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第5日 〜2002.5.2(木)〜

大分空港→中津駅前

28.大分空港14:03→14:29国東(大分交通)500円 大分200か・・62 いすゞ(ワンステ)
大分空港の大分交通 大分空港バス停  全国版の時刻表では13:55になっていたが、3月23日に時刻改正があってようで13:59に変わっていた。そのバスも4分遅れてやってきた。今回の国東行きは、前中ドアのワンステップバスだった。車内には、けっこうお客さんが乗っていた。
 空港を出ると、すぐに海から1本山側の道を進んでいく。海が見えるわけではなく、唯一目立ったのは、黄色く色づいた麦畑だ。あと1ヶ月もすれば刈り入れの時期、麦秋になる。これが、麦焼酎になるのだろうか。
 バスは国東の街に入ってきた。役場前で大勢の人が降りた。その先の信号で右折して、次の停留所は国東港。かつては、徳山からのフェリーが1日1便来ていたのだが、今はすべて竹田津港発着になってしまった。もう使われていないのか、桟橋の自動車積込み用の赤い橋にはチェーンが張られていた。
 商店街の細道を抜けた先が国東のバスターミナルだった。
29.国東14:30→15:15伊美(国東観光)940円 大分22か14−57 三菱/新呉羽
伊美に到着した国東観光  バスターミナルには、伊美と行き先を出したバスがすでに停まっていた。運転士さんに「何分にでますか」と聞くと「すぐ出ます」とのこと。写真を撮る間もなく乗り込む。事前に調べた時刻では、もう少し余裕があったのだが、改正でギリギリになったようだ。それに、大分交通だったはずのバスが国東観光に変わっている。これでは使い残したバスカードが使えない。
 先ほどの細道を通り、今度は港へ寄らずにまっすぐ国道に出ると、そこは役場の手前だった。2台のバスで旧市街地をぐるっと一周してしまったようだ。役場前から乗ってくる人は多く、またたくまに満席になってしまった。
 国東の街を出ると、海側の旧道に入っていく。富来橋で国道に戻るまでの区間が、バス旅としてとくによかった。道の狭さ、両脇に迫るように建つ家並み。時には、センターラインもない海沿いの細道になる。路線バスに乗らなければ、こんな道から景色を眺めることもないだろう。
 途中で少しずつお客さんは減ったものの、途中から乗ってくる人もいた。姫島への船が出る伊美港に寄ってから、終点の伊美に到着した。けっきょく7人がここまで乗り通した。しかも、そのほとんどの人が先のバスに乗り継ぐようだ。
30.伊美15:52→16:42豊後高田(高田観光)1100円 大分22か14−03 日デ/富士重工
伊美の高田観光 豊後高田駅  ここからのバスも大分交通から高田観光になっていた。車内に案内があり、4月1日から運行会社が変更になったという。けっきょくバスカードが1000円以上余ってしまった。
 伊美を出ると、バスはほとんど国道を走っていくものの、ときおり山側の細道に入って集落に寄っていく。しかしながら、そんな寄り道をしても乗降はほとんどなかった。
 真玉町の尾鷲というところで、窓の外に広がる海がみごとな干潟になっている。たまたま干潮の時間だったのだろうが、入り江一面が干上がっているのはなかなかみごとな風景だった。周防灘に面したこの辺りは干満の差が激しいのだろうか。
 豊後高田の街を前にして、またバスは旧道に入っていく。もしかすると、これがもとの線路跡かと思うような、細いまっすぐな道を走っていく。そんな細道で、ところどころ乗降がある。
 豊後高田のバスターミナルは、明らかに鉄道駅だったとわかる造りだった。改札口の跡もプラットホームもあった。
31.豊後高田17:05→17:42四日市(高田観光)530円 大分22か19−67 日野
豊後高田の高田観光  ここから四日市というところまで行く。豊後高田の待合室にある時刻表を見てみると、16:55に長洲経由四日市行きというのがあった。事前に調べていたのは17:05の宇佐経由四日市行き。長洲経由の方が距離が長いようで、四日市の到着時刻がわからない。四日市での乗り継ぎが最終便なので、冒険はしないことにして、予定通りのバスに乗っていく。
 バスはまずJR宇佐駅を目指す。10分ほどで着いた駅前はタクシー乗り場で、バスはその脇の空き地のようなところだった。発車時間になるまでそこで待機。でも、列車が到着しても乗り継ぐ人はいなかった。
 国道を走ってしばらく行くと、宇佐神宮に到着する。さすがに、この時間に乗ってくる人はいなかった。その先で右折して、少し狭い道を走る。急な坂を下って川を渡ると、そこが市役所だった。宇佐も街と駅は離れているようだ。
 再び国道に戻ると、すぐに左側の細道に入っていく。昔の商店街のような通り。2車線がやっとの道の両側に、商店が建ち並んでいる。やがて、左側にビルの百貨店があって、その右側の空き地、衣料品スーパーの脇が四日市にターミナルになっていた。
32.四日市18:03→18:42中津駅前(高田観光)710円 大分22か16−57 日デ/富士重工
中津駅に到着した高田観光  四日市のバス乗り場でバスを待っていると、豊後高田で先発していった長洲経由のバスが到着した。結果的には、あちらに乗っても間に合ったようだ。
 ここから乗るのは、安心院というところからやってくる、中津行きの最終バス。この後も、特急バスならまだあるようなのだが、ここから乗車できるのかどうかよくわからない。普通便なら間違いない。これに乗っていこう。
 四日市の商店街を抜けると、あとは国道10号線をたんたんと走っていく。いつしか道路沿いの標識も、宇佐市から中津市に変わっている。しかし、なかなか中津駅には着かない。
 やがて、車線も増えて中津の市街地に入ったようだ。交差点を右折すると、前の方に日豊本線の高架が見える。再び右折して、コの字型に大回りして、ようやく中津駅前に到着した。すでに、18時半を過ぎているというのに、十分写真が撮れるほど明るい。九州の日没は、関東に比べるとずいぶん遅いようだ。
 大分空港から中津駅まで、5本のバスを乗り継いで運賃総額は3780円。もし、大分空湖から中津駅行きのエアポートライナーに乗っていれば1500円。やっぱり、のんびり路線バスの旅は、お金がかかるものだと実感した。

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