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第27日 〜2002.10.4(金)〜

川崎駅→館山駅

199.川崎駅11:55→12:31海ほたる(京浜急行電鉄)1050円 品川22か57−78 三菱
川崎駅の京急バス 海ほたるからの風景  木更津行きのアクアライン高速バスで、東京湾に浮かぶ人工島、海ほたるを目指す。川崎駅のバス乗り場は、けっこうあちこちにあって、案内板を見て34番ポールというのはわかったのだが、そこを見つけるまでが少し時間がかかった。
 発車まであと数分というところで、ようやくバス乗り場を見つけることができた。すでにバスが停まっていて、車内も10人ほどのお客さんが乗っている。それでも12列、補助席を入れれば60人乗りのバスだから、空席の方が多い。
 まずは川崎市内を走って、浮島バスターミナルへ向かう。着いてみたら、本当に工場地帯の中にあるターミナルだった。ここから2名の乗車がある。
 時間調整で少し停まってから発車。交差点を曲がると、もうそこがアクアラインの入口だった。川崎側はトンネルなので、すぐに海底トンネルへと入っていく。そのトンネルを抜ければ、もう海ほたるを行き過ぎたところ。Uターンするように戻って、海ほたる1階のバス乗り場に到着する。アクアラインを走る高速バスは多いが、海ほたるに停車するのは、この路線の日中の便に限られている。
 時間もいいので、ここで昼食にしよう。海ほたるにあるファミリーレストランで食事にする。「うみめがね」というアクアラインの技術資料館も見学することができた。
海ほたるについた京急バス
200.海ほたる13:47→14:13木更津駅東口(川崎鶴見臨港バス)750円 川崎22か16−37 いすゞ
海ほたるの臨港バス  この川崎〜木更津線は、京浜急行・川崎市交通局・川崎鶴見臨港バス・東京ベイサービス・小湊鐵道・日東交通の6社で運行されている。とくに、東京ベイサービスは、川崎〜木更津でフェリーを運行していたマリンエキスプレスが、橋の開通とともに廃止されるため、従業員の離職対策として設立された会社。担当便数も比較的少ないので、できるなら乗ってみたかったのだが、今回は果たせなかった。
 今度のバスは、川崎鶴見臨港バスの担当だった。先ほどの京浜急行のバスとは違い、ドアがプラグドアになった。客室も少し高いようで、つごう4段の階段を上がると客席があった。座席も11列で、先ほどよりゆったりしている。
 アクアラインも千葉県側は橋になっているから、景色が楽しめる。陸地寄りは、海苔の養殖なのか、干潟にたくさんの竹の棒がささっている。
 橋を渡り終わると、すぐに料金所。しかし、このバスはETCを搭載しているので、徐行するだけで停まらずに通過する。たしかにこれは早い。その先のインターを降りたところにも料金所があったけれども、ここも徐行で通過。定刻よりも2分早く、木更津駅東口に到着した。
201.木更津駅西口14:40→15:20富津公園(日東交通)600円 袖ヶ浦22か・318 日デ/富士重工
木更津駅の日東交通  ここからは、房総半島の海岸線を走っていこう。まずは、西口から富津公園行きのバスに乗る。平日は20分毎、休日でも30分毎と結構な頻度で運転されていた。この先、しばらく日東交通グループにお世話になるので、西口の案内所で、回数券が共通利用できるかたずねてみると、不可とのこと。分社化されて回数券も別々になったようだ。日東交通は回数券の使用は「1人1回4枚まで」という制限がついているので、今回のような旅には使いづらい面もあるし、現金払いで行こう。
 やってきたのは、木の床の前後ドアのバス。駅前から5〜6人の乗客を乗せて定刻に発車した。内房線は地図で見ると、けっこう内陸部を走っている。このバスも青堀駅前を通るものの、君津には寄らずに海沿いの国道16号線を走っていく。青堀ではいったん国道から左折して、駅前に寄ったものの、乗降はなかった。
 そこから先は、ひたすら東京湾に着き出した富津岬に向けて走っていく。国道16号が終わり県道になった富津銀行前バス停から先が、昔ながらの商店街の雰囲気だった。その商店街を抜けて、富津公園に入ってすぐのところが終点だった。岬の突端までは、まだ2km以上ある。
徒歩 富津公園バス停 → 富津公園入口バス停 約120m
 岬の突端まで行くことはせずに、次のバスを待つ。しかしながら、富津公園バス停のポールには「ここは降車専用です。乗車は富津公園入口バス停からになります」との案内がある。ここから乗せても、なんら問題はないと思うのだが、そういう決まりになっているようだ。120mほど歩いて、富津公園入口バス停に行く。
