第1日 〜2007.3.10(土)〜

大阪駅→岸和田駅

1.大阪駅9:35→9:52西九条(大阪市営バス)200円 なにわ200か・831 日野/J-BUS(ノンステ)
大阪駅の市営バス(待機中) 大阪駅バス乗り場  「ムーライトながら」から乗り継いで、大阪駅までやって来た。市営バスの乗り場は、駅の南側の何カ所かに分かれているのだが、今回乗る79系統はロータリーの一角にあった。
 折り返しになるらしい79系統の大阪駅行きがやってきて、ロータリーの駐車場に止まった。とりあえず写真を撮っておく。今回の旅から、新しいデジカメをメインにして、フィルムカメラをサブにすることにした。どうも、まだフィルムカメラよりデジカメの方がトラブルが起こりやすい気がして、念のため多めにシャッターを切っておこう。
 やがて、そのバスが行き先を「北港二」に変えて動き出した。まだ、発車時刻までは少しあるものの、バス停へ急ぐ。大阪駅前から、数名の乗客を乗せて発車する。
 走るのは大阪の街中。広い道路を淡々と走っていく。街中を走る市営バスだけあって、途中停留所での乗降もそこそこある。
 乗ってしまえば15分ほどで、放送が西九条と告げている。押しボタンを押して降りたのは、自分だけだった。いろいろな鉄道に接続する停留所だから、もっと降りる人がいると思ったのだが。しかしながら、バスを待つ人は何人かいた。どうやら、人の流れは自分の考えとは逆だったようだ。
 次に乗る、ユニバーサルスタジオ行きは、同じ場所からではなかった。案内に従い、横断歩道を渡って左に曲がれば、数人の人が待っているポールがあり、そこが乗り場だった。
行き先表示を変更して乗り場へ
2.西九条10:00→10:26桜島三丁目(大阪市営バス)200円 なにわ22あ33−72 三菱(天然ガス)
西九条の天然ガスバス  やがて、青いラインのバスがやってきた。塗り分けは先ほどのバスと同じだがラインの色が違う。正面下には「低公害バス」。ドア脇には「天然ガスバス」の表示がある。青いラインは、低公害バスの専用塗色なのだとのこと。
 このバスは、この西九条が始発。けっこうな人が乗り込んだ。座席は半分ほど埋まったようだ。行き先はユニバーサルスタジオ。でも、車内の雰囲気は、そんなテーマパークへ行く雰囲気は感じられず、途中までの乗降客ばかりなのだろう。確かに、西九条からユニバーサルスタジオへ行くなら、JRの電車の方が圧倒的に便利だもの。
 まっすぐ、ユニバーサルスタジオへ向かうのではなく、逆「コ」の字型に走っていく。その「コ」の字の折れ曲がりが近づくと、下車が始まった。
 やがて、工場が建ち並ぶようなところへと進んでいく。風景だけ見たら、テーマパークへ行くバスとは思えないほどだ。そんな、工場といくつかの商店、そして住宅が建ち並ぶ桜島三丁目バス停で降りる。
 横断歩道を渡って、工場と住宅の間の道を行けば、突き当たりが天保山渡船の乗り場だった。
3.桜島10:34→10:37天保山(市営渡船)無料 天保山渡船「海桜」
天保山渡船その1 天保山渡船その2  ここは安治川といっていいのか、もう大阪湾なのか。とにかくコンクリートの高い堤防に「天保山渡船場」の看板がある。そこから緩い坂道で堤防を越えて川側へ出ると、待合室と浮き桟橋が見える。
 すでに何人かの人が渡船を待っている。自転車も積めるようで、自転車を傍らにしている人も数人見える。すぐ上には、阪神高速湾岸線の天保山大橋があるが、あの橋を歩行者や自転車が通ることはできない。
 やがて、小さな船が対岸からやってくるのが見えた。まっすぐ来るのではなく、S字を描いて近づいてくるようだ。船首には「海桜」という船名が書かれている。船体には、大阪市の市章もついている。
 下船が終わり、乗船となる。時間も短いので、みな立っている。カメラを出して観光気分なのは自分だけ。他の人は、日常の交通機関として使っているようだ。
