第1日 〜2008.7.19(土)〜

野島公園展望台→染王寺→三浦海岸駅

スタート:野島公園展望台
野島公園の展望台 展望台からシーサイドラインを見る  横浜新都市交通「シーサイドライン」の野島公園駅で降りる。ここが野島への入口だ。駅を出てすぐの橋を渡る。下にあるのは川ではなく、本土と島をわける海だ。たしかに潮の香が漂う。
 いまでこそ、周りが埋め立て地ばかりになったから目立たないが、野島は東京湾に浮かぶ天然の島。横浜市唯一の自然の浜が残り、金沢八景の1つにもなっている島だ。橋を渡ってすぐは住宅地だが、その先には海抜57メートルの野島山がある。
 山とその裾野は、野島公園という公園になっている。公園の管理棟でパンフレットをもらい、公園内の道を確認して、野島山へ登っていく。
 山頂には展望台があり、さらに10メートルほど登ることができる。ここを、今回のバス旅のスタート地点にしよう。
 海の向こうには、人工島の八景島が見える。左側に目を移せば、シーサイドラインの高架線が見える。ちょうど列車がやって走ってきたところで、1枚記念撮影しておく。
 ここから、階段になった遊歩道を下って、住宅地へ出る。左へ曲がると、そこがバス通りだった。野島にはバス停は1つ。その唯一の染王寺バス停から乗車することにした。
1.染王寺10:16→10:23東京ファイン前(横浜京急バス)200円 横浜200か・439 日デ/富士重工(ワンステ)
染王寺の京浜急行バス 染王寺バス停 [文15]全区間フリーきっぷ区間外
 京浜急行のバスは車体の表記は「京浜急行バス」なのだが、車両と運行が違う会社のところがある。その辺りがよくわからない。この旅日記では『神奈川県内乗合バス・ルート案内No.1』(発行:財団法人国土地理協会)の表記によることにした。
 トップは追浜車庫行きの横浜京急バスに乗っていく。さらりと座席が埋まる程度で、ちらほら空席もある。すぐに右折して、平潟湾を夕照橋で渡る。野島を走ったのは、本当にわずかな距離だ。
 車庫へ向かう路線なので、途中から乗ってくる人はほとんどいない。道路は、元々の海岸線に沿っているのだろうか、けっこうカーブが続く。  やがてバスは広い直線道路に出た。マンションなどが建つ一角を過ぎると、湘南シーレックス(ベイスターズの二軍)の本拠地「横須賀スタジアム」を左手に見て走っていく。
2.東京ファイン前10:38→10:48北部共済病院(横浜京急バス)230円 横浜200か17−94 いすゞ/J-BUS(ワンステ)
東京ファイン前の京浜急行バス 東京ファイン前バス停 [田17]全区間フリーきっぷ区間外
 次は、追浜駅と田浦駅を結ぶ田17系統に乗っていく。東京ファインバス停から右折して行くのは、この系統だけだ。
 直進すれば、次が追浜車庫なので車庫へ出入りする系統のバスが、かなりの本数やってくる。それを見送り、田浦駅行きのバスを待つ。4分ほど遅れてやってきたバスは、半分以上の席が埋まっていた。
 まず、工場地帯の中を走っていく。直線道路を走っては曲がり、走っては曲がりを繰り返す。深浦バス停からは、一転してカーブやトンネルが続く道を走っていく。海側には自衛隊や米軍施設があるものの、山側には住宅も点在していて、思ったよりも乗ってくる人が多かった。
 東芝前を過ぎて国道16号線との交差点に出ると、左折して国道を走っていく。右に大きくカーブしながら緩い坂道を登っていく途中にあったのが、北部共済病院バス停だった。  
3.北部共済病院10:54→11:15横須賀中央駅(湘南京急バス)★240円 横浜200か27−67 日野/J-BUS(ノンステ)
北部共済病院の京浜急行バス 北部共済病院バス停 [八31]全区間フリーきっぷ使用可能
 次に乗るのは、追浜駅の北にある内川橋と横須賀市街地の安浦二丁目を結ぶ、八31系統。この路線は、全区間フリーきっぷが利用できる路線だ。
 やってきたのは、エルガ顔の日野車だった。ボディの製造がジェイバスになってから、パッと見た目でいすゞ車なのか日野車なのか、見分けがつかない。もちろん、とっても詳しい人ならわかるのだろうが。
