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第26日 〜2002.9.16(月)〜

三鷹駅→川崎駅

190.三鷹駅8:00→8:08下連雀(小田急バス)200円 多摩200か・279 日野
三鷹駅前の小田急バス 三鷹駅前の小田急バス  まずは、2001年に『三鷹の森ジブリ美術館』開館とともに走り出した、循環バスに乗っていく。まだ、美術館の開館時間には早すぎるので、さすがに美術館利用者は乗っていない。
 バスは小田急バスなのだが、塗装はこの路線のオリジナル。ちょっと見た目には、ジブリ美術館の送迎バスにも見えなくはない。しかし、ちゃんと途中停留所もありれっきとした路線バスだ。ただ、全線乗っても4km20分弱の短い路線だ。
 三鷹駅を出たバスは、しばらく玉川上水に沿って走る。やがて井の頭公園に突き当たると右折する。ここは、吉祥寺からのバスが走る通り。既存のバス停もいくつか立っている。しかし、三鷹の森ジブリ美術館前に停まるのは、新設されたジブリ美術館経由三鷹循環と明星学園前行きの2路線のみ。
 その2つ先にある下連雀は、既存のバス停。新設路線も既存の路線も停まる。次のバスに乗り換えるため、ここで降りることにする。結局ここまで、このバスに乗ったのは自分だけだった。外は、いつのまにか小雨が降り出していた。
三鷹駅前の小田急バス
191.下連雀8:12→8:34調布駅北口(小田急バス)210円 多摩22か48−88 いすゞ/富士重工
下連雀の小田急バス  吉祥寺から調布駅北口へ行くバスが、ここ下連雀を通る。途中の経由により、3系統あるようだ。調布駅行き以外にもたくさんの行き先のバスが、このバス停を通って行く。次々とバスがやって来るものの、お目当ての調布駅北口行きがなかなか来ない。
 しばらくしてやってきたのは、吉06系統の神代植物公園前経由の調布駅北口行きだった。以前、調布駅から吉祥寺駅まで乗ったときには、終始混雑していたのだけれども、今日は休日の朝だからか、先客は2名だけだった。
 休日ということもあり、これから人の動きが活発になるのだろうか。調布駅が近づくにつれて、停留所ごとに乗ってくるお客さんが増えてきた。それでも、座席がちょうど埋まる程度で、立つ人が出るほどの混雑にはならなかった。
 調布駅前には、休日の朝にもかかわらず、深大寺蕎麦のお店がもう開店していた。こんなことなら、ホテルの朝食なぞ頼まずに、ここで朝食にした方がよかったかなと、ちょっぴり後悔してしまった。
192.調布駅南口9:17→9:56柿生駅北口(小田急バス)210円 多摩22か45−01 いすゞ/富士重工
調布駅の小田急バス  調布駅は、南口の方がしっかり駅前広場もあり、ロータリーもあって、バスターミナルの雰囲気があった。ここからは、休日は1日5本しかない、柿生駅北口行きに乗っていく。
 8番ポールには、たくさんの行き先が書いてある。方向もまちまちなのだが、渋谷駅、二子玉川駅、柿生駅、鶴川駅行きが発車する。鶴川駅行きは、平日も土曜も運休で、休日のみ1本だけ運転される神奈川中央交通のバスで、他は小田急バス。このポールから出るバスは、どれもそれほど本数は多くはないようだ。
 バスは、発車予定時刻の3分ほど前にやってきた。バスに乗ったのは4人ほど。このポールから出るバスで、唯一都県境を越えて神奈川県まで行くバスだ。それほどお客はいないだろうと思ったのだが、どうやらその通りのようだ。いつしか、雨は本降りになってしまい、バスもワイパーを動かしている。
 やがてバスは多摩川を渡るが、渡った先はまだ東京都稲城市。左手には、京王よみうりランド駅からのびるロープウェイが見える。しばらく行くと、鉄道の高架線をくぐる。こんなところに鉄道があったかな、いったい何線だろうかと思っていたら、貨物列車が走って行くではないか。武蔵野貨物線が地上に出た部分のようだ。
 その先で、県境というバス停があったが、どこにも神奈川県を示す表示がない。実際ここは都県境ではなく、実際の都県境はその少し先、京王相模原線の若葉台駅近くの高架をくぐる手前だったことが、あとで地図を見てわかった。