 動き出してしまえば、対岸に渡るだけなので、わずか3分で到着してしまう。こちらが運行の基地のようで、乗船客が降りてしまうと、しっかりとロープで船体を固定して休憩するようだ。浮き桟橋への入り口も、しっかり扉が閉ざされてしまった。
 2006年3月現在、大阪市には8つの渡船がある。その中でも、岸壁間400mという距離、船体の大きさとも、それらの航路の中で1番のようだ。
 しばらく写真を撮影してから、すぐ隣の天保山へ向かう。まっすぐバス乗り場に行ってしまうのはもったいない。日本一低い山、天保山に登ってこようではないか。
天保山登山と散策
天保山の案内 天保山登頂証明書ほか  日本一高い山は富士山。そして、日本一低い山は天保山。標高4.5mだという。地図を見る限り、ただの公園にしか見えない。ここの、どこに山頂があるのだろう。
 周りをぐるりと歩いてから、一番高いところへと続く階段を上がっていく。広い展望台になっており、ベンチがいくつも並んでいる。しかしながら、どこにも山頂の表示がない。山頂には、二等水準点があると聞いている。
 いったいこれはどういうことだろう。もしかして、ここは盛り土して山頂より高くなったところなのかもしれない。本当の山頂はもっと低いのでは。そう考えて、別の階段を下りている。
 やがて、海に近い広場の隅に「天保山々頂」と書かれた木札を発見した。近づくと、足下には二等水準点を示す、×印の石もあるではないか。よし、これで日本一低い山に登頂だ。
 登頂すると、天保山山岳会の関連の喫茶店で、登山証明書をもらえると聞いていた。しかしながら、現在お店は閉店中なので、郵便でのみ受付であると、説明が書かれていた。後日、郵便で申し込んで届いたのが、この黄色い登山証明書。ちゃんと登頂日の3月10日で発行してくれた。
 通し番号は271。これは、毎年リセットされるとのことなので、2007年になって271番目の登頂者ということになる。まだ、3月初旬だから、毎月100人程度の人が、登頂証明書を申請しているのだろう。
4.天保山12:06→12:23千本松橋西詰(大阪市営バス)200円 なにわ200か・213 三菱(ノンステ/天然ガス)
天保山の天然ガスバス  バス乗り場のすぐ隣にある、天保山マーケットプレイスに行く。中の食堂街で、自由軒のカレーを食べて大阪気分に浸る。歩いているだけでも楽しく、何カ所か並んでイカ天とか食べてからバス乗り場へ行く。
 ここから乗るのは94系統。やってきたのは、ノンステップの天然ガスバス。西九条から乗ったのは、普通のツーステップバスだったので、床下のガスタンクがあったのだが、これはノンステップバスなので、屋根上に大きなガスタンクが載っている。
 塗色も独特の、虹のカラーリング。大阪市営バスといっても、グリーンラインとブルーラインだけじゃないんですね。関東に住んでいると、関西のバスのことはよく知らないのが本当のところ。
 天保山を出たときは数人だった乗客も、停留所ごとに乗ってくる人がいて、かなりの座席が埋まってきた。有料の「なみはや大橋」を渡って、港区から此花区へ入る。有料道路を走るからといって、割増運賃などはなく、たの市営バスと同様運賃は200円だ。ループ橋の「千本松大橋」を目前にした、千本松橋西詰バス停でバスを降りる。
5.千本松橋西詰12:27→12:46住之江公園駅(大阪市営バス)200円 なにわ200か・531 日デ/西工(ノンステ)
千本松橋西詰の大阪市営バス  次に乗る76系統住之江公園駅行きはすぐにやってきた。今度はグリーンラインのノンステップバス。今日初めて出会う、混雑したバスだった。空席はなく、立ち客も数人いる。そんな車内だから、もちろん立って乗っていく。