 田浦郵便局前バス停を過ぎると、国道16号線は上り下りの別線になった。どちらも、短いトンネルが断続的に続く。長浦バス停など、100m以上も離れているようだ。横須賀駅バス停を過ぎてトンネルを抜けると、ようやく山が迫った区間から解放され、横須賀の市街地へと入っていった。
昼食:横須賀海軍カレー 徒歩:横須賀中央駅→三笠乗船場 約1km
ポークカツカレー大盛り カレーアイスクリーム  バスを横須賀中央駅で降り、駅近くの「横須賀海軍カレー本舗」へと向かう。まだ12時前だが、少し早めの昼食にしよう。旧日本海軍で、イギリス海軍のカレーシチューをご飯にかけたものを採用したのが、カレーライスの始まりだとか。
 目指す店はすぐに見つかった。1階が土産物屋で、2階がカレーレストラン。そこで、ポークカツカレー大盛りを注文する。ドリンクに牛乳がついてきた。これも海軍流なのかな。
 三浦半島フリーきっぷ提示で特典ありとあったので提示すると、「カレーアイス」なるものが食後に出された。薄い黄色のアイスクリーム。甘いのだが、後味がカレーだった。
 食事も終わり、記念館三笠の隣にある三笠乗船場に向かって、市街地を歩いて行った。
4.三笠乗船場12:10→12:25猿島(トライアングル)1080円 しーふれんど2(ハタマエ工業所)
三笠乗船場 乗船券  東京湾に浮かぶ無人島「猿島」に渡る。1884(明治17)年、陸軍省により本格的な西洋式要塞が完成した猿島。終戦と共に軍事施設としての使命を終え、1947(昭和22)年から渡船が運航され、1957(昭和32)年には、海水浴場も開設された。
 しかしながら、1993(平成5)年には海水浴場も閉鎖され、航路も廃止になり、立入禁止の島になってしまった。そして、1995(平成7)年に横須賀市が国から管理委託を受け、散策路などを整備して7月から航路が再開され、今日のように誰でも渡れるようになった。
 ただ、島内で宿泊することはできず、かならず最終船までには離島しなければならないシステムになっている。乗船券の購入も片道ではできず、三笠からの往復か、三笠から観音崎の通しで買わなければならない。
 三笠〜猿島の往復は、三浦半島2Dayフリーきっぷの提示で割引になるとある。今日は猿島往復ではなく、猿島で途中下車して観音崎に行く予定。往復も観音先も、運賃は1200円で同じ。ダメもとで窓口の方に「観音崎は割引効かないですよね」といってフリーきっぷを見せる。やや間があって「いいですよ、大人1名さまでいいですか」といって1080円の割引きっぷが渡された。「かならず、猿島14:15の船に乗って下さいね」と念を押される。
 今日は海の日の3連休とあって、海水浴へ行く人が多い。12:10の臨時便に乗って猿島へ渡る。船はほぼ満席。デッキに立って、横須賀の風景を海から眺めていく。乗船時間は15分ほど。海水浴場の中にある桟橋に到着した。
猿島に着いた「しーふれんど2」
見学 猿島の遺構
旧弾薬庫の通り
要塞の切り通しに整備された遊歩道を行く
一部はふさがれている
ここが旧弾薬庫
フランス積み煉瓦の弾薬庫
弾薬庫の説明板
島の裏側からの展望
北東部の海岸にある広場から観音崎方向を展望する
円形の砲台跡
円形の砲座跡
今は上れない山上の展望台
立入禁止の展望台 初代ショッカーの秘密基地のロケに使われたとか
5.猿島14:15→14:35観音崎(トライアングル)−円(通し運賃) シーフレンドIII(GORIKI SHIPYARD)
猿島のシーフレンドIII 船上から見る猿島  指定された時間が近づき、乗船場へ向かう。すでに長い行列ができているが、みな三笠へ帰る人のようだ。やがて、14:15の観音崎行きが到着する。三笠から乗ってきた人は、みなここで降りてしまった。
 係の方から「観音崎行き、ご乗船の方どうぞ」の声がかかる。自分を含めて10人ほどだった。トライアングルが所有する3隻の船の中で一番小さい「シーフレンドIII」でも、ガラガラの状態だ。
 それでも乗務員の方々は、たいへん丁寧だ。出航してしばらくすると、キャビンで航空写真などを使って第一海堡や第二海堡の説明があった。
シーフレンドIII
徒歩 観音崎乗船場→観音崎の遊歩道→観音崎バス停
