第2日 〜2007.3.11(日)〜

岸和田駅→真砂町

15.岸和田駅前10:46→10:52東岸和田(南海ウイングバス南部)170円 和泉200か・294 日野(ワンステ)
岸和田駅前の南海ウイングバス南部  岸和田市と貝塚市、貝塚市と泉佐野市の間は、それぞれバス路線が途切れている。途切れているとはいっても、それぞれ市の境に近いところまでは路線が来ている。それなら、何とか徒歩2km以内のルールの中で、徒歩連絡できるだろう。
 まず岸和田市と貝塚市の間からだ。地図と路線図を見比べて、南海ウイングバス南部の東岸和田バス停と、貝塚市のコミュニティーバスの久保住宅バス停間の徒歩連絡がよさそうだ。
 ということで、岸和田駅前から東岸和田を通るバスに乗っていく。やってきたのは、54系統の天神山町3丁目行き。発車すると、バスは昨日通った道を走り、南海本線の高架線をくぐったところで左折していく。商店の建ち並ぶ道を走り、岸和田駅のもう一方の出口の前を通過していく。
 そこを過ぎて、大きな通りとの交差点を左折して、再び南海本線の高架橋をくぐって東へと進路を変える。駅から東へ向かう路線だから、まさかいったん駅の反対側へ出るとは思ってもみなかった。
 あとは、その広い道をまっすぐ走って、乗ってから5分ほどで東岸和田に到着した。
徒歩 東岸和田→久保住宅(約660m)→東岸和田(約660m)
 バス停のすぐ前が、JR阪和線の踏切。交通量が多く、なかなか渡れないが、電車の本数も多く、駅近くなので電車のスピードも遅くなり、遮断機が下りている時間が長い。そんなタイミングを見計らって、反対側へ渡る。
 そこは、ショッピングセンターへの入り口道路で、ショッピングセンターへの中を通り抜ける方が近道だ。それに、冷房が効いているのもうれしい。
 そんなわけで、ショッピングセンターの中を通っていく。食品売り場で、なにかおやつになるものはないかと、売り場をのぞいたりしながら、時間をつぶしていく。
 ショッピングセンターへを抜ければ、あとは住宅街の細い道を歩いていくだけ。途中、車1台がやっとの一方通行路があったりしたもの、無事バス停が立つ交差点に着いた。
 バス停のポールも見つかり、時刻を確かめると。あれっ、予定したバスがない。いったいどうしたんだろう。コミュニティバスだから、時刻改正があっても年度替わりの4月1日からだろうと油断して出発前の確認を怠ったのがいけなかった。なんと、年度途中の3月1日に改正したのだと時刻表に書いてある。
 今日はまだ1本あるものの、14時過ぎ。これに乗ったのでは、予定がめちゃくちゃだし、3時間以上も待つところがない。東岸和田〜岸和田駅間はバスの本数も多く、鉄道代行すれば予定のコースに間に合いそうだ。そう考えて、来た道を引き返し、再び東岸和田バス停に戻った。
迂回16−1.東岸和田11:34→11:43岸和田駅(南海ウイングバス南部)170円 和泉22き・634 日野
東岸和田の南海ウイングバス南部  東岸和田バス停で待つこと数分。こんどは44系統の岸和田駅前行きがやってきた。車内にそれほど乗客はいない。往復で1km以上、暑い中を歩いたので冷房が心地よい。
 系統が違っても、通る道は同じだった。自分の最後のつめの甘さで、鉄道代行になってしまったことが、とても悔やまれる。車窓を楽しむ余裕もなくなってしまったようだ。
 この先の、貝塚からのバス時刻もわからないので、とにかく早く貝塚駅へ向かいたい。バスが岸和田駅前に到着すると、急いで改札口へ向かった。しかしながら、急いだ甲斐はなく、次の電車までは10分の待ち時間があった。

※迂回区間を乗り直した旅日記(追補)はこちらをクリックしてください
迂回16−2.岸和田11:54→11:57貝塚(南海電鉄本線)150円 7967(6両編成)
岸和田駅の急行電車  発車時間よりも早めに、急行みさき公園行きはやってきた。岸和田で、特急「ラピート」に抜かれるのだ。片開き4扉の6両編成。JRからは消えて久しい扉配置だ。
