離島・半島 路線バスの旅日記シリーズ 9 :能登半島編

能登半島デラックス

寝台特急北陸

 この離島・半島のバス旅、行きたいところはたくさんある。半島だと下北半島と能登半島、離島なら佐渡にはぜひ行ってみた。今年は8月にいろいろと予定が入っているので、7月にまとめて休みを取ることにした。
 その時期ならば、ある程度長い休みも可能だ。ということで、かなり大物の能登半島に行くことにした。のと鉄道の大部分が廃止になった今、能登半島を公共交通機関で旅しようとすれば、路線バスが中心になってくる。ところが、その路線バスも路線こそそれほど減ってはいないけれども、本数はだんだん少なくなっているようだ。
 とくに、観光地を結ぶ定期観光バスはかなり減ってしまった。かつてはミニ周遊券でも乗れた「おくのと」号という国鉄バスの定期観光バスがあった。途中区間の利用も可能で、回数券が使えないだけで、観光テープが流れる路線バスと行った雰囲気だった。そんな名物バスも今はない。
 それでも、まだ路線バスで半島を一周できるうちに、この大物の半島を回ってみよう。能登半島のバスは、運賃が高い。少しでも運賃の軽減にと、今回はJRの「周遊きっぷ」を使用することにした。これで、一部区間の路線バスに乗ることができる。「周遊きっぷ」を使うならと、行きは寝台特急「北陸」に乗っていくことにした。東京発のブルートレインが全廃された今、ブルートレイン(青い客車編成の寝台列車)として残っているのは、上野発の「北斗星」「あけぼの」「北陸」と大阪発の「日本海」だけになってしまった。

行 程

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