202.富津公園入口15:43→16:19上総湊駅(天羽日東バス)670円 袖ヶ浦22あ・・54 日野
上総湊に着いた天羽日東バス  やってきたバスは、小型のバスだった。富津公園入口が始発のはずなのに、すでにおばさんがひとり乗っていた。いったいどこから乗ったのだろう。
 先ほどの商店街を、富津銀行前まで戻る。そこから右折して上総湊駅を目指す。車内はおばさんと私の2人だけだったのだが、曲がってすぐの富津小学校前から大量の小学生が乗ってきた。この小型バスが満員になるほどだ。元気ありあまる小学生だから、静かにしていろいう方が無理。それでも小学校の通学区域だから長距離に乗るわけではなく、次第にひとり二人と降りていき、車内は静かになった。
 いつしかおばさんも降りてしまい、貸切状態で佐貫町駅に到着した。ここで3人乗車する。この先は、狭隘路が続いた。大坪入口バス停の脇にオガワヤという小さな商店があった。駐車場の入口に警報機と遮断機、その奧には腕木式信号機も見える。もしかして、ここの店主さんは鉄な方なのだろうか。右手にちらりと東京湾が見えたりする。笹毛で最後の乗客が降りてしまい、またしても貸切状態になった。そもそも笹毛〜上総湊駅は、入出庫便の客扱いのようなもので、もともと本数はわずかしかない。
203.上総湊駅17:08→17:34東京湾フェリー(天羽日東バス)450円 袖ヶ浦22か・381 いすゞ/富士重工
上総湊駅 路線図  左の路線図は、上総湊駅にあった天羽日東バスの路線図。かつては、佐貫町駅から上総湊駅まで国道経由の路線があったのだが、廃止されてしまった。そのかわり、笹毛止まりだった路線を、上総湊駅まで延長して(図中、赤線で引かれている)いる。また、路線図中に佐貫町駅〜神野寺が書かれているものの、赤字で「日東交通路線」とある。ここは親会社の日東交通が運行しているようだ。
 天羽日東バスの路線としては3つだけ。上総湊駅〜佐貫町駅〜富津公園、上総湊駅〜東京湾フェリー、上総湊駅〜金束(こづか)駅。そのうち、2つの路線に乗ることになる。
 上総湊駅が天羽日東バスの本社。その建物の脇に、ちゃんとしたバス乗り場がある。同時刻に金束駅行きと東京湾フェリー行きが発車する。前に金束駅行き、後ろに東京湾フェリー行きが停まる。
 久しぶりに乗客の多い路線で、ほとんどが下校の中学生。それに高校生と一般の方が少々といったところ。中学生は座席が空いていても座らずに、通路に立っておしゃべりをしている。
 17:08に2台同時発車。建物から誘導の方が出てきて、バス駅から道路への出発を助けてくれる。さすがに10月ともなると、17時を回ってだんだんと暗くなってきた。先ほどの路線より、東京湾沿いを走るところが多いので、明るければ風景を楽しめるのだが。東京湾フェリーまで行くバスは、1日数本しかないので仕方がない。
 区間便の折り返し停留所、高島別荘バス停までに、他の乗客はすべて降りてしまった。砲台山入口バス停を過ぎると、目の前に東京湾フェリーの船体が見えてきた。やがて右折して、フェリーターミナルの前が、文字通り東京湾フェリーバス停だった。
東京湾フェリーについた天羽日東バス
204.東京湾フェリー18:22→19:12館山駅(館山日東バス)840円 袖ヶ浦22か・525 日デ/富士重工
東京湾フェリーの館山日東バス  次のバスまでちょっと時間がある。フェリー乗り場へ曲がる国道の入口に、ガイドブックにも紹介されている有名な回転寿司があるので、寄ってみた。「回転寿司 舟主(ふなおさ)」。ネタがよくておいしいとのこと。入ってみると100円台からあるものの、おすすめの主力は220円と280円の皿が多かった。地のワラサとアナゴ、それに根室直送の生サンマなど、6皿つまんで2000円弱。夕飯をいらないと言ってこなかったので、これくらいで止めておく。
 ここからはまたバス会社が変わる。今度は館山日東バスだ。東京湾フェリーから南へ行くバスは、1日2本だけ。しかも休日運休だ。本当は、暗くなってから乗りたくはないのだが、午後のバスはこの時間しかないのだからしょうがない。前の便は、朝の8時台になってしまう。
 乗るとすぐに運転士さんから「どちらまで」と声がかかる。「館山駅まで」と答えておく。この調子なら終点まで貸切状態だろう。と思っていたのだが、真っ暗な元名海岸バス停に1人の女性が立っていた。バスはあわてて停車。1日2本のバスでも、ちゃんと使っている人がいるのだ。本数が増える南無谷(なむや)から先は、2人ほどの乗降があった。終点館山駅に降り立ったのは、私と初老の男性の2人だった。

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