第4日 〜2007.1.13(土)〜

興津駅前→富士宮駅

27.興津駅前10:44→10:51新浦安橋(しずてつジャストライン)170円 静岡200か・338 いすゞ/J-BUS(ノンステ)
興津駅のしずてつジャストライン 新浦安橋バス停  第3日から1週間後、冬の青春18きっぷが使える最後の週末に、続きを乗りにやってきた。今日はさった峠越えのハイキング?が+αだ。
 まずは、興津駅から新浦安橋まで、前回乗った清水駅〜但沼車庫の系統に乗っていく。駅前のバス停には、部活動の高校生が大勢バスを待っていた。
 やってきたのは、前回と同じいすゞのノンステップバスだった。ここまではそれほど乗客がいなかったので、数人が立つ程度で興津駅を発車した。
 さった峠ハイキングの人が興津駅にたくさんいたのだが、旧東海道を歩く人たちなので駅からまっすぐ歩いていったようだ。こちらは、なるべくバスを使ってということなので、興津川沿いに国道52号線を走って、東名高速道路をくぐった先の新浦安橋まで乗ることにする。
 自動車の流れは、海側の静清バイパスに行ってしまったようで、それほど車のいない宿場町の雰囲気のある国道1号線を、バスは走っていく。県営興津団地バス停を過ぎると、左折して国道52号線に入っていく。
 こちらは少し交通量が多いようだ。JA興津支所で降車ボタンが押される。たしか、新浦安橋までそれほど停留所はなかったはずなのだが、まだかなと聞き耳を立てていると、その次がそうだった。
 スーパーの脇にたつ新浦安橋で降りたのは2人。もう1人の方は、地元の方なのかすぐどこかへ行ってしまった。こちらは、新浦安橋に行くのにどの道を行けばいいのか、ちょっと迷いながら横断歩道を渡る。
 しずてつジャストライン乗車もこれで終わり。ここまで、電車バス共通昼間限定カード(乗車時刻9:00〜16:00)のおかげで、少し安く乗ることが出来た。
新浦安橋のしずてつジャストライン
徒歩 新浦安橋バス停→さった峠→寺尾橋バス停(約4.9km)
 A:新浦安橋→さったバス停
新浦安橋 さったバス停

 住宅の間の細道を歩いていくと、やがて興津川を渡る橋が見えてきた。これが新浦安橋のようだ。車道とは別に歩道橋も架かっているので、安心して渡ることが出来る。
 やがて、少し広い道に出る。そこを左に行くと、目の前に「さった峠→」という看板とバス停が目に入る。ここが峠最寄りのバス停なのだが、平日片道1本しかバスはやって来ない。

さったバス停と峠への道
 B:さったバス停→さった峠展望台
さった峠展望台より 東名さったトンネル入口

 矢印に従って、さった峠への道を歩いていく。ここはハイキングの道ではなく、自動車も通れる道。でも車の通りはほとんどなく、のんびりと歩いていく。日本武尊遺構や東勝院というお寺を左に見て、さらに歩くと東名高速のさったトンネル入口まで来た。
 トンネルのちょうど上で、「自動車(直進)遊歩道(右)」という看板がある。さて、どちらを行こう。遊歩道は坂道がきつそうと敬遠したのが間違いだった。
 自動車の通れる細道も、かなりの急坂。しかも、登り切ったところは、すでに展望台を通り過ぎた浜石岳との分岐地点だった。
 さすがに、さった峠から富士山を眺めたい。遊歩道で清水側に少し戻った展望台まで歩いていく。木組みの一段高くなった展望台があり、東海道本線や東名高速道路を下に見ながら、正面に富士山を望むことが出来る。
 しばらくそこで休憩を兼ねて撮影。ちょうど東海道線を113系電車がやってきたので撮影。ミカンをイメージしたオレンジとグリーンの塗り分けのこの車両も、2007年3月のダイヤ改正で、JR東海から撤退するという。この地でこの電車を見るのも、今回が最初で最後になるのだろう。