観音崎の乗船場 遊歩道から観音崎灯台を見上げる  観音崎桟橋は、貸しボートや海水浴客がいる普段は使ってなさそうな桟橋だった。でも、営業中の赤い幟が揺れるその桟橋には、乗ってきた人の倍以上の人が待っていた。
 横須賀市街地へ行くなら、バスの方が速くて安い。ということは、この人たちはこれから猿島へ行く人なのだろうか。それとも、高くても海上遊覧を楽しみながら横須賀へ戻る人たちなのだろうか。
 予定したバスまでは30分ほど。これだけあれば、灯台まで登ってこられるかなと、バス停を過ぎて海岸沿いの遊歩道を歩いて行く。崩落の危険があるのか、ずいぶん手前に柵がある権現洞を眺めて、灯台への階段にたどりつく。さあ、頑張るぞと、歩き始めてすぐに右足がつってしまった。左足は数週間前に肉離れを起こして、まだ完治はしていない。ムリをしてはいけないと、しばらくそこで休んで、バス停に戻ることにした。
 それほど遠いところではないし、観音崎に来る機会はまたあるだろう。常時内部が公開されている灯台は、全国で15ヵ所だけ。その1つだっただけに、またチャレンジしよう。
乗船場の案内
6.観音崎15:08→15:20新町(湘南京急バス)★210円 横浜200か17−95 いすゞ/J-BUS(ワンステ)
観音崎の湘南京急バス 観音崎バス停 [堀25]全区間フリーきっぷ使用可能
 観音崎から浦賀駅へ向かうバスに乗る。次のバスは堀25系統で、浦賀駅を経由して堀内まで行くバスだった。バス停の表記は湘南京急バスになり、この旅はじめて「京浜急行バス」以外の表記を目にすることになった。
 発車前、運転士さんに猿島のパンフレットを見せて「このパンフレットにある、浦賀の渡船はどこで降りればいいのですか」とたずねると、「新町(しんちょう)だね。だけど、船の運航時間とかはわからないよ」という。せっかくだから、こちらの船にも寄っていこう。
 観音崎を出ると、緩い上り坂。上下別線になったトンネルを抜けると、今度は下り坂。次の堀田バス停から、すぐに乗車のお客さんがいる。観光地から一気に住宅地に風景が変わってしまった感じだ。
 その後も、待ち人がいるバス停が続く。空席がかなりあった車内もほぼ満席になってきた。やがて放送から「新町」が聞こえて、降車ボタンを押す。
7.東渡船場15:28→15:32西渡船場(横須賀市営)150円 愛宕丸(岡村造船)
浦賀港を横切る愛宕丸 東渡船場の表示  パンフレットの写真を見ただけで、なんの予備知識もなかったのだが、バス停を降りたところに付近の案合図があり、ちゃんと「浦賀の渡し」が書いてあった。浦賀湾に沿った住宅が続く小道を歩いて行けばいいらしい。
 浦賀湾は東京湾から細長く入り込んでいるので、湾口に渡船があっても不思議ではない。3分も歩くと、渡船乗り場が見つかった。乗り場には、運航時間が朝7時から夕方6時で昼の1時間は休航とのこと。運賃は大人150円で、船がいないときには呼び出しボタンを押すとやって来る、随時運行のようだ。自転車はともかく、ベビーカーやペット料金があるというのも、なかなか珍しいのではないかな。
 対岸はすぐそこで、朱色の小さな船が停まっているのが見える。ボタンを押すと、すぐにその船がやってきた。1人なのに、ちょっと悪いかなと思い乗り込む。運転室の前に小さな箱があり、そこに運賃を直接入れる方式で、とくに乗船券などはなかった。
 すぐに乗船場を離れて対岸へ向かう。わずか3〜4分の船旅だった。降り立った西渡船場には、この「浦賀の渡し」の説明がいろいろと書かれていた。何でも、市道の一部ということで、渡船も市営なのだという。全国的に、県道渡船というのは何カ所かあるのだが、市道渡船というのはたいへん珍しいのだとか。たしかに、以前のバス旅で乗った愛知・岐阜県境の西中野渡船も愛知県営の県道渡船だったし、鉄道ファンには有名な富山港の無料フェリーも湾口を結ぶ県道渡船だ。
 現在の船は、1998(平成10)年に建造された「愛宕丸」という船。しばらく渡船を見ていると、けっこう頻繁にいったり来たりしている。自転車で来た人や、大きな荷物をもったご婦人など、1人での利用というのがけっこうある。まさしく待たずに乗れる道路代わりの船なんだなと思った。
浦賀港を横切る愛宕丸