 やがて、特異なマスクのラピートが到着し、先に発車していった。しばらくして、こちらも発車する。急行なので、途中の蛸地蔵は通過。次の停車駅が貝塚だ。
 高架から地上に降りると、まもなく蛸地蔵を通過する。その先は、市境のためか駅間が少し開く。それでも、乗車時間3分で貝塚駅に到着した。
 さっそくバス乗り場へ行って時刻を確かめると、次のバスは12時50分まで、約1時間ない。それならどこかで昼食にしよう。ただ、バスターミナルの近くには、これといった食事処が見あたらない。
 駅の反対側の出口へ回ってみると、こちらの方が開けているようだ。駅前の喫茶店にランチの文字が見え、入ってみる。けっこうにぎわっている。ランチの定食を食べているうちに、トラブルはあったものの、この先は予定通りのバスに乗れることがわかり、乱れた心も少し収まってきた。
17.南海貝塚駅12:50→13:14三ッ松団地折返場(水間鉄道)440円 和泉200か・926 いすゞ/J-BUS(ワンステ)
貝塚駅の水間鉄道バス 三ッ松団地折り返場のバス停  貝塚駅から水間鉄道のバスに乗っていく。やってきたのは、鮮やかなピンク色に塗られたワンステップバスだった。まだ新車のにおいがするし、広告類もほとんどない。まだおろしたてのようだ。
 始発からの乗客は3人。駅前の道は少し狭いものの、そこを抜ければ、片側1車線の街中の道になった。郵便局の前を通り過ぎ、水間鉄道の踏切を渡る。その先が最初の停留所、第一中学校前だった。けっこう停留所間隔が広いようだ。
 その先の交差点からは、さらに道幅が狭くなる。大型車同士のすれ違いはできるものの、バスは慎重に走っているようだ。二色浜駅前通バス停からは、左折して府道に入るものの、道幅はそれほど広くはならない。
 日中、ほぼ1時間間隔で運行されているこの路線。乗客は駅前から乗った3人だけ。途中で降りる人もいて、閑散としている。日曜日の昼間のバスは、こんなものなのだろうか。やがて、JR阪和線の和泉橋本駅前の踏切を渡っていく。
 周囲の住宅が減って、畑やため池が見えるようになってきた。今は知っている府道、水間鉄道の西側500〜1000mを通っている。鉄道とほぼ並行した路線バスを水間鉄道は運行しているのだ。それは、それなりに住宅や団地があるからなのだろう。
 終点はその名の通り、高層式の団地が並ぶ一角にあった。
貝塚駅の水間鉄道バス
徒歩 三ッ松団地折返場→小谷(約750m)
 ここからは、徒歩で貝塚市と熊取町の境を越える。最初は、この府道をまっすぐ行き、国道との交差点を右折するしかないと思っていた。
 しかしながら、愛用しているプロアトラスの5千市街地でみると、少し行った水間ゴルフの手前から、右に入る小径があり、そこを行けば近道のようだ。
 実際に歩いてみると、周囲になにもない1軒だけある洋菓子屋さんがある。けっこうはやっていて、車が出入りしている。その先、府道が上り坂になる手前に、右へはいる小径があった。
 ありがたいことに、府道のような上り坂もなく、等高線に沿って右へとカーブしていく。最後に、ちょっとだけ上り坂になって、国道へ出る。
 予想外だったのは、国道に歩道がなかったこと。気をつけて歩いていく。三ッ松団地折返場バス停から約10分、13時28分には小谷バス停に到着した。ちょうど、折り返しになるバスが到着したところで、乗客を降ろすと今歩いてきた方向へ走り去った。どこかに折り返し場所があったのだろう。気づかなかったけれど。
18.小谷13:47→14:10泉佐野駅前(南海ウイングバス南部)330円 日野200か・・16 日野
小谷の南海ウイングバス南部  先ほど見えた、リエッセが発車時刻よりもかなり早くやってきて、ドアを開けてくれた。暑いので、冷房の効いた車内に早めに入れるのはうれしい。
 始発からの乗車は6人ほど。それでもリエッセだと半分くらい乗っているような気がする。定刻に小谷を発車する。