 C:さった峠展望台→寺尾橋バス停
一里塚 公民館バス停  展望台から、先ほどの分岐点に戻り、そこからは由比側へ降りていく。ミカン畑の中を車が通れる道が続いている。かなり急な下り坂で、上りよりも踏ん張ってブレーキをかけながら下らなければならないので、足が疲れる。
 それでも、高さが下がるにつれて、見える様子を変えていく富士山を眺めるのは楽しかった。
 坂を下りきったところに「一里塚」があり、ここからは由比の古い町並みが続いている。
 そんな町並みを少し行ったところに、うす緑色の木造建築の公民館がある。その下に、由比町コミュニティバスのバス停がある。週3日ここまでバスが運行されている。曜日を選べば、さった峠〜倉沢公民館の最短区間の徒歩ですむのだが、それを実行するには条件がかなり厳しそうだ。
 途中に、桜エビを食べさせる食事処があり、かなり心をひかれたものの先を急いだ。
公会堂
28.寺尾橋14:01→14:26富士川駅(富士急静岡バス)530円 沼津200か・543 日野/J-BUS(ノンステ)
折り返し場の富士急静岡バス 寺尾橋の富士急静岡バス  古い町並みを終わりかけたところで、右へ曲がると自動車の通る県道へと出る。その県道が海沿いの国道1号線との合流地点に、JRの線路上にある人工地盤のようなところが、バスの折り返し場になっていた。
 集まっていた地元の方に、バス停の位置をたずねると「ここでも乗せると思うが、たしかこの先にバス停が立っていたな」という。地元の人はほとんど使わない路線なのだろう。
 歩いていくと、駅への道との分岐点に寺尾橋と書かれたバス停が立っていた。しばらく待っていると、先ほど駐車場に停まっていたバスが、富士駅の行き先を出してやって来た。
 乗り込んですぐに、運転士さんから昼間用バスカードを買う。しずてつジャストラインは9:00〜16:00の乗車で使用可能だったが、富士急行グループは9:00〜16:00に降車の場合で使用可能。3000円で3900円利用できるのは同じだ。
 バスは、国道1号線に出ることはなく、そのまま住宅や商店が点在している県道を走っていく。途中1人だけお客さんが乗ってきた。新蒲原駅前を過ぎて少し行くと、山の上に立つ蒲原病院に寄り道する。土曜日の午後ということで、利用者はおらずそのまま折り返して県道に戻る。
 富士川駅では、信号を右折して駅前のロータリーまで入る。小さなバスターミナルになっていて、富士急と山交のバス停が並んで立っていた。
寺尾橋バス停
29.富士川駅15:45→16:32富士宮駅(山交タウンコーチ)680円 沼津200か・661 いすゞ/IK COACH
富士川駅の山交タウンコーチ 富士川駅の富士急時刻  富士川駅からは、富士宮駅へ行く山交タウンコーチの路線に乗る。元々は山梨交通の路線。全線静岡県内を走るため、沼津ナンバーの山交が走るという異色の路線だ。
 それよりも、バス停の時刻を見て驚いた。富士急の駅前発着は、今乗ってきたバス1本しかないのだ。しかも土休日のみになっている。平日は駅前からバスが出ないっていったい。調べてみると、県道上に富士急の「富士川駅前」バス停があり、同じ場所には山交の「富士川駅入口」バス停があるのだと。
 なぜ、土休日1本だけ駅前に入るのか。駅前ロータリーを使うための免許維持? 理由はわからないが、偶然乗った貴重なバスのおかげで、駅前で乗り継ぐことが出来る。
 やがてやってきたのは、国際興業カラーのバス。数人のお客を乗せて駅前を発車する。富士川橋バス停を過ぎると、橋を渡らずに直進してに沿って走っていく。県道を走るのはわずかで、小山、木島と集落を結ぶ旧道を走っていく。途中で血流川と書かれた小川を渡っていく。きっといわれがあるに違いない名だ。
 蓬莱橋で富士川を渡ると、富士市から富士宮市に入る。途中、住宅地の星山台で時間調整の停車をして、その後は富士宮駅へと向かって順調に走っていく。駅近くのショッピングセンター付近で少し渋滞したけれども、乗客はすでに自分だけだし急ぐ旅ではない。薄暗くなってきた富士宮駅に、50分ほどの乗車で到着した。
富士川駅バス停

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