 すぐに千本松大橋のループ上の上り坂になる。2回転するとようやく対岸への橋になる。こんな橋にも歩道がある。360度2回転の上り坂を歩道で上る人などいないだろうと思っていたら、途中で自転車を押す人を見かけた。歩道の利用者がいたんだと、正直驚いた。
 というのは、この木津川に架かる橋があまりにも高く、歩行者や自転車への負担が大きいからと、地元の要望もあり橋とほぼ同じ位置にある「千本松渡船」が、今でも健在なのだ。先ほど乗った「天保山渡船」ほど大きくはないものの、本数も多く利用者も多いと聞く。だから、この歩道を昼間利用する人を見かけるとは思っていなかったのだ。
 時間があれば、この渡船も経路に入れる予定だったのだが、市営バスといえども系統によっては1時間に1〜2本程度。なかなかうまくいかず、ここはループ橋経由のバス利用になってしまった。
6.住之江公園駅13:00→13:20長居駅(大阪市営バス)200円 なにわ22あ33−38 日野(ハイブリッド)
住之江公園駅のハイブリッドバス 青ラインのハイブリッドバス  住之江公園駅のバスターミナルからは、車庫の様子がよく見える。手前には、屋根上に大きなガスタンクを載せた、ブルーラインのノンステップバスが何台も並んでいる。
 やがてやってきたのは、その奥に止まっていたブルーラインのバスだ。こちらは、天然ガスバスではなく「ハイブリッドバス」と車体に書かれている。
 写真を撮っているうちに、列に並んでいた人はみんな乗ってしまった。かなり並んでいたように見えたのだが、バスが大型だからか、車内にはまだ空席があり、楽に座ることができた。
 乗車したのは24系統の南長居行き。ターミナルを出発すると、ほぼ東に大阪の街中を走っていく。そんな路線だった。比較的途中での乗降も多く、市民の足として使われている路線のようだ。
7.長居駅13:25→13:27地下鉄あびこ(大阪市営バス)200円 なにわ200か・535 日デ/西工(ノンステ)
長居駅の大阪市営バス  ここからは、地下鉄の上の道路をまっすぐ南に走っていくバスに乗って、1つ南のあびこ駅まで行く。バスは4系統の浅香行き。
 バスが停留所に到着すると全員が降りてしまい、乗客はここから乗った自分を含めた2人だけになってしまった。地下鉄の真上を走っているということもあるのか、先ほどのバスの賑わいなどまったく感じられない。
 地下鉄でひと駅だから、バスに乗ってもそれほど時間はかからない。走り出してわずか2分で、地下鉄あびこに到着してしまった。
 自転車がたくさん止められていて、歩道にでるにも難儀するようなバス停だった。次に乗るのは、大阪市営バスではなく、日本城タクシーという会社だ。バス停も地下鉄我孫子と表記が漢字になっている。どこか別のところにあるのかと思ったのだが、市営バスのすぐ隣にポールが立っていた。
8.地下鉄我孫子13:40→13:52天美西住宅(日本城タクシー)230円 なにわ200あ・158 三菱
我孫子の日本城タクシー 日本城タクシーのバス停ポール  大阪府松原市の天美西や天美北と地下鉄あびこ駅を結ぶ、1路線を営業しているのが日本城タクシー。地域住民の要望で運行を始めた、乗合タクシーがこの路線の始まりとのこと。現在まで行政からの援助を一切受けずに黒字経営を続けていることが自慢で、同社のウェブサイトにも記されている。
 バス停には、すべてのバス停が記されていて大阪市内は青字、松原市内は黒字で書かれている。やってきたのは、大きな行き先方向幕をつけた、マイクロバスに三菱ローザ。後部は車いすを積み込める用になっている。
 同社のウェブサイトに、運賃はできるだけ先払いとあったので、勝手知ったる常連客を装って230円を払って乗り込む。乗客は、買い物袋を持った主婦や、出先から戻ると行った雰囲気のサラリーマンなど、6人ほどが乗車する。
 発車すると、狭い道を何度も曲がりながら走っていく。やがて、ラスパ大阪という温泉施設を過ぎ、行基大橋で大和川を渡って大阪市から松原市に入った。
