離島・半島 路線バスの旅日記シリーズ 2 :沖縄本島編

沖縄本島縦断バスの旅

辺戸岬 喜屋武岬
沖縄本島最北端 辺戸岬 沖縄本島最南端 喜屋武岬

 2006年12月、安倍内閣の下で教育基本法が「改正」された。1947年に制定された教育基本法に書かれていた『平和』という文字が、ついに前文の教育の目標から消えてしまった。

(1947年教育基本法)  個人の尊厳を重んじ、真理と平和を希求する人間の育成を期するとともに、普遍的にしてしかも個性ゆたかな文化の創造をめざす教育を普及徹底しなければならない。

(2006年教育基本法)  個人の尊厳を重んじ、真理と正義を希求し、公共の精神を尊び、豊かな人間性と創造性を備えた人間の育成を期するとともに、伝統を継承し、新しい文化の創造を目指す教育を推進する。

 もしかすると、数年後の学校は「平和教育」が消えて「正義教育」が花盛りになっているかもしれない。修学旅行で広島や長崎、沖縄に行って平和教育をやるなどということはなくなり、「国と郷土を愛し、正義を貫くため」と称して、呉や江田島、富士山麓や千歳へ行くのが定番になってしまうのだろうか。
 広島と長崎は何回か行ったことがあるのだが、沖縄を訪れたことがなかった。本当に日本の教育は、平和を希求しなくっていいのだろうか。心に引っかかるものを感じながら、やっぱり自分の目で見ておかなければいけないだろうと、大人の修学旅行ということで、路線バスで沖縄本島をたどってみることにした。

行 程

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