第1日 〜2006.11.23(木・祝)〜

新山口駅新幹線口→徳山駅

1.新山口駅新幹線口10:30→10:52湯田温泉通(中国ジェイアールバス)460円 山口200か・215 日野
新山口駅のはぎ号 湯田温泉のJRバス  今回のバス旅の出発は、JR新山口駅の新幹線口。ここから出る、JRの特急バス「はぎ号」に乗っていく。
 かつては「みどりの窓口」で売っているバス指定券が必要な、ちょっと特別なバスだった。でも、今では山口県の共通バスカードも使える普通の路線バスになってしまった。
 それでも、高速バスのようなハイデッカー車を使っているし、特急バスなので停車停留所が少ない。新山口駅の次が、もう湯田温泉通だ。ここから乗車した乗客は10人もいない。それでも、みな新幹線から乗り継いだ観光客のようで、1人で乗ったのは自分だけのようだ。
 途中で、道路の右側を山口線の線路が走っているのに気がついた。すると、SL「やまぐち号」が走ってきて、このバスを追い抜いて行くではないか。最近バス旅ばかり列車ダイヤをすっかり忘れていたが、SL「やまぐち」号の新山口駅発車時刻は10:34。このバスとほぼ同じだったのだ。わかっていれば、カメラを用意して乗っていたのだが。
 その後、駅に停まるSLを追い抜いたものの、その先で国道と線路が離れてしまった。残念ながら、バスを追い抜いていくSL「やまぐち」号の写真を撮ることは出来なかった。
 やがてバスは温泉街に入っていき、温泉ホテルや旅館の看板も目立つようになってきた。防長バスのポールとちょっと離れて立っているJRバスの湯田温泉通バス停で降りることにした。日本海側の萩まで特急バス。早々に湯田温泉で降りたのは、自分だけだった。
はぎ号のサボ
中原中也記念館&かめ福(昼食と温泉)
マンホール かめ福の昼食  まずは、バス停近くの中原中也記念館へ行く。来年(2007年)が生誕100周年とのことで、受付でその生誕100年記念の写真付き切手を売っていた。
 館内はどちらかというと大人が多く、みなじっくりと説明文を読んでいる。こういう雰囲気いいはいい。修学旅行生が展示も見ずに歩いているだけとか、子供が飽きて走り回っている資料館ほど耐えられないものはない。こちらもゆっくり説明文を読んで、ライブラリーコーナーでCDの視聴などもしてくる。
 1時間以上、ゆっくりと記念館を楽しんでから、近くの高田公園への「中也通り」を歩く。ごく短い小径なのだが、途中にマンホールが3つあり全部違う模様のフタがしてあった。これはおもしろい。小径の入口に戻って、1つずつ写真に納める
 せっかくここまで来たら入浴と昼食を。ということで、インターネットでお一人様でも予約OKだった「かめ福」というホテルの昼食と入浴のコース2400円を予約してある。15時まで個室が使えて、そこで昼食をとって温泉も1回入れるという。
 もうお昼を回っているので、まずは昼食。入浴だけでも800円することを考えると、ちょっとうれしい内容。ご飯は釜飯で、1人用のふくなべもついている。旅の初日から気分良くなって、つい生ビールを1杯飲んでしまった。
 食事も終わって、温泉にもゆっくり入る。そろそろ時間だ。小雨降る中、再びホテルからほど近い湯田温泉通バス停へと戻っていった。
2.湯田温泉通14:42→15:45防府駅(中国ジェイアールバス)850円 山口22う31−33 三菱
湯田温泉通のJRバス  ここから、山口駅を通って防府駅へ向かうJRバスに乗っていく。14:30のバスに乗るつもりで待っているのだが、時刻を過ぎてもやって来ない。すぐ近くの山口大学前が始発なので、それほど遅れないと思っていたのだが。一緒に待っているおやじさんも「時間通りに来たためしがない」とぼやいている。
 ようやくやってきたのは、定刻から12分ほど遅れた14:42になってのことだった。車内に乗客はなく、乗客の乗降で遅れたのではなさそうだが。いったい何があったのだろう。
 山口駅へ向かって、少しずつ乗客が乗ってくる。県庁前のバス停は、バス専用のレーンになっていた。こんなところを通れるのも、バスに乗っているからこそだ。
 ところが、その先が大変だった。山口駅を出てから交差点までが大渋滞。県道を走って、ゆめタウンの前を通って、ようやく国道262号線に入る。
 その後も渋滞が断続的にあり、15:16には防府駅に到着する予定が、約30分遅れて15:45になってしまったのだ。次に乗るべきバスは、遥か前方に停まっている。すでに発車時刻になっているではないか。
3.防府駅15:45→16:55徳山駅(防長交通)560円 山口200か・271 日野(ノンステ)
徳山駅に着いた防長交通  待っていたノンステップバスに乗り込むとドアが閉まった。乗客は数人。ところが、しばらく行くともう下車が始まり、乗客は2人だけになってしまった。
 末田まで来ると、右手に山陽本線の線路と海が見えてきた。県道が一段高いところを通っているから、風景がパノラマに広がる。その先で、国道2号線に入る。
 国道は登り坂になり、椿峠を越えると防府市から徳山のある周南市に変わった。やがて、湯野温泉入口を通る。ここからは温泉からのバスもあるので、本数が増えるようだ。それと同時に、久しぶりにお客さんがバス停に待っていた。
 国道を離れて右側の県道に入っていく。福川駅前を通って、再び建物が建ち並ぶ中を走る道を通っていく。徳山が近づくと、またバス停に待ち人がいるようになってきた。
 新幹線の高架をくぐると、中央分離帯もある広いとおりになった。市役所前で右折すると、もう正面が徳山駅だった。徳山駅で降りるとき運転士さんに「防府から乗るときは、次はもっと早く来ないとダメだよ」と言われてしまった。そう言われても、その前のJRバスが30分も遅れたからなので、困るのだが。まあ、それ以上に「次の乗るとき」はないだろう。

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