第3日 〜2007.10.1(月)〜

宮津駅→福知山駅

18.宮津駅8:50→9:38SL広場(加悦フェローライン)780円 京都200あ・・54 三菱
宮津駅の加悦フェローライン 宮津駅バス停  フリーきっぷは今日まで使える。経路でいえば岩滝口駅前まで、丹海バスに乗っていくこともできるのだが、せっかくだから1日2本だけ宮津駅までやって来る加悦フェローラインのバスに、始発から乗っていこうと思う。
 丹海バスの待合室はあるのだが、加悦フェローラインはどこからでるのだろう。探していると、何のことはない。待合室の脇に、丹海バスと並んでポールが立っていた。
 ちょっと遅れて発車したバスに乗ったのは、自分を含めて2人だけ。岩滝口駅前までは丹海バスと同じ経路を走っていく。岩滝口駅前を過ぎると、こちらは国道179号線を走っていく。石田橋を渡って、北近畿タンゴ鉄道の踏切を渡った石田バス停からは、また丹海バスと同じ道に戻ったようだ。
 その先が、かつて加悦鉄道が出ていた野田川駅(旧丹後山田駅)。1日2本の宮津直通以外のバスは、ここが始発になる。バスは加悦鉄道とほぼ同じ経路で加悦の街へ向かっていく。
 四辻から加悦まで、ずっと街並みと商店が続いていた。そんな中、左折してウイルという郊外ショッピングセンターへ寄り道する。宮津から乗っていた女性が、ここで降りていった。町役場前を過ぎると、道はだんだん上り坂になる。鉱山口で左折すればSL広場はすぐだった。
SL広場に着いた加悦フェローライン
SL広場バス停と駐車場
SL広場を去る加悦フェローライン SL広場バス停  走り去る加悦フェローラインのマイクロバスを見送る。たしかに、マイクロバスでも十分な数の乗客しか乗っていなかった。走り去るバスの後部には、SL広場の広告がペイントされていた。
 SL広場の駐車場はとても広い。もっとも、お客さん用だけではなく、バスの車庫も兼ねているようだ。駐車場の端の方には加悦フェローラインが受託しているのだろう、養護学校のスクールバスが何台も停まっている。
 加悦フェローラインのバスポールがちょっと変わっていて、片面は白地に青いラインのごく普通の表示。そして、もう片面が真ん中に「SL広場」のマークが入り、その下にバス停名が入っている。宮津駅、天橋立駅前、SL広場と3カ所しか確認していないが、どこのこのパターンだった。
 駐車場の一角では、京都市電N5号が修復作業の最中だった。
駐車場に展示準備中の市電
SL広場入場券と入口(旧加悦鉄道加悦駅舎)
旧加悦鉄道加悦駅舎 SL広場の入館券  SL広場の開場は10:00。まだ20分以上時間がある。しかし、次のバスは12時過ぎまでないのだから、公共交通機関でこようとすれば待つしかないのだ。
 ショップ蒸気屋がもう開店していたので、土産物を見たり、脇のパン屋さんでパンを買って、外の丸テーブルでパンとコーヒーなどしてくつろいで開場を待つ。
 やがて、先ほど蒸気屋にいた女性が「お待たせしてすみませんね」といって、入場券を持ってきてくれた。500円払って受け取ったのは、なんと硬券。これが入場券なのだという。ちゃんと入場済み(まだ入ってはいないが)の入鋏までしてあるではないか。
 色刷りの記念入場券タイプも嫌いではないが、やっぱり鉄にはこれがうれしい。
SL広場の展示車両
キハユニ51 キハユニ51の郵便区分台
キ165 キ165車内
キハ083 片ボギーのキハ101
徒歩 SL広場→鉱山口バス停
鉱山口バス停付近 鉱山口バス停(丹海)  SL広場の展示車両。かなりの車両が、内部を見学できるようになっているのがうれしかった。ラッセル車の内部なんて、初めて入ることができた。圧縮空気なのか油圧なのか、とにかく操作するためのタンクがごろごろしていて、その上に渡された通路を通らなければ運転台(操作台)まで行けないのだ。
 片ボギー式のディーゼルカーも、写真では見たことがあったけれども実物を見るのはこれが初めて。加悦鉄道で最後まで活躍した、旧型客車改造の国鉄ディーゼルカー、キハ083にも会うことができた。国鉄でも3両しか改造されなかったそうで、たった1両でも残っているのが奇跡的な車両だ。
 カフェ・トレイン蒸気屋でパスタの昼食をとったり、道の駅にも足を伸ばして丹波の黒豆アイスなどを食べたりする。そろそろ時間とバス停に向かうことにした。
 当初の予定では、加悦フェローラインで金屋あたりまで戻って乗り換えようかと思っていたのだが、今朝乗ってみて、鉱山口バス停がすぐ近くだということがわかったので、そこまで歩いていくことにした。
 カフェ・トレインとショップの間の階段を下りれば、川沿いの親水公園にでる。そのまま川沿いを歩いてから、橋を渡って行けば5分あまりでバス停に着いてしまった。
 おもしろいのはポールの位置。加悦フェローラインのバスは、下り1本をのぞきすべてSL広場方面へ行くのに、ポールはそちらになく、1日1本のバスのために立っている。その向かいには丹海バスのポールが上り下り共用で立っていた。
 やがて、当初乗ろうかと思っていた上り便がやってきて、ポールのない道端で停まりお客さんを乗せていった。
鉱山口バス停の加悦フェローライン
19.鉱山口13:27→14:21福知山駅(丹後海陸交通)950円 京都22か66−46 いすゞ
鉱山口の丹海バス 加悦の街が遠ざかる  やがて、福知山、共栄高校行きのバスがやってきた。丹海バスだけれども、フリーきっぷのエリアからは外れているので、ここは別払いになる。
 鉱山口を過ぎると人家は減り、上り坂がだんだんときつくなる。やがて、加悦の谷のどん詰まりまでくると、大きく半円を描いた加悦大橋を通って、さらに高度を上げていく。途中で加悦の谷が一望できた。
 与謝峠をトンネルで抜けると福知山市に入り、道も下り坂に変わった。やがて南島バス停辺りで、マルーンの阪急電車が目に飛び込んできた。あわててシャッターを切る。なんで、こんな山の中に阪急電車がいるんだ。
 家に戻って調べてみると、個人の方がセカンドハウスとして購入された物だとか。元2ドアの特急車で、後に3ドアに改造された2800系の2861号車とのこと。改造の際も、連続窓の雰囲気を壊さないために、元々のドアは戸袋窓なしだったにもかかわらず、連続窓の一部を戸袋窓にするなど、たいへん凝った改造をした車両のようだ。
 花倉〜天津出合間で、北近畿タンゴ鉄道の高架をくぐる。その先が下天津駅、福知山から4つ目の駅だ。その先は、ほぼ北近畿タンゴ鉄道に沿って走っていく。
 福知山の市街地に入ってからは、厚生会館前に寄り道して、会館の周りをぐるりと一周してくる。駅前への通りをまっすぐ進み、福知山駅前は立派な屋根付き乗り場があるJRバスとは違い、ロータリーの脇にぽつんと立っているポールが丹海バスのものだった。
 乗客はみな駅前で降りてしまう。バスは終点の共栄高校へ向けて走り去っていった。
山の中の阪急電車

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