第2日 〜2007.1.6(土)〜

本長篠駅前→浜岡中学校

12.本長篠駅前9:30→10:17田沢(新城市営バス)210円 豊橋22は・113 三菱
本長篠駅前の新城市営バス 本長篠駅前バス停  2日目は本長篠駅前から、新城市営バスに乗ってバス旅を再開する。元々は遠州鉄道バスの路線だったものが2004年2月末で廃止になり、それを鳳来町営バスが引継ぎ、その後の自治体合併により新城市営バスになった路線だ。
 本長篠からの乗客は2名。バスは駅前を出ると右折して飯田線の踏切を渡り、国道257号線を走っていく。黄柳野川に沿ったカーブの多い道には、製材関係の事業所がいくつも目に付く。商店などがある山吉田の集落に入る。ここだけは、センターラインもない旧道だ。
 その商店街の中の交差点で右折して国道を離れ、県道に入る。そこからさらにバス1台がやっとという細道に入って、トレセン前、東竹ノ輪、西竹ノ輪と寄っていく。狭い急坂を降りてさきほどの県道に戻った。
 さらに奥に進み、黄柳野という地区に入っていく。ユニークな教育で知られる私立黄柳野高校の看板が車窓からも見える。とても学校があるとは思えない山の中だ。
 その先で、バスは左側の細道に入っていく。いったいどこまで行くのだろうと思ったら、そこが行き止まりの折り返し地点の郷ノ平だった。折り返し場がとれないので、そのままラケット状に帰りは県道を通って来た道を戻った。
 なんと、そのまま山吉田まで来た道を戻っていく。ずいぶん長い枝区間の往復だった。山吉田で右折し、再び国道257号線を走っていく。
 しばらく上り坂を走るとトンネルがあった。そこが愛知・静岡県境。トンネルを抜けると下り坂に変わった。左折してしばらく行った小学校の前が終点だった。
黄柳野地区を行く
13.田沢10:49→12:02浜松駅(遠州鉄道バス)630円 浜松200か・・34 三菱(ノンステ)
田沢の遠鉄バス 田沢バス停  静岡県に入り、バスも遠州鉄道バスに変わった。浜名湖花博のときに遠州鉄道バスを見た印象は、ずいぶん新しい車両が多いなというものだったが、この路線も大半はノンステップバスが運用されているようだ。
 やってきたのは、三菱ふそうのノンステップバス。すでに前の方の座席は埋まっていて、後ろの方に座る。ちょっと座席配置が変わっていて、後輪のタイヤハウスの一部が荷物置き場(写真左下)になっていた。前輪のタイヤハウスを利用している会社は見たことあるが、後輪は初めてだった。せっかくだからその席に座って、ザックをそこに置いていく。
 雨で車窓がよく見えないのが残念。金指で天竜浜名湖鉄道の駅を通るが、降りる人はおらず乗ってくる人がいる。1時間以上かかって、浜松駅に到着した。これだけ乗って630円は、昨日のバスに比べるとずいぶん安く感じる。
車内の荷物置き場
14.浜松駅12:18→12:26天神町西(遠州鉄道バス)150円 浜松200か・172 日野(ノンステ)
浜松駅の遠鉄バス  次に乗るバスは14時過ぎまでない。ということで、昼食を食べに移動する。どうせだから、ビールを飲みに行こう。浜松駅近くには地ビールを醸造しているところが3ヶ所ある。その内の1つ天神蔵を目指そう。
 駅前のバスターミナルから、80系統に乗って天神町西で降りればすぐと、天神蔵のウェブサイトにはあった。やってきたのは、日野のノンステップバス。バスターミナルで見ていても、やっぱりノンステップバスが多い。遠州鉄道バスの低床率はずいぶんと高いようだ。
 さて、バス停を降りてみたもののそれらしきものが見えない。ウェブサイトでは、来た道を少し戻ったところとあるのだが。この天神蔵、本業は日本酒の造り酒屋の浜松酒造がやっている。道沿いに浜松酒造の売店があったので聞いてみると、その先の交差点を右折したところですよ、と丁寧に教えてくれた。
昼食 天神蔵地ビール
天神蔵  交差点を右に曲がると、広い駐車場が見えてきた。その奧には真っ白な蔵が建っている。これが天神蔵に間違いない。
 入口には酒樽が積まれていて、どうみてもビールをやっているようには見えないが、日本酒とともにビールの醸造もやっているとのこと。