 京王線の若葉台、小田急線の黒川と駅の近くを通るものの、駅前には寄らずに走っていく。多摩川を渡ってからは、丘陵地の中に点在する住宅地を結びながら走っているといった雰囲気だ。
 そのまましばらく走って、ようやく柿生駅北口に到着した。ここはバス乗り場のロータリーがあるだけ。商店街などなにもない、本当にバス乗り場しかない北口だった。
調布駅南口のバスターミナル
193.柿生駅北口10:24→10:42市ヶ尾駅(小田急バス)210円 多摩22か46−44 いすゞ/富士重工(ワンステ)
柿生駅の小田急バス 下がるステップ  柿生駅北口から市ヶ尾駅までの路線は、東急との共同運行路線。次のバスは東急の担当だったのだが、今日は小田急バスの1日乗車券を使っているので待つことにした。
 やってきたバスは、ワンステップバス。でもバスの正面には、ニューステップバスのステッカーが。いったいどう違うのだろう。
 柿生駅北口から5人ほどの乗客を乗せて発車。けっこう途中での乗り降りが頻繁にある路線だった。途中に「鉄町」というバス停があった。鉄道ファンばかりが住んでいる町かといえば、そんなことはなく、放送は「くろがねちょう」と告げていた。言われてみれば「ああ、そうか」と思うものの、知らないとなかなか読めない難読バス停だ。
 市ヶ尾駅に到着。中ドアから降りようとすると、ステップが、途中から一部が下がって二段になっている。これが、ニューステップバスの正体のようだ。
194.市ヶ尾駅11:25→12:32横浜駅西口(横浜市交通局)210円 横浜200か・・98 いすゞ(ワンステ)
市ヶ尾駅の横浜市営バス  柿生駅は川崎市麻生区。そして、市ヶ尾駅は横浜市青葉区。ということで、ここからは横浜市営バスのお世話になる。これから乗るのは、95系統第3京浜経由横浜駅西口行き。第3京浜は、最高速度80kmの自動車専用道。いったいどんなバスが来るのだろう。
 ところが、やってきたのは普通のワンステップバス。こんなバスで走って大丈夫なのだろうか。始発停留所から、すでに10人以上のお客を乗せて発車した。その後も、停留所ごとに乗車が続く。降りる人もいるにはいるが、乗ってくる方が圧倒的に多い。やはり横浜駅まで直行できる魅力なのだろう。第三京浜に入る前に、すでに立ち客もでる状況だ。
 港北インターから第3京浜に入る。道路脇の制限速度標識は80キロ。高速道路ではないけれども、これほどたくさんの立ち客を乗せて走るのは、ちょっと怖い気もする。
 三ツ沢で第3京浜を降りると、とたんに渋滞にはまる。やがて放送が流れる。「雨天の土曜日曜は大幅な渋滞で、遅れることがございます」。まさに今日は雨の祝日ではないか。こんな放送が事前に用意されているとは、この渋滞はいつものことなのだろう。けっきょく、定刻より20分以上遅れて、横浜駅西口に到着した。
195.横浜駅12:57→13:07桜木町駅(横浜市交通局)210円 横浜22か80−43 三菱
横浜駅のよこはまし  次の乗るバスは、横浜駅東口のターミナルから出る。横浜駅の西口から東口の移動、これが遠かった。あとで地図で図ってみると、450mもあった。
 横浜駅から桜木町の駅前にあるターミナルへ行く系統が、調べてみたがとても少ないのだ。ほとんどの系統は、国道上にある桜木町駅前バス停を通るよ。それでも125系統本牧車庫行きが、桜木町駅へ行くことがわかり、それに乗っていくことにした。
 後ほど調べてみると、横浜市営バスにこだわらなければ、横浜駅西口から桜木町駅へ行く、相鉄バスの路線があることがわかった。これを使っていれば、横浜駅であれほど歩かなくてよかったのだが。
 そごうの1階にある横浜駅バスターミナルから、ほぼ満席で発車をした。途中で乗ってくる人はいても、降りる人はいない。初めて降車ボタンを押したのが自分だった。それはそうだろう。横浜駅から桜木町駅なら、JRを利用すれば130円。わざわざその区間に、210円もかけてバスに乗ろうという人は、そうそういないのだろう。
