第4日 〜2007.7.28(土)〜

津駅→桑名駅

20.津駅7:23→7:53椋本(三重交通)600円 三重22き・245 いすゞ/富士重工
津駅の三重交通  この辺りのルートは、2002年に乗った本土縦断バス旅のルートと同じになってしまう。千里駅前を通って太陽の街へ行く経路をとりたかったが、こちらはお昼近くまでバスがない。
 あのときも津に泊まり6:20のバスに乗っている。今回は、その時より1時間ほど遅いバスで出発とする。あのときは日曜日で、今日は土曜日。どちらも、早朝からの人の動きは少ないようだ。車内は今回も閑散としていた。
 そして、乗車してのメモも5年前と同じだった。やはり、立て続けに3本の鉄道と交差するのが印象に残ってしまう。近鉄を跨ぎ、伊勢鉄道をくぐる。そして、JR紀勢本線を跨いで北西へと走っていく。
 東山で県道に入ると、道幅も広くなり快調に走っていく。伊勢自動車道のインターを過ぎてしばらくいくと新屋敷。ここからかつての宿場町の様子を残す、椋本の街並みに入っていく。
 鍵型に曲がった道の角に、その名も角屋という木造の旅館が建っていた。その先、銀行の角を鍵型に曲がると、まもなく終点の椋本に到着した。道路の脇にある、けっこう広い敷地のバス停で、バスの駐車スペースもかなりある。
21.椋本8:00→8:21亀山駅前(三重交通)360円 三重22き・939 日野
椋本の三重交通  今日の行程は、接続が絶妙だ。バスが5分以上遅れてたら、乗り継げないのじゃないかというほど、タイトな行程を組んである。ここ、椋本での乗り継ぎ時間は7分。
 津からのバスが遅れることなく着いたので、無事乗り継ぐことができた。前のバスが駐車スペースに入ると、変わって亀山駅前の表示を出したリエッセがやってきた。
 土曜日の朝に駅へ向かうバスだから、こちらのバスにはそこそこのお客さんがいる。それでも、亀山という行き先が津よりも魅力がないのか、椋本を出るとき埋まった座席は半分以下だった。
 途中停留所からも、けっこう乗ってくる人がいる。土曜日で部活動があるのだろうか、高校生の乗車が多い。天神を過ぎると右折して、すこし回り道をしていくようだ。
 鹿島橋を渡って、亀山の街に入っていってすぐの鹿島橋バス停で、高校生たちがみな降りていく。駅まで行って電車に乗り換えるのかと思っていたが、地元の高校への通学バスになっていたようだ。
 亀山駅前は、三重交通のほかカラフルな塗色のコミュニティバスが何台か停まっていた。
22.亀山駅前8:25→8:48長沢(三重交通)570円 三重200き・319 日野/J-BUS
亀山駅の三重交通  亀山駅前の乗り継ぎ時間は、わずか5分。前のバスは遅れたものの、その時間はわずか1分。ちゃんと乗り継ぐことができた。
 やってきたのは、先ほどと同じ日野のリエッセ。車内の製造プレートには、J−BUSとあるからそこそこ新しい車両のようだ。行き先表示もLEDになっている。運転士は女性の方。最近は女性ドライバーに出会うことも、そんなにめずらしいことではなくなったと感じる。
 亀山郵便局から坂道を登り、一段高いところにある亀山の市街地を通っていく。センターラインのない、昔ながらの市街地を抜けていくと、亀山ローソクバス停。その先で左折すると、あとは国道306号線をひたすら走っていく。
 工場あり、ニュータウンあり、そして田や畑もある変化に富んだ景色の中を走っていく。安楽橋を渡ると、しばらくの間川沿いの道を行く。車内の乗客は、もう自分だけ。そんなこともあり、この辺りの風景がのんびり感じられて楽しかった。
 そんな川沿いの風景もわずかで、また田園地帯を走っていく。東名阪自動車道をくぐりしばらく行くと、郵便局があり住宅も増えてきた。そんな住宅が建つ一角が、終点の長沢だった。
23.長沢9:01→9:13椿大神社(鈴鹿市・C−BUS)100円 三重22き10−41 いすゞ