8.紺屋町15:53→16:06開国橋(京浜急行バス)190円 横浜200か15−04 いすゞ(ワンステ)
紺屋町の京浜急行バス 紺屋町バス停 [久19]紺屋町〜開国橋はフリーきっぷ区間外
 浦賀駅と久里浜駅を結ぶバスは、久10と久19の2系統がある。フリーきっぷでこのバスは乗れると思っていたのだが、乗れるのは久10系統だけ。久19系統のみが走る、紺屋町〜開国橋間は乗車可能路線として書かれていなかった。本数も久10系統の方が、圧倒的に多い。
 しかしながら、ここでは敢えてより海沿いを走る久19系統に乗っていく。でも車窓から海が見えたのは、次の浦賀病院前を過ぎる辺りまで。そこからは幾分、海から離れた道を行く。やがてトンネルに入る。その先の長瀬三丁目で左折して、千代ヶ崎への枝線に入る。
 低層団地式の法務省官舎が建つ中を走る。すると目の前が海になってしまった。左側には「関係者以外進入禁止」と書かれた官舎の駐車場がある。バスはその中へと入っていく。いったいどこに連れて行かれるのかと思ったら、その先に久里浜少年院があり、その入口が千代ヶ崎バス停だった。
9.開国橋16:22→16:33野比海岸(京浜急行バス)☆220円 横浜22か92−21 日野(ワンステ)
開国橋の京浜急行バス 開国橋バス停 [久8]東京湾フェリー〜野比海岸はフリーきっぷ区間外
 お昼が早めのカレーだったので、ちょっとお腹が空いてきた。近くのセブンイレブンで、少々食糧を補給してくる。
 やがて、久里浜駅始発の野比海岸行きが到着する。この停留所で降りる人もいたが、車内は立ち客もいる盛況。北部共済病院から乗ったバス以来の乗客数だ。
 開国橋を出ると右折して久里浜湾沿いの県道を行く。久里浜海岸、ペリー記念碑と降車客が続き、こまめに停車していく。久里浜港バス停の先で左折して、次が東京湾フェリーバス停。ここで、乗客のほぼ全員が降りてしまい、車内に残ったのは2人だけになってしまった。
 千駄ヶ崎でもう1人のお客が降りてしまう。その先は左手に浦賀水道が見える絶景ポイント。そんな道は1kmほど走って、右折したグランド前の空き地が、終点の野比海岸バス停だった。
徒歩 野比海岸バス停→国立久里浜病院バス停 約600m
久里浜病院の地図  この先、バス路線は途切れている。しかし、1本上の道に行けば、また別のバス路線が走っている。そこまで歩いて行ってバスを乗り継ぐ予定なのだ。しかし、海岸通りと上の道の間には、久里浜アルコール症センターがあり、敷地内を通り抜けるのはちょっと気が引ける。
 降りたバスの運転士さんに、上の通りへの行き方をたずねると「そのグランド脇を行けば上に出られるよ」とのこと。お礼を言って、その野球グランドの脇の道を行く。歩行者だけしか通れない、遊歩道のような道で、野良猫が物欲しそうにこちらによってきた。残念ながらあげるものはないので、足早にそこを立ち去る。
 ほんの数分で上の道まで出ることができた。この道、幅は5mほどしかなく、大型車どうしの行き違いにも困りそうな道だ。本当にここをバスが通っているのだろうか。終点の国立久里浜病院バス停を目指して、さらに右の方へと進んで行く。左側は山、右側は草むらの隙間から、ときどき病院の建物やグランドなどが見える。人家などはまったくない道を歩いていく。
 本当に、この先バス停があるのか心配になった頃、ようやく産廃業者の建物と、その入口にあるバスの折り返し場が見えてきた。一角には国立久里浜病院バス停が立っていた。
10.国立久里浜病院16:48→16:54野比中学校(京浜急行バス)170円 横浜22か88−83 日野(ワンステ)
国立久里浜病院で折り返す京浜急行バス [久3]国立久里浜病院〜尻擦坂上はフリーきっぷ区間外
 国立久里浜病院というバス停名からして、病院の正面玄関の前辺りを想像していたのだが、こんな草むらの中にある広場だとは思ってもいなかった。位置的には、病院の裏側にあたるのだろうか。
 バスの発車時刻が近づくと、病院の方から1人やってくる人がいた。こんな位置のバス停があっても、ちゃんと利用する病院関係の方がいるんだな。