196.桜木町駅13:30→13:59スカイウォーク前(横浜市交通局)210円 横浜22か91−13 いすゞ/富士重工
桜木町駅の横浜市営バス  ここからは、首都高速湾岸線の横浜ベイブリッジを通る路線バスに乗る。ベイブリッジを渡った対岸にある遊歩道、スカイウォークへ行くバスだ。
 やってきたバスは、外観は他の市営バスと変わりはないのだが、車内は大きく違っていた。ほとんどが2人掛け。それも、1人分ずつ座布団や背もたれが独立している。座席には、シートベルトを受ける金具だけが残っていた。高速仕様の路線バスといったところか。
 桜木町を出たバスは、中華街入口を通って山下町へ。そこから海側に進み、新山下インターから首都高速湾岸線に入る。ベイブリッジを渡ったところで、ループ橋をグルグルと下って、大黒ふ頭で首都高速を降りた。
 ここで左折すれば、スカイウォークなのだが、このバスはいったん右折して、海づり公園を経由する。少し行くと、広い道路にバリケードがあり「一般車進入禁止」とある。バスは、そのバリケードの隙間に突入していく。その先にT4バースバス停、T6バースバス停があり、さらに脇道を行くと、海づり公園バス停のロータリーに出た。しばらく時間調節をしてから、来た道を戻り、今度はスカイウォークへと向かった。
197.スカイウォーク前14:23→14:42鶴見駅(横浜市交通局)210円 横浜22か77−93 いすゞ
スカイウォークの横浜市営バス  スカイウォークとは、ベイブリッジに併設された遊歩道。橋の途中まで空中散策ができる施設だ。かつて入ったことがあるし、今日は雨が降っていて展望もきかないので、入場せずに次のバスに乗り継ぐことにした。
 今度は大黒大橋を渡って、生麦・鶴見方面へ向かうバスに乗る。やってきたのは、横浜市営バスの17系統鶴見駅行き。今度は一般道しか走らないので、ごく普通の路線バスだった。スカイウォークから乗ったのは自分だけだったが、大黒大橋を渡った工場地帯では、停留所ごとに仕事帰りの人が乗ってきた。
 途中に新興駅前というバス停があった。そんな駅あったかなあ、何線だったかなと考えるが思い出せない。何のことはない、JR貨物の貨物駅だったのだ。さらに進むと、首都高速横羽線の下をくぐる。その先で、国道15号線と合流。このバスは、鶴見へ向かうので、この交差点を右折していく。
 あとは国道を走り、鉄道の高架をくぐれば国道駅前。鶴見線に国道駅があったなと、思い出す。その先で左折すれば、京急鶴見駅とJR鶴見駅に挟まれた、バス乗り場に到着した。
198.鶴見駅14:45→15:07川崎駅(川崎鶴見臨港バス)200円 川崎22か11−83 日野(ワンステ)
鶴見駅の臨港バス  今日は川崎駅まで行けば終わりにする予定。だから、余裕を持ってもう1本後のバスに、前がよく見える席に乗っていく予定だった。しかし、この雨ではどこか行ってみたいという気にもならない。すぐに発車する、川崎駅行きの川崎鶴見臨港バスに乗ってしまった。あまりに長い会社名なので、通常は臨港バスと省略されている。
 バスはワンステップバスだった。中ドアより後ろが1段高くなったタイプ。そして、中ドアより前は、左右ともほとんどがロングシートになっているという、今までに出会ったことがない座席配置だった。一段高くなった、後部の2人掛けに空席はなく、なぜか誰も座っていない前方のロングシートに1人で座っていくことになった。
 路線バスなので、川崎までまっすぐ国道を進むのではなく、国道を横断して住宅や商店のある道を走っていく。横浜市から川崎市に入った京町というところまでは、そんな風景が続く。
 バスはそこで左折して、また同じような街並みの中を走っていく。再び国道を横断して、八丁畷駅前を通る。ここは京浜急行で、川崎の隣の駅だ。そこから、ほぼ京浜急行に平行した道を通って、終点の川崎駅に到着した。

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