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第40日 〜2003.4.1(火)〜

八戸・六日町→酸ヶ湯温泉

267.六日町7:50→8:14八戸駅(南部バス)310円 八戸200か・・11 いすゞ/IK KOACH
六日町の南部バス シャトルバス乗り場  八戸駅方面のバスは、一方通行の反対方向だから、昨日降りた八日町とは別の通りにある六日町から乗ることになる。しかしながら、八日町から出る「新幹線シャトル」というバスだけは八戸駅へ向かう。このシャトルの初便に乗ろうと7時過ぎに行ったものの、7:08の八戸市営交通担当のシャトルはついに姿を見せなかった。7時半まで待ってしびれを切らせて、六日町へと移動した。
 八戸駅まで行くバスの本数はそれほど多くはなく、次のバスは7:45だった。そのバスも5分遅れてやって来た。中ドアより前はロングシートだったので、後ろの方に座っていく。
 八戸駅行きだから、みな駅まで乗るのかと思ったらそうではなく、途中での乗降がけっこう多い。寄り道した日赤病院前では、まだ病院の始まる時間ではないのに、乗降ともけっこうな数になった。
 八戸駅は、新しくなった東口のバス乗り場に到着した。
見学 八戸駅(入場券140円) SL「うみねこ号」
列車案内 SL「うみねこ号」  2003年4月1日と4〜6日の合計4日間、久慈線の八戸〜久慈間に「SLうみねこ号」が運転された。そして、この日は運転初日。時間もちょうどよいので、入場券を買ってホームに入る。
 平日ということもあって、ホームで写真を撮っているのは、本格的な機材を持った人よりは、ちょっと見学にきてスナップといった雰囲気の人が多い。やっぱり本格的な人は、駅撮りではなく、走りを撮りに行くのだろうから。
 何カットか撮って、朝食代わりに天ぷらそばを食べて、バス乗り場へ戻った。シャトルバスの乗れていれば、回転朝食に入りたかったのだが。
客車の表示
268.八戸駅8:54→10:14十和田市駅(十和田観光電鉄)1220円 八戸200か・120 いすゞ/川崎車体
八戸駅の十和田観光電鉄  2分遅れてやってきたバスは、古い観光タイプ。正面に「八戸駅経由」の札を出している。たしか、新幹線の八戸開業までは、駅には寄らずに市街地から直行していたはずだ。今まで乗っていた乗客はみな駅で降りてしまい、車内はここから乗った2人だけになってしまった。
 八戸と十和田市を結ぶ都市間輸送の路線かと思っていたのだが、そうではなく途中の乗降がけっこうある路線だった。海上自衛隊前バス停のすぐ脇には滑走路があり、自衛隊のプロペラ機がちょうど離陸して上空をかすめていった。百石中央では、乗降ともに多かった。
 道路に雪はないものの、周りは一面の雪の原。田畑の多い地域なのだろう、見通しの利くところが多い。そんな平地の中に、突然巨大な観覧車が見えてきた。あれがイオン下田ショッピングセンターだそうで、ランドマークになっているようだ。
 三本木営業所を過ぎると、降りる人よりも乗ってくる人の方が多くなってきた。やがて十和田市の市街地に入っていく。ここまで来ると、街角ごとに降りる人が出てくる。定刻6分遅れで、ビルの一階にある十和田市駅バス停に到着した。元観光バスには似合わない、終始乗降の多い路線だった。ただ、乗車時間が長いから、こういう車両はありがたい。
269.十和田市駅10:33→11:02奥入瀬ろまんパーク(十和田観光電鉄)510円 八戸200か・・80 いすゞ(ワンステ)
十和田市駅の十和田観光電鉄  ここからは、十和田湖町の法量というところへ行くバスに乗って、道の駅「奥入瀬ろまんパーク」へ行く。ここには、奥入瀬ビールという地ビールのレストランがあるので、ここで昼食にしようという計画だ。
