、バスがもっと遅れていたとすると、途中でこの最終便とすれ違うことになっていたかもしれないのだ。今回は結果的に間に合ったからよかったものの、思いつきの行動は危ないということも実感したのだった
51.野上かみ16:00→17:21仙台駅前(宮城交通) 1100円 宮城200か・324 日デ/富士重工
野上かみの宮城交通
 いよいよ今回の旅、最後のバスだ。宮城交通の一般路線バスでは、仙台駅〜秋保大滝と並ぶ長距離路線だ。
 もちろん、野上かみから乗ったは、自分だけだった。川崎の街を抜けても乗客は増えない。5本中4本が午前中ということからもわかるように、仙台市への通勤通学路線なのだろう。街外れの交差点で左折して、村田からの道と分かれる。街外れまで行けば、大河原15時のバスと接続できるかもと思ったのだが、結局その姿は見えず、11時のバスに乗らなければ、この最終便に乗ることはやはり出来なかったのだ。
 やがて、4人ほどのまとまった乗車がある。その先で、みちのく杜の湖畔公園という釜房湖畔の公園の脇を通る。そこからは、国道286号線を走っていく。道路は釜房ダムから流れる碁石川に沿って、カーブが続いている。秋保温泉からの名取川との合流地点、北赤石のT字路に突き当たると、目の前を市役所前の行き先を出したバスが走っていった。あれが秋保からの便だろう。
 あとは、ひたすら市役所行きを追いかけるように、仙台駅前行きが走っていった。山の中から市街地、そして大都会へと風景が変わっていった。市街地に入ってからは、始発地点など関係なく、都市のバスとして乗降が続き仙台駅前に到着したのだった。大河原駅前で買った2000円の回数券は2240円分使えた。手元に10円券が3枚残った。

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