 国道とはいっても、こちらは旧道のようで、途中からはかなり道幅が狭くなっている。それにカーブが多い。小型のバスで運行されているのは、そのあたりが理由かもしれない。
 途中からの乗車もけっこうある。日曜の午後からちょっとお出かけといった、女子中学生のグループなどが乗ってきて座席はほぼ埋まる。
 やがて熊取駅前に到着。自分をのぞき、みなここで降りてしまった。バスも13時59分の発車まで小休止。駅前には、今日これから乗る、粉河駅前行きの急行バスの姿も見えるが、途中の犬鳴山までは普通便で行きたいので、終点の泉佐野駅前まで乗車した。
19.泉佐野駅前14:40→15:13犬鳴山(南海ウイングバス南部)470円 和泉22き・795 三菱
泉佐野駅前の南海ウイングバス南部  熊取と粉河を結ぶ特急バスは、大阪府と和歌山県の府県境を越える路線とあって、停車停留所も限られている。普通便で行けるところは、できるだけ普通便で行ってみよう。
 泉佐野駅と犬鳴山を結ぶ路線は、ほぼ30分に1本と比較的本数が多い。やってきたバスも、先ほどよりも大きなバスだ。きっと利用者が多いのだろうと思っていたのだが、駅前から乗ったのは2人だけだった。
 それよりも驚いたのが、狭隘路の多いこと。日根野駅前へと続く、俵屋バス停の少し先からその道は始まった。えっ、このバスでこの道入るんですか、というような道へと進んでいったのだ。
 日根野駅前で若干広くなったものの、その先、また大型車同士の離合は無理な道に入っていく。途中で広い府道に入ったものの、すぐに右側の細道へ進路をとる。途中、バス停でもないところで止まってしまいどうしたのかと思ったら、対向バスとの行き違いだった。
 土丸バス停を過ぎて、ようやく道幅も広くなった。やがて、道は川沿いの上り坂になり、バス2台ほどの駐車スペースのある犬鳴山バス停に到着した。
寄り道 入浴「山乃湯」 入湯料600円+ロッカー100円
犬鳴山温泉「山乃湯」 犬鳴山温泉の案内図  犬鳴山で降りたからには、せっかくだから温泉に入っていこう。いろいろ調べてみると、山乃湯という日帰り入浴できる温泉があるとのこと。
 バス停のところにあった絵地図によると、この府道を少し上った左手にあるらしい。しかしながら、歩道のないけっこう交通量のある道路だ。歩いていって、安全なのだろうか。
 不安を感じながらも、その坂道を上がっていく。右にカーブした、そのちょっと先に、山乃湯の看板があり、下に降りる階段と建物が見えた。
 入湯料は1日600円で、何回浴槽と休憩室を行き来してもいいですよとのこと。休憩室には、アルコール類以外は、持ち込み自由ですからという説明もあった。600円払って、まずは入浴。
 お湯はつるつるというよりぬるぬるのお湯。短時間なのに、体の芯まで温まる。25分粘って休憩室へ行くと、もう体中ぽかぽかして、とにかく冷たいものが飲みたくなってしまった。脱衣所前の自販機で飲み物を買ってきて、しばし休憩室で休む。
 そろそろバスの時間と、腰を上げると「1回しか入らないで帰るのかい」といわれる。1日何回も入って、ゆっくりしていく人が多いのだそうだ。
 とても心地よかったと、お礼を行って、再び自動車に気をつけながら、交通量の多い坂道をバス停まで下っていく。
「山乃湯」の入り口
20.犬鳴山16:21→16:53粉河駅前(和歌山バス那賀)470円 和歌山200あ・105 日野/J-BUS
犬鳴山の和歌山バス那賀 犬鳴山バス停  バス停で待つこと数分。やってきたのは、トップドアのリエッセだった。ドアが開いて乗り込むと、普段見慣れたリエッセとは違い、幅の広い座席が2+1で6列で並んでいる。最後列は4人掛けだけれども。
 旅客定員は19名だから、観光タイプとでもいったらいいのだろうか。ゆったりした座席のならんだ長距離仕様?のバスだった。
 この熊取と粉河を結ぶ、府県境を越える特急バス。かつては、水間鉄道、南海ウイングバス南部、和歌山バス那賀の3社での運行だった。2005年末で、水間鉄道と南海ウイングバス南部が撤退して、和歌山バス那賀の単独運行路線になってしまった。