 発車時刻の数分前になって、ようやくバスがやってきた。これまた大きなバスで、輸送力過剰じゃないかと思ってしまうのだが、本数の少ないこの路線専用車というわけにもいかず、他の路線との兼ね合いで仕方ないのだろう。
 始発で2人の乗客を乗せて、バスは発車した。次の国立特別支援教育総合研究所バス停を過ぎると、住宅地になった。ところが、この地区がちょうど夏祭りの最中。御神輿が出ていて、バスも交通整理に従ってゆっくりと走っていく。
 そこを抜けると住宅街の登り坂で、その坂の上の野比中学校バス停で降りた。
11.野比中学校17:08→17:14YRP野比駅(京浜急行バス)☆170円 横浜200か27−55 いすゞ/J-BUS(ノンステ)
野比中学校の京浜急行バス 野比中学校バス停 [野7]京急ニュータウン〜野比中学校〜大作はフリーきっぷ区間外
 京浜急行のYRP野比駅と京急ニュータウン野比海岸を結ぶ野7系統に乗っていく。夕方の駅行きだから、帰宅客を送り届けた帰り便。やってきたバスに、先客はいなかった。
 この路線、駅とニュータウンを結ぶ路線で、距離もかなり短い路線だ。YRP野比駅〜大作〜野比中学校〜NTTドコモ社宅前〜京急ニュータウン野比海岸と、全部で5つしかない。フリーきっぷで利用できるのは、久里浜とYRP野比を結ぶ国道134号線上の区間だけ。この路線の場合は、たった1区間しか有効にならない。
 大作バス停でも乗車はなく、結局乗客は自分だけ。国道からYRP野比駅へは、交差点をかなり鋭角に右折していく。すると、正面に高架の京浜急行が見えてきた。ここも夏祭りの真っ最中。駅前には山車がいた。
12.YRP野比駅17:15→17:35竹川(京浜急行バス)☆270円 横浜200か17−13 いすゞ/J-BUS(ワンステ)
YRP野比駅の京浜急行バス [野7]YRP野比駅〜武山はフリーきっぷ区間外
 野比海岸の徒歩移動が予定より早くできたので、国立久里浜病院からは予定より1本早いバスに乗れた。その結果、YRP野比駅にも予定よりかなり早く到着した。バス乗り場に行くと、ちょうどバスがいるではないか。
 発車時刻を確認すると、もう時間だ。残念ながら、正面から写真を撮る時間はなかったが、これなら明るいうちに今日の目的地まで行くことができそうだ。YRP野比駅と横須賀市民病院を結ぶ野7系統は、土曜日はほぼ30分毎の運行だが、予定より40分ほど早いバスに乗れた。
 バスは野比通りバス停を出て左折すると、どんどん坂道を登っていく。通信研究所南門を過ぎると、右折して行く。ところが、そこは監視カメラが付き「関係者以外進入禁止」と書かれたNTT横須賀研究開発センターの敷地ではないか。そんなことおかまいなしに、バスは急な坂道を登っていく。通信研究所バス停は、その敷地の中にあった。関係者以外下車禁止という放送はなかったが、誰でも降りられるのだろうか。
 そのまま別の坂道を下り、通信研究所入口バス停から先ほど通った敷地外の道に戻った。
13.竹川17:44→17:57三浦海岸駅(京浜急行バス)★300円 横浜22か92−32 いすゞ(ワンステ)
竹川の京浜急行バス 竹川バス停 [衣2]全区間フリーきっぷ使用可能
 次に乗るのは、衣笠十字路と三浦海岸駅を結ぶ衣2系統。武山〜一騎塚のどこで乗り換えてもよかったのだが、竹川バス停で乗り継ぐことにした。ここを選んだ理由はとくにない。しいて上げれば、分岐の一騎塚だと、方面別バス停になっていて乗り換えが不便かもしれないと思ったからだ。
 この路線、本数が土曜日は17本。朝夕は30分〜1時間間隔で走っているものの、日中は3時間空いていたりする。ここまで早く進んできてしまったので、ちょうどいい時間はあるだろうか。ポールの時刻表を見ると、何と運のよいことにあと6分で来るではないか。実際にはもう3分遅れたものの、予定より早い三浦海岸駅行きに乗ることができた。
 次の一騎塚は方面別バス停ではなかった。ここで左折して、三浦海岸駅へ向かう。乗客はそれほど少ないわけではない。いつしか住宅は少なくなり、スイカ畑の中を走っていく。その畑の広がる台地を一気に下って三浦海岸駅に到着した。

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