長沢のC−BUS 長沢バス停  長沢からは、鈴鹿市のコミュニティバス『C−BUS』に乗っていく。ここは、椿・平田線と庄内・神戸線の乗継停留所に指定されている。
 これから乗る椿大神社行きが9:00。庄内行きも9:00。ここで接続をとるのだろうから、間違いないようにしなくてはと注意してバスを待つ。
 やがて、鮮やかな黄色のバスがやってきた。鈴鹿市のウェブサイトにあった通り、一目でわかり乗ってみたくなるデザインというのは、当たっているかもしれない。
 しかしながら、停車して乗客がいないのを確認すると椿大神社行きを待たずに発車していってしまった。1分ほど遅れて、今度は三重交通のバスが入ってきた。椿大神社行きはまだかなと思っていたら、ぐるっと回転して乗り場の前にやってきた。
 方向幕はピンク地に白字で「椿」。C−BUSのステッカーも貼ってある。C−BUSは全部、黄色のリエッセだと思っていたのだが、そうではないのだった。
 リエッセよりは大きい車体だが、コミュニティバスらしい細道をどんどん走っていく。辺りは茶畑が多い。山裾と畑の境目の道に出ると右折して大久保まで走る。そこでUターン。来た道を戻って、今度は椿大神社まで行く。
 旅館などもあり、予想していたより大きな神社なんだということが、来てみてわかった。
黄色いC−BUS
24.椿大神社9:20→10:22JR四日市駅(三重交通)770円 三重200き・595 いすゞ(ワンステ)
椿大神社のC−BUSと三重交通 椿大神社バス停  椿大神社に到着したC−BUSは、行き先表示を椿から平田に変えていた。そして、JR四日市行きのバスはすでにドアを開けて待っていた。長沢からこのバスに乗ったおじいさんもここで降りて、やはり四日市行きのバスに乗り換えた。
 神社近くのごく一部区間は、一方通行のラケット状の運転。すぐに先ほど通った道に戻って、そのまま大久保までは来て道を戻っていく。
 四日市へ直通するバスだからか、途中の停留所から乗ってくる人が多い。バスは田園地帯の中を走る県道を行く。高花平というところで右折して、住宅地の中をぐるっと回って県道に戻る。
 四郷高校前を過ぎて少し行くと、左側の道に入り天白川を渡る。そのまま天白川左岸の道路を走っていく。その先に八王子というバス停があった。近鉄八王子線が八王子まで走っていた頃の終点のようだ。
 その先の室山西では、立派な木造の工場が見えてきた。後で調べてみると、亀山製糸の工場で、明治36年に建てられたもので、今でも現役で生糸を生産しているのだそうだ。
 その先で、現在の八王子線終点の西日野駅のすぐ近くを通っていく。八王子線と内部線の分岐駅、日永駅前を通って近鉄四日市駅前に到着すると、ほとんどの人が降りてしまった。
椿大神社の三重交通
25.JR四日市駅10:32→11:17山城駅前(三岐鉄道)520円 三重200き・317 いすゞ/J-BUS(ノンステ)
JR四日市駅の三岐鉄道 JR四日市バス停  四日市から桑名までの乗り継ぎは、ほぼ本土縦断の時と同じ。そこで、今回は近鉄ではなく終点のJR四日市駅まで乗って、乗り継ぐことにした。終点まで乗ったは自分だけ。そして、いくつかのビルは建っているものの、四日市の市街地の外れといった雰囲気で、JRの駅前は近鉄とは比べものにならないほど閑散としていた。
 駅前広場には、何台も三重交通のバスが停まっている。バス停も三重交通ばかり。三岐鉄道はどれかとさがせば、ようやくその中の1本に文字を見つけることができた。
 やがて、オレンジ色のラッピングバスがやってきた。それがこれから乗るバスだった。正面をよく見れば、確かに三重交通とは塗り分けが違う。さっきから広場に停まっていたのだが、全然気がつかなかった。