 そのかわりに、それまで使用不可だったスルッとkansaiのカード類(3daysを含む)が使えるようになったのは、バス旅派にとってはうれしいことだ。  車内の乗客は、7〜8人といったところ。けっこう乗っているなという印象だ。座席数が少ないからだろうか。
 バスは、坂道を登っていく。府県境を越えても上り坂は続き、やがて峠のトンネルに入る。トンネルを抜ければ、道は下り坂に変わる。
 大きなS字カーブで標高を下げていく。その先は、一気に山を下りていく。やがて、坂道も緩やかになり、山の中から畑の中に人家が点在している風景に変わってきた。
 やがて、JR和歌山線を跨いでいく。ここが、打田駅の近く。バスはここから、2駅五条よりの粉河駅前まで行く。バスは左折して国道24号線に入り、粉河駅を目指す。
 次に乗るバスと経路は重なっているのだが、こちらは特急便。途中の停留所は打田国道口と長田観音前しかなく、落ち着いてバス待ちができそうなのは、終点の粉河駅前だろうと、終点まで乗り通した。
粉河駅前に着いた和歌山バス那賀
21.粉河駅前17:13→18:07和歌山市駅(和歌山バス那賀)700円 和歌山200か・228 日野
粉河駅前の和歌山バス那賀 粉河駅前のバス停  次に乗るのは、橋本駅と和歌山市駅を結ぶ橋本線のバスだ。ほぼJR和歌山線と並行する路線だ。それでも本数はけっこうある。それだけ利用者があるということだろう。
 たしかに、JR和歌山線は本数がそこそこあるものの、単線のため行き違いの待ち時間停車がけっこうある。そして、市街地に行くには、結局和歌山駅からバスに乗り換えなければならない。
 この路線なら、乗り換えなしに市街地を通って南海の和歌山市駅まで行ってくれる、便利さがあるから利用客が多いのかもしれない。
 かなりの距離を走る路線なので、かなり遅れるかなと思っていたのだが、定刻に3分遅れただけで、駅前のロータリーにやってきた。さすがにこの路線は、バスのサイズも大きくなった。
 それに車内の乗客も、今までのバス以上に乗っている。といってもこの大きさのバスだから、半分以上の座席は空いているのだけれども。
 バスは、粉河駅前を出ると、しばらくは国道24号線を走るものの、打田からは県道を走っていく。岩出橋で紀ノ川を渡ると、その堤防上を行く県道14号線を走っていく。
 太陽もだいぶ西に傾いてきて、堤防の上から眺める風景もオレンジ色になってきた。やがてバスは、堤防から離れていく。JR阪和線のくぐり、市街地へと近づいていく。正面にオレンジ色の夕日が大きく見える。
 紀の国大橋までくると、左折して市街地へと入っていく。市街地に入ると降車が続く。まっすぐ和歌山市駅へ向かうのではなく、市街地をUの字型に公園前や市役所前に寄っていく。
 かなりの乗客がこの間に降りてしまい。終点の和歌山市駅まで乗ったのは、10人弱だった。18時を回って、外はかなり暗くなってきた。
バス車内から見えた夕日
22.和歌山市駅18:20→18:24真砂町(和歌山バス)220円 和歌山200か・335 日野(ノンステ)
和歌山市駅の和歌山バス  もう、かなり暗くなってしまったが、今夜の宿泊先最寄りの真砂町まで、あと1本バスに乗っていこう。真砂町を通る系統を確認してから、乗り場へ向かう。
 何系統かあるのだけれども、やってきたのは10系統のマリーナシティー行き。休日でもこの時間は帰宅の人が多く、しかも座席の少ないノンステップバスなので、立っている人もいる盛況。
 乗ってしまえば、駅から3つめ。乗車時間4分ほどで、目的の真砂町に着いてしまった。
 チェックインした後は、スルッとkansai3daysを持っているのをいいことに、和歌山駅まで足を伸ばして、新生和歌山電鐵に乗りに行ったり夕食をとったりしてから、終バス数本前に乗車して戻ってきた。

ホーム▲ 旅目次△ <第1日 第3日>