第5日 〜2007.1.14(日)〜

富士宮駅→上野原駅

30.富士宮駅8:25→9:45河口湖駅(富士急静岡バス)2040円 沼津22く22−20 日デ/富士重工
富士宮駅の富士急バス 富士宮駅バス停  新幹線の新富士駅と富士急ハイランドを結ぶ快速バスで第5日を再開する。
 発車時刻の10分ほど前に、観光タイプのバスが2番乗り場に来てドアを開けた。この乗り場は東京行きの高速バスも出るし、違うバスだろうと行き先を確かめずに待っていたら、これが快速河口湖行きだと案内があり、慌てて乗り込んだ。
 高速道路を通るわけではないが、リクライニングシートにシートベルト完備と、高速バス仕様の快適なバスだ。富士山へ向かうバスだから、環境を考えてノンステップのCNGバスが来るのかと思っていたらそうではなかった。
 運転席のすぐ後ろには、ブラウン管モニタがあり、それが運賃表示器になっていた。走り始めてすぐに感じたのは、平らなところがなく坂道ばかりだなということ。そのうち、正面に富士山が見えてきた。
 バスは国道139号線富士宮道路を走っていく。快速バスで途中停留所が少ないので、快調に走っていく。白糸の滝が近づいて、国道から県道に左折していく。その先で、再び国道に戻り朝霧高原を走っていく。高原も終わったかなという頃、静岡県から山梨県へ入った。
 山梨県に入って何分もしなうちに、左側に真っ青な本栖湖の湖面が林の向こうに見え隠れした。夏、葉が生い茂っているときは、これほどハッキリ見ることはできないだろう。
 すぐ前を下部温泉から河口湖駅へ行くバスが走っている。あちらは普通便で、この先精進湖の湖畔を通る。やがて前のバスは精進湖へと左折していき、こちらはそのまま国道を直進する。残念ながら、精進湖は国道からはハッキリと見えなかった。
 富士宮駅から1時間20分の快適なバス旅で、河口湖駅に到着した。
車内の運賃表
車窓風景 富士宮駅→河口湖駅
富士宮市内から富士山 本栖湖