 バスは、5年前の本土縦断の時よりもずいぶん新しいバスに変わったようだ。LED表示のノンステップバスになっていた。JR四日市から乗ったのは自分だけ。大通りを数分走ると、近鉄四日市駅。ここからは、数人のお客さんが乗ってきた。
 東浦というところを過ぎると、左側の高台に広がる坂部という住宅地に入って、ぐるっと一周してくる。その先も、あかつき台、八千代台、あさけが丘と丘陵地にある住宅地の中をぐるっと寄り道してくる。近鉄四日市から乗ってきたお客さんも皆降りてしまい、いつしか車内は自分だけになってしまった。
 団地下バス停を過ぎると、三岐鉄道の踏切を渡る。その先、駅前までがバス1台がやっとの狭隘路。バスの車庫も兼ねた広い駅前広場を持つ、山城駅前に到着した。
山城駅前の三岐鉄道
26.山城駅前12:07→12:21伊坂台サクセス前(四日市市自主運行バス/三岐鉄道)200円 三重200あ・・26 日野
山城駅前の四日市自主運行バス  ここでの待ち時間は、今日の乗り継ぎの中で一番長い。といっても、50分ほど。いかに、今日は効率のよい乗り継ぎプランが立てられたことか。
 コンビニで買ってきたおにぎりを食べようと、駅の待合室に行くと「鉄道利用者以外利用禁止」とある。う〜ん、バスの利用者は使ってはいけないようだ。まあ、駅の窓口で笛付きの鉄道キーホルダーを買ったから、大目に見てもらおう。
 ここから乗るバスは、三岐鉄道が運行を委託されている、四日市自主運行バスというもの。5年前に乗ったのとまったく同じ、薄藤色のバスが運行に当たっていた。
 ただ、当時と運行経路や運賃は変更になっていた。前回は、伊坂から伊坂台まで歩いて連絡したのだが、今はこのバスが伊坂台まで坂道を登っていくようになった。運賃も100円刻みでどんどん上がっていき伊坂まで400円したものが、伊坂台まで乗っても200円で済むようになっていた。
 そんな効果もあったのか、今日は自分以外のお客がいた。そして、途中停留所でも待っている人がいた。
27.伊坂台12:52→13:17桑名駅(八風バス)350円 三重200か・576 三菱(ワンステ)
伊坂台の八風バス 伊坂台の2つのバス停  伊坂台のバス停名は若干違うものの、三岐鉄道と八風バスのポールはほぼ同じ場所に立っている。
 ここから乗る八風バスも、三岐鉄道のバスと同様、ここは寄り道でラケット状の経路をとる。やってきたバスは、バス停の近くで左折して住宅地の中に入ってしまい、数分後一周して目の前に現れた。
 やってきたのは、まだ新しそうな三菱のワンステップバス。車両ばかりか、運転士さんも新人のようで、脇に指導運転士の方が乗っていろいろと注意を与えていた。
 すでに半分以上の座席が埋まっている。これも、乗車路線が都会に近づいた証拠なのだろうか。四日市市から桑名市に入り、今度は正和台という住宅地を走り抜けていく。
 桑部橋で員弁川を渡る頃には、ほぼすべての座席が埋まるくらいの乗車率になっていた。その先は、三岐鉄道北勢線に沿って走っていく。馬道を過ぎて、近鉄電車の益生駅前で降りる人がいた。近鉄とJRの踏切を渡れば、直に国道1号線との交差点。
 もうすぐ桑名駅と思ったら、その前に桑名シティホテル前というバス停があり、そこでも降りていく人がいた。そうして、ようやく今回のバス旅の終着地、桑名駅に到着した。
 けっこう広いバスターミナルは、そのほとんどが三重交通。バスは降車場に停まって降ろしてくれたが、乗り場は9番線まであるようだ。その1つ8番線が、八風バスのバス停になっていた。
 八風バスは1台毎に塗色が違うようで、ウェブサイトにバスのデザインのページがあった。それによると、このバスは「ファミリー」という塗色で2006年8月に入庫したものだそうだ。
バス停にやってきた八風バス

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