 天美西5丁目で左折すると、大型車のすれ違いがやっとの住宅街の道になった。そんな道の途中、歩道部分に道路を広げたバス停車場が天美西住宅前バス停だった。
 次に乗るのは、南海バスの天美西バス停から。どこだと探せば、数メートル離れた同じバス停車場にあった。
リフト付きローザの後ろ姿
9.天美西14:06→14:38堺東駅前(南海バス)350円 和泉200か・・53 日野
天美西のバス停 天美西の南海バス  同じバス停車場に離れて南海バスと日本城タクシーのポールが立っている。離れているのは、南海バスが中乗り(後ろ乗り)で、日本城タクシーが舞え乗りだからだろうか。それとも、別な理由があるのかな。
 やってきたのは、前中ドアのリエッセだった。住宅街の路線で、地下鉄御堂筋線、JR阪和線、南海高野線と接続し、西へ向かって走る路線だから、もっと大きなバスが来るのだと思っていた。
 車内は、ほぼ満席。中ドア直後の、ちょっとタイヤハウスが出っ張っている座席に座っていく。イオンモールに隣接する地下鉄北花田バス停では、たくさんの人が待っていた。何とか乗り切れたものの、通路までいっぱいだ。
 右折して道路に出るのに、イオンモールから帰る自家用車が多くなかなか進まない。かなりの時間をかけて、ようやく次のバス停へと走っていく。堺東駅前での光明池駅行きバスへの乗り換え時間はそれほどなく、遅れて行くバスに間に合うのかと心配になる。
 それでも、何とかがんばって8分遅れの14:38には堺東駅前に到着した。しかしここは降車場。堺東駅前は広大なバスターミナルになっている。次のバスの乗り場がわからない。ようやく、乗り場案内を見つけると、なんと降車場のすぐ先ではないか。急いで向かうが、乗車予定の光明池駅行きは発車してしまった。
10.堺東駅前14:50→15:18西区役所前(南海バス)240円 和泉200か・805 日野(ノンステ)
堺東駅前の南海バス  これで予定通りに行かなくなってしまった。光明池駅行きバスの本数は少ない。これは困ったと乗り場へ行けば、西区役所前行きの「鳳シャトル」乗って終点まで行けば、光明池駅行きに接続し、運賃も通し計算になると書かれている。
 そうか、それは知らなかった。さっそくやってきた14:50の「鳳シャトル」に乗車する。この真っ赤な塗色が、シャトルバス専用のものらしい。
 このバス、入り口の中ドアのところに1人制服姿の人が乗って、乗客の案内をしている。運転士さんはまだ若く、発車時、停車時には声を出して乗客に注意喚起をしている。どうやら教習中らしい。
 それにしても、とにかくゆっくり走る。これでは時間がかかりすぎ。安全運転というより、怖くて速度を上げられないといった雰囲気がしている。
 中ドアの制服さんに「15:20の光明池駅行きに乗り継ぎたいのだけれども、間に合いますかね」とたずねると「この先、左に曲がればロータリーで、そこまで行けば待っているから大丈夫でしょう」という。まあ、接続便になっているようだし、何とかなるのだろう。
11.西区役所前15:20→15:56光明寺駅(南海バス)330円(乗継割引) 和泉200か・758 三菱(ワンステ)
西区役所で乗り継いだ南海バス  乗り継ぎ時間は2分。でも、乗り場が2つしかない小さなターミナルなので、今度は写真を撮ってから乗り込むだけの時間の余裕があった。
 7〜8人の人が乗り継ぎ、定刻に西区役所前を発車した。思ったよりも乗り継ぎ客がいたのだな、というのが感想。次のバス停が鳳駅前で、ここから乗ってくる人もいた。
 それほど広くはない、片側1車線の緩い上り坂をバスは走っていく。さっきのバスがゆっくり過ぎたせいか、けっこう激しいGO&STOPが繰り返される。道幅にゆとりがなく、すれ違いに慎重になることもあるのだろう。