 やってきたのは、いすゞのワンステップバス。前中ドアだが、中ドアは車イス用ということで、前乗り前降りになっていた。ほぼ満席の乗客を乗せて、十和田市駅を発車した。
 十和田の市街地から乗ってくる人もそれなりにあって、立つ人も出てきた。奥入瀬川を渡り、西高入口で左折してそれほど広くない道に入っていく。このバスは、十和田西高経由とあるから、高校の前を通っていくのだろう。その十和田西高前で女子高生が1人降りていった。
 その先は狭い道を走っていき、ようやく国道に戻った。国道に戻れば「奥入瀬ろまんパーク」まではすぐだった。バス停は国道沿いにあり、駐車場の奧にあるレストラン棟まで、雪のないところを選んで慎重に歩いていった。道の駅は自家用車や貸切バスで来るもの。路線バスで来ることは、想定されていないのかもしれない。
270.奥入瀬ろまんパーク12:06→12:28十和田湖温泉郷(十和田観光電鉄)640円 八戸200か・・31 いすゞ(ワンステ)
ろまんパークの十和田観光電鉄  ビアレストランには2時間飲み放題2000円の文字があったものの、昼間からそれほど飲むこともできない。ほどほどのビールと食事を楽しんで、再びバス停に戻る。
 今度は奥入瀬渓流の入口、焼山行きに乗る。奥入瀬への入口まで行くのだから、観光タイプのバスだろうと想像していたのだが、やってきたのはいすゞのワンステップバス。ところが、今度は前ドア仕様。左右に2人掛けの座席がずらりと並ぶ。通路を歩いていくと、途中から床が1段高くなっている。ちょうど、前中ドア仕様の中ドアに当たる部分より後ろのところだ。
 このバスもけっこう混雑している。法量を過ぎてもほとんど減らない。見たところ、観光客は私くらいのもの。この先に、それほど大きな集落があるとは思えないのだが。
 バスは奥入瀬川に沿って、だんだんと標高を上げていく。やがて、十和田湖温泉郷に着くと、ここで大量下車があった。外を見ると、仲良く十鉄バスとJRバスのポールが立っていたので、ここで降りることにした。
 バス停前の道路には、たくさんの人が立って日の丸の小旗を振っている。道路には赤い絨毯も敷かれている。皇室関係の方が通るのかと聞いてみると、今日開通の八甲田ゴールドラインでやってくる青森からのバスを歓迎するところだという。
271.十和田湖温泉郷12:33→13:03子ノ口(ジェイアールバス東北)750円 青森200か・126 いすゞ/富士重工
奥入瀬を行く 八戸からのJRバス  昨日まで1往復、今日から3往復の運転となった、八戸〜十和田湖のJRバス「おいらせ号」に乗って十和田湖を目指す。
 乗車するのは「おいらせ3号」で、先客は3人だった。乗るときに取った整理券が「1」。たしかに、八戸駅の次の停留所がここだから、八戸駅が「0」だったのだろう。
 発車してすぐに、青森からのJRバスとすれ違う。あちらは3台も連なっている。盛大な歓迎を受けることだろう。焼山を過ぎると、左手に奥入瀬渓流が見えてくる。途中で降りて散策でもしようかと考えていたのだが、とんでもない。まだ遊歩道は雪の下だった。そこで、そのまま子ノ口まで行って、観光船での湖上遊覧に切り替えることにした。
 この時期はバスに限る。乗用車の車高では、除雪した雪の壁で、奥入瀬の流れを見ることはできないだろう。バスは観光テープにあわせて、ところどころ停まりながら滝を眺めたりして走っていく。
 十和田湖の湖面が見えると、T字路を右折して、子ノ口駅へと入っていった。さすが観光地。バス停ではなく、ちゃんとバス駅になっているようだ。
子ノ口バス停
272.子ノ口13:30→14:20休屋(十和田湖遊覧船)1320円+500円(グリーン船室) 第5十和田丸