富士宮市内から眺める富士山

本栖湖の湖面が見える

静岡・山梨県境 kawagutiko_eki

静岡・山梨県境を通過

河口湖駅に停まる115系電車と富士山

31.河口湖駅10:00→10:10富士吉田駅(富士急行)230円 沼津22く21−97 三菱
河口湖駅前の富士急行バス 河口湖駅前の富士急行バス  河口湖駅から富士吉田駅までは、バスの本数が多い。この区間だけというものは少ないが、遠くは甲府から来るバスや、三島や御殿場へ行くバスも利用することが出来るからだ。
 そんなこともあって、しばらく河口湖駅前で休憩。JRから富士急行線乗り入れ電車の中で、1往復だけになってしまった115系電車が停まっている。逆光だけれど、富士山が写るように写真を撮る。
 それから駅前に保存展示されている、モハ1形電車の写真も撮っておく。同社の創立80周年を記念して、2006年10月から展示されているものだ。まだ塗装もきれいだけれども、屋根のない屋外の展示だけにいつまできれいでいてくれるか、ちょっぴり心配でもある。
 さて、そろそろ移動しようかと乗り場へ行く。ちょうど、河口湖駅始発の御殿場駅行きのバスが停まっている。「ちょきんぎょきんぎょ」の派手なラッピングバスだ。富士急行は分社化が進んでいて、たくさんの会社があるのだが、この御殿場方面だけは本体の富士急行の運行だ。
 途中の富士急ハイランドでは、絶叫マシンの隙間から富士山が見える。写真を撮ろうとするのだが、動いているバスから撮るのはかなり難しく上手くいかなかった。
 走ってしまえば、富士吉田まではわずかなもの。乗車時間、わずか10分ほどで富士吉田駅に到着してしまった。
展示保存
32.富士吉田駅11:00→11:38都留市駅(富士急山梨バス)670円 山梨200か・100 日野(ノンステ)
富士吉田駅の富士急山梨バス 富士吉田の車庫と富士山  富士吉田駅で50分の待ち合わせ。少し時間があるが、出入りするバスを見ているだけで飽きない。
 甲府からやってきたのは富士急山梨バス。三島行きは富士急シティバス。地元の富士急山梨バスは、CNGノンステップバスもかなりいるようで、それらのバスがターミナル横の車庫を出入りしているのが見える。
 そのうちに、富士急行の有料特急「フジサン特急」がやってきた。JRから購入したジョイフルトレインだが、塗色を大幅に変更して外板にたくさんの富士山を描いてある。逆光を承知で、フジサン特急と富士山の写真を撮る。
 ようやく発車時刻が近づき、ノンステップバスがやってきて、都留市駅の行き先を表示させた。このバスで間違いないようで、乗り込む。
 富士吉田から都留市は、富士の裾野を下る一方。勾配に差こそあれ、下り坂の連続であることは間違いない。途中での乗降はあまりなく、順調に走っていく。
 富士吉田から都留市まで、富士急行の電車で行くと運賃は690円。それがバスだと670円。ほぼ同じ経路、同じ距離を走りながら、電車よりバスの方が安いというのはなかなかめずらしいパターンだと思う。そのためか、全区間乗り通した地元の方が、自分の他にもいた。
 ちょっと早めのお昼でもと駅前を歩くが、小さなスーパーが1件あるだけ。食堂もあるにはあったが、日曜日に昼の営業はやっていないようだ。まあ、この先でも乗り継ぎ時間があるので、念のためスーパーで菓子パンを買って、次のバスに乗ることにした。
ふじさん特急と富士山
33.都留市駅12:25→13:06秋山釣場(富士急山梨バス)900円 山梨200か・100 日野(ノンステ)
都留市駅の富士急山梨バス リニア実験線の車庫  都留市から秋山釣場行きのバスに乗る。このバスは1日3本しかなく、これがこの日の最初のバスだ。やってきたバスは、車両も運転士さんも先ほどのバスと同じだった。
 都留市から禾生までは、富士急行線に沿って坂を下っていく。途中にあるスーパーの前のバス停から、食料品を中心にたくさんの買い物袋を下げた外国人労働者が2人乗ってきた。
 禾生からは右折して、谷間の県道を走っていく。工場や人家があって、途中の曽雌行きのバスがあるのもわかる気がした。しかし、その曽雌を過ぎると人家もほとんどなく、坂も少し急になったようだ。
 すると、突然左側にコンクリートの高架橋が見えてきた。こんなところにいったい何がと思ったら、これがJR東海のリニア実験線とその車庫だった。その車庫を過ぎると、坂は一段と急になりいつしか車庫は下の方に見えるだけになった。
 1km近い新雛鶴トンネルを抜けると、都留市から上野原市になり、道路も下り坂に変わる。そんな下り坂の途中で、外国人の2人が降りていく。どうやら近くにある工場で住み込みで働いているようだ。
 いくつかの集落を通るのだが、上野原市議会議員選挙が近いようで、あちこちで事務所開きやら集会をやっているのが見えた。
リニア実験線の高架
34.秋山釣場14:48→15:24上野原駅(富士急山梨バス)660円 山梨200か・175 三菱(ワンステ)
下りバスが行く 秋山釣場バス停  秋山釣場バス停近くには、2件の食事処があることがわかった。一つはビストロラントというレストラン。もう1つは鶴寿司という寿司屋さん。
 このことはインターネットでの下調べでわかっていたので、昼食はビストロラントでと予定していたのだが、入口には「急用でお休みします」の貼り紙が。しかたなく鶴寿司に向かうと、こちらは暖簾が出ているのに入口は鍵がかかったまま。
 バス停にはベンチなどはなく、次のバスまでの1時間半、立ったまま非常食にとスーパーで買っておいた菓子パンを食べて遅い昼食にする。この急用も選挙に関係あるのだろうか。
 都留市からのバスは、ここ秋山釣場までだが、これから乗る上野原からのバスは釣場を通って、先ほど通ってきたこの先の無生野まで行く。さすがに、無生野まで往復乗車する気にはなれないので、やってくるバスを撮影することにした。釣場バス停付近は、県道からさらに1本細い道を走るので、そこで撮影する。
 やがてそのバスが、本町三丁目の行き先を出してやって来た。本町三丁目とは、上野原駅の先、段丘の上にある上野原の市街地のバス停だ。
 バスの乗客はなく、途中から乗ったのもハイキング帰りのご婦人1人だけ。それにしても、道が狭かった。ここは上野原市なのだが、都留市へ出る道の方がよっぽど広い。とくに、道路の関係で一部神奈川県を通る奥牧野から先は、狭隘路の連続。対向車が来たら絶対にすれ違いは不可能な道を走っていく。
 運悪く、そんな道の途中で対向車が来てしまい、バックしてもらってようやく行き違いをした。ようやく桂川が下の方に見えてきて、まもなく上野原駅に着くのがわかった。
秋山釣場の富士急山梨バス

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