 時々乗ってくる人はいるものの、車内の乗客は降りる人の方が多く、だんだん減っていく。周囲が住宅や個人商店から、自動車販売店や工場に変わった。
 その先で、泉北高速鉄道を越えると、終点の1つ手前の変電所前。駅前まで行かず、ここで降りても次のバスに乗り継げるのだが、予定より遅れていて次のバスもわからない。何もない道端のバス停で待つよりは駅前まで行った方がいいだろう。
12.光明寺駅16:36→16:50納花(南海バス)250円 和泉200か・393 三菱(ワンステ)
光明寺駅の南海バス  次のバスまで40分待ち。小腹も空いたので、駅前のハンバーガー屋で小休止。駅前では某政党の候補者が演説をしている。周囲は支持者や動員されたらしい青年部員で、歩道も歩きづらい状態。小休止は正解だろう。
 とりあえずの目的は、和泉中央駅。直接行ける路線はない。乗り換えなら、何通りかある。最短距離ではなく、系統が多く少しでも本数が多そうな納花バス停まで乗っていくことにした。
 やってきたのは、大型のワンステップバス。10数人の人が並んでいたが、バスが大きかったから、皆座ることができた。駅を出ると、けっこう急な坂道を登って変電所前バス停。そこを左折して、さらに緩い坂道を登っていく。
 最短で和泉中央駅へ行くのなら、和田南で降りて乗り換えるのだが、今回はパス。そのまま乗って、スーパーの前にある納花バス停で降りる。なんと、ここまで降りる人はおらず、降車ボタンを押して降りた最初の乗客になってしまった。
 2カ所に分かれている納花バス停を見て回る。結局次のバスは、和田南を通る系統だった。
13.納花17:05→17:20和泉中央駅(南海バス)190円 和泉22き・755 三菱
納花の南海バス  15分ほどの待ち時間で、32系統の泉大津駅前行きのバスがやってきた。この時間に駅へ向かうバスだからか、車内の乗客は少なかった。
 和田南バス停までは、先ほど来た道を戻っていく。その先の二又道を左へ進み、泉北高速鉄道の高架橋まで行くと左に曲がって線路に沿って走っていく。
 やがて、道路の方が線路より高くなり、泉北高速鉄道の終点、和泉中央駅にある広いロータリーに到着した。
 このバスはこの先、阪和線の和泉府中駅を通って、南海本線の泉大津駅まで行く。3つの鉄道を横切って、その間にある住宅などを結ぶ路線だ。
 そんなわけで、ここからは駅からの路線に変身する。駅前で待っていた乗客も、それなりの人数が列を作っていた。
 バス旅の経路は、泉大津より4駅南の岸和田駅を目指す。ここで降りて、岸和田駅行きに乗り換える。
14.和泉中央駅17:49→18:34岸和田駅(南海ウイングバス南部)480円 和泉200か・295 日野(ワンステ)
和泉中央駅の南海バス  和泉中央駅から岸和田駅へ行く系統は、何通りかあるものの、時間帯によってほぼ系統が決まっているようだ。
 やってきたのは、前中ドアのワンステップバスで、南海バスではなく南海ウイングバスと書かれている。塗色は同じでも、別会社になったようだ。
 やはり駅前からのバスだから、そこそこの乗客を乗せて駅前を出発した。それでも、東ヶ丘という地区を回るうちに、かなりの乗客が降りてしまった。
 JR阪和線の久米田駅前を過ぎて乗っていたのは数人。南海本線の和泉大宮駅前を過ぎて乗っていたのは、自分を含めて2人になってしまった。さすがに3月では、18時を過ぎると真っ暗だ。
 それが、岸和田駅が近づくと、とたんい明るくなってきた。一気に商店が増えたようだ。いったん、南海線の高架をくぐって、駅の東側に出たところが、岸和田駅前のバスロータリーだった。
 何とか所定の位置につけてくれようと運転士さんは努力するのだが、自家用車がロータリーに入って違法駐車しているため、降車場に止めることができなかった。

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