子ノ口の遊覧船 乙女の像  青森へ向かうバスには休屋にある始発地点、十和田湖ターミナルから乗車したい。あのままバスに乗っていってもいいのだが、子ノ口〜休屋が複乗になってしまう。それなら、片道は観光船に乗って湖上からの風景を楽しもう。
 13:30の遊覧船は、すでに観光バスが何台か到着していて、けっこうお客さんが乗っている。窓側の席はかなり埋まっているようだ。さすがにこの寒さでは、デッキから風景を眺める勇気はない。そこで、もう500円払って3階のグリーン船室に乗船することにした。
 グリーン船室に入ってみると、ここは10人ほどの個人客がいるだけ。みなゆったりと座っている。出発して間もなく、グリーン券の販売より先に、売店の注文取りがあった。何でもシートサービスしてくれるそうで、さすがはグリーン船室。さっそくホットコーヒーを注文した。その後、グリーン券の販売もやってきた。
 15年ぶりの十和田湖。前回は団体旅行で、休屋往復便だった。あまり印象はなく、唯一覚えているのは、湖の一番深いところで、船が3回転くらいしたこと。今日の船は、そんな回転をすることもなく、穏やかな湖面を進んでいく。
 葉のすっかり落ちた林が、白い地面によく目立つ。そんな湖岸に1ヶ所だけ木も雪もなく、赤い岩盤を見せているところがあった。御倉(おぐら)半島にある五色岩といわれているもののようだ。コーヒーを飲みながら暖かい船室で眺める景色は、なかなか気分のいいものだった。
 休屋で下船すると荷物を預けて、雪の遊歩道を乙女の像まで往復する。途中からかなりの雪で、ヒールの女性が断念して引き返していく場面もあった。
十和田湖
273.十和田湖15:20→17:11酸ヶ湯温泉(ジェイアールバス東北)青森まで3000円 青森200か・126 いすゞ/富士重工
休屋のJRバス 十和田湖ターミナル  バスターミナルで聞くと、青森まできっぷを買えば途中下車できるという。そこで、3000円のきっぷを買って「みずうみ13号」青森行きに乗車する。車両も運転士さんも、先ほどの「おいらせ3号」と同じだった。
 運転士さんに、今日開通の八甲田ゴールドラインの様子を聞くと「私も、今朝八戸からここへ来たから、通るのはこれからなんですよ」とのこと。何でも、今年は7m近い雪の壁があるとかで、いったいどんな風景になるのかと期待しているのだ。
 そんな風景を一番前の座席から眺めたいと、寒い中並んでいたのだが、十和田湖からの乗車したのは自分だけだった。運転士さんによると、奥入瀬渓流は今からゴールデンウィークまでが、一番滝が見える時期だとか。木の葉が大きくなると遠くの滝は隠れてしまって見えなくなってしまうと教えてくれた。
 焼山でジャパンレールパスの乗客を数名乗せて、いよいよ八甲田ゴールドラインへ進んでいく。そして、焼山から谷地温泉までは昨日までも通行できたが、そこから酸ヶ湯温泉までが今日4月1日に開通した区間になる。
 道の両側にある雪の壁は、はじめはバスの屋根と同じくらいかなという高さだった。しかし、そのうちにどんどん高くなっていって、バスの車高をはるかに上回っていった。うわさに聞いていた7mあるかどうかは微妙だが、5mは間違いなくある。初めて見る光景に、何枚もシャッターを切っているうちに、今日の宿泊地、酸ヶ湯温泉に到着した。
 駐車場にはたくさんの車が停まっている。ゴールドラインが開通したとはいえ、バスよりも自家用車で来る人が圧倒的に多いようだ。
青森までの乗車券
奥入瀬の風景 奥入瀬の風景
ゴールドラインの雪壁 ゴールドラインの雪壁

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