 中に入って右側が、レストランと売店になっていた。居酒屋のような大きなテーブルがいくつかあり、そのテーブルに何組かのお客さんが座ってランチを食べている。ビールを飲んでいる人なんていないではないか。
 ランチのメニューを持ってきてくれたが「ここのビールを飲みに来たのですが」というと、ビールとつまみのリストを持ってきてくれた。2種類ほどのビールとつまみ、それに簡単な食事をとって昼食にする。
 本当はもっと飲みたいが、この先もバスに乗らねばならないので、2杯でやめてバス停に戻る。
15.天神町西13:30→13:40浜松駅(遠州鉄道バス)150円 浜松200か・491 日野(ノンステ)
天神町西の遠鉄バス  再び天神町西バス停に行き、浜松駅行きのバスを待つ。やってきたのは、やっぱりノンステップバス。乗客はそれほど多くないので、傘をたたんで座っていく。
 乗車時間は行きよりちょっとかかって10分ほど。円形の乗り場のターミナルに到着した。
 間違いないとは思うものの、ターミナル内にある案内所に行って、次に乗る横須賀車庫行きの時刻と乗り場を確認してくる。土曜日に横須賀車庫まで行くバスは、わずか8本しかない。
16.浜松駅14:22→15:22横須賀車庫(遠州鉄道バス)630円 浜松22か27−45 日野/富士重工
浜松駅の遠鉄バス 横須賀車庫バス停  97系統の横須賀車庫行きのバスがやってきた。4台目にして初めて、在来型のバスがやってきた。塗色も鈍い緑とシルバーで、ノンステップバスとは違うようだ。
 相変わらず小雨の降る中を、バスはほぼ国道150号線を走っていく。天竜川をピンク色のトラス橋「掛塚橋」で渡っていく。バスは、浜松市から磐田市に入った。
 国道をそれて右側の道にはいり、駒場バス停などを通っていく。見渡す限り平野で遮るものはない。
 区間便もある福田営業所を過ぎると、車内もかなり閑散としてきた。その先、大田川を渡る橋の上からは、大田川の河口と太平洋を見ることが出来た。
 大田川を渡って少し行けば、今度は磐田市から袋井市に入る。平坦な道をひたすら走っていくと、今度は袋井市から掛川市に入る。
 すぐにバスは国道から離れて左折していく。ゆるやかに右カーブして交差点を右折すれば、昔からの街道筋といった趣の通りになっていた。商店や銀行が連なっている。ここが横須賀の街のようだ。
 そんな街並みを抜けた辺りにあったのが、横須賀車庫だった。ここまで乗ったのは2人だけ。道路の海側が遠州鉄道、山側がしずてつジャストラインの車庫になっていた。
 このバスは、浜松から1時間乗って630円。そういえば、田沢から乗ったバスも630円だった。600円プラス消費税というのが遠州鉄道バスの最高運賃なのだろうか。車庫の待合室にも、浜松駅まで630円の文字が躍っていた。
横須賀車庫
17.横須賀車庫15:50→16:21浜岡中学校(しずてつジャストライン)620円 浜松200か・437 日野
横須賀車庫のしずてつジャストライン  15:33に途中まで行く大東支所行きがあったものの、乗り換えるのも面倒なのでそのまま浜岡営業所行きを待つ。発車時刻の少し前に浜岡営業所行きがやってきて、車庫の敷地内に入って停まった。
 浜松地区は遠州鉄道バスで静岡地区がしずてつジャストライン。だからバスは全部静岡ナンバーなのだと思っていたのだが、やってきたのは浜松ナンバー。しずてつジャストラインも、県西部に営業所があるということだろう。
 車内に乗客はおらず、運転士さんは「これは浜岡行きだよ」と声をかけてくれる。掛川駅行きは最終が出てしまったし、袋井駅行きは反対側からだ。「浜岡まで行きますから」と答えておく。
 バスは国道150号線より山側の県道を走っていく。ここが元の街道なのだろうか。民家や商店も点在している。道もまったくの直線ではなく、ところどころカーブがあったりして、乗っている分にはまっすぐな広い国道を走るよりおもしろい。
 30分ほどで浜岡の市街地に入り、宿泊するホテルに近そうな浜岡中学校で